寒河江市は山形県のほぼ中央に位置しています。最上川と寒河江川が流れるこの地は、自然と歴史に育まれた豊かな土壌が自慢です。「男はつらいよ」の寅さんが訪れた、有名なお寺もありますよ。
寒河江温泉
寒河江市を訪れたら、まずはほっこり温泉三昧はいかがですか。
昭和29年に湧出された寒河江温泉は、つねに観光客で賑わうエリアです。
寒河江駅周辺にはホテルや旅館が点在し、源泉100%のかけ流しがどこででも楽しめます。
珍しいのが、寒河江市特産のバラを湯船に浮かべたバラ風呂。
贅沢に香るバラのアロマ効果で、心までリラックスできると好評です。
また、南寒河江駅近辺には新寒河江温泉があり、こちらでは湯量たっぷりの市民浴場がおすすめです。
慈恩寺
緑の木々に囲まれた広地にある、三か院十七坊からなる慈恩宗の本山です。
奈良時代、聖武天皇の勅令により創建されました。
本堂が重要文化財に指定されているほか、仏像など数々の文化財を所蔵しています。
「仏像はあくまで信仰の対象」との考えから、美術館の展示物のように整然と並ぶのではなく、自然な姿で安置されているのが特徴です。
また、映画「男はつらいよ」の第16作目「葛飾立志篇」で、好きだった女性を偲んで寅さんが訪れる、お寺のロケ地にもなりました。
そば処ひふみ
寒河江市の知る人ぞ知るご当地グルメが「冷たいそば」なのはご存知ですか?
そば処ひふみは、地元の人や観光客で行列ができる有名店。
人気メニューの冷たい肉そばやゲソ天は、並んで待つ価値ありの美味しさです。
冷水でしめたそばは弾力があり、しっかりとした食感。
あっさりとした旨みのつゆと、ジューシーな鶏肉のハーモニーは絶品です。
がっつり食べたい方は特盛をどうぞ。迫力のボリュームですが、しつこくないのでペロリと完食できそう。
カリッと揚がったゲソ天も、くせになる歯ごたえです。
寒河江公園
自然の空気を思いっきり吸い込みたいなら、寒河江公園がおすすめです。
整備された散策路を歩けば、マイナスイオンに癒されそう。
4月には、長岡山周辺一帯にヤエザクラやソメイヨシノが咲いて見事です。
平成20年公開の映画「櫻の園」や、NHKドラマ「2030 かなたの家族」のロケ地にもなりました。
また公園の東斜面には、東北最大級のつつじ園も広がります。
園内には11種、約4万3千株のつつじが植えられており、5月上旬から下旬までが見ごろです。
桜やつつじの開花時には、ライトアップも行われます。
寒河江市郷土館
山形県の指定有形文化財にもなっているこの建物は、明治11年、全国でもっとも早期に建築された旧西村山郡役所と郡会議事堂が移築されたものです。
設計から施工まで、全て地元の手により作られました。
日本の伝統を生かした技術建築に、当時は珍しかった洋風の装飾柱を合わせるなど、レトロモダンな和洋折衷スタイルが随所に見られます。
館内には郡政時代の社会風俗を表す民族資料や、市内外の遺跡から出土した考古資料などが展示されています。
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最上橋
最上川の穏やかな川面に架かる新・旧の最上橋。
昭和15年に架橋された旧最上橋は三連アーチが特徴で、地元では「太鼓橋」と呼ばれます。
一方、新最上橋は平成15年に完成。
大江町と寒河江市を結ぶ基幹道路として利用されています。
NHK連続テレビ小説「おしん」のラストシーンにも、美しい最上橋が使われていました。
楯山公園からは、雄大な山々を背景に最上川と新旧二本の橋を眺めることができます。
夏には旧最上橋のライトアップや花火大会など、川の周辺で涼やかなひとときが過ごせますよ。
古澤酒造資料館
天保7年創業、山形県における数々の銘酒を生み出してきた澤正宗の造り酒屋、古澤酒造。こだわりの精米主義で、自社精米100%を誇る酒の老舗です。
その古澤酒造が設置する資料館には、歴史ある造り酒屋が実際に使用してきた酒造道具の数々が展示されています。
2000リットルもの容量の大カメや白米を蒸すためのこしきなど、珍しいものが並びます。
またお酒好きに嬉しいのが、大吟醸、純米酒、焼酎を無料で試飲できること。
お酒のおいしい飲み方も教えてもらえます。
チェリーランド(さくらんぼ会館)
「道の駅 寒河江」にある施設です。
さくらんぼの生産量において、全国の約7割を占める山形県。
このチェリーランドではさくらんぼだけでなく、季節に応じてさまざまなフルーツ狩りの情報を配信しています。
市内には約300カ所の農園があり、春にはイチゴ、秋にはりんごやぶどう狩りが楽しめます。
さくらんぼ狩りなら、6月~7月中旬がベスト。
旬のフルーツをお腹いっぱい食べられる、食べ放題のコースもあります。
天候や場所で生育状況が変わるので、事前に確認してからお出掛けください。
トルコ館
こちらはチェリーランドに隣接する施設です。
寒河江市になぜトルコか。
寒河江市は、日本で一番のさくらんぼ生産地。
そしてトルコのギレスン市は、さくらんぼの原産地なのです。
そんな縁から両市は姉妹都市提携し、友好の証としてトルコ館が建てられました。
オスマントルコ時代の建築物を模倣したという館内では、アンティークの工芸品をはじめ、地図や資料の展示でトルコの歴史が学べます。
また、2階のギレスンカフェでは本場のトルココーヒーが味わえます。
珍しいコーヒー占いもありますよ。
寒河江八幡宮
境内に入れば、珍しい落葉小低木の宿り木「ヤシャビシャク」があります。
木に「宿る」ことから子宝に恵まれる御利益があると、遠方から大勢の人が訪れる神社です。
また樹齢300年以上といわれる夫婦杉があり、お参りをして木に触れると子どもを授かるともいわれています。
夫婦杉の根元にある小石を一つ願いをかけて持ち帰り、願いが叶った時には二つにして返すという「願い石、叶い石」の風習もあります。
安産祈願では、国内でも有名なパワースポットです。
寒河江市の見どころ・おすすめスポット10選!食べて遊んで温泉でゆったり!【山形県寒河江市】のまとめ
四季を通じて味わえるさまざまなフルーツと、日常の疲れから心も体も解放してくれる温泉の町、寒河江市。お友達同士やカップルはもちろんのこと、ご家族で訪れても最高の思い出が作れますよ。