富山県富山市にある富山市民芸合掌館は「富山市民俗民芸村」の施設のひとつです。江戸末期、富山市内の山田数納地区に建てられた合掌造民家を移築したもので、豪雪に耐える巨大な柱や梁を使った頑健な構造にも注目です。「富山市民芸合掌館」の大広間では、年8回程度、富山にまつわる伝説や民話などが聞ける「いろりを囲むお話」が開催されています!
富山市民芸合掌館ってどんなところ?
「富山市民芸合掌館」は、「富山市民俗民芸村」の7つの博物館のひとつです。
建物は江戸末期に市内の山田数納地区に建てられた山岸家の合掌造民家を移築したものです。
木材の調達から建築、完成までに8年を要したといわれるほどの立派で重厚な建物で、豪雪や風雨に耐える巨大な柱や梁の用材は、主に欅を使用しています。
狭い土地の有効利用、大家族の住居、養蚕への適用などから、3層になった屋根裏が見どころです。
車箪笥をはじめ、直径160cmの現代の円卓など工芸的な美しさを持った大型家具類の展示のほか、年に8回「いろりを囲むお話し会」の開催も人気です。
富山にまつわる伝説や民話などが聞けるチャンスです。
富山市民俗民芸村について
「富山市民俗民芸村」は緑あふれる呉羽山の麓に広がる歴史と文化の里で、7つの博物館と2つの施設が集まっています。
富山市民俗民芸村にある
- 遺跡出土品などを展示する「考古資料館」 ⇒富山市考古資料館の見どころ!
- 生活用具や仕事用具などを展示する「民俗資料館」 ⇒富山市民俗資料館の見どころ!
- 富山売薬の歴史を伝える「売薬資料館」 ⇒富山市売薬資料館の見どころ!
- 民衆的工芸品を展示する「民芸館」 ⇒富山市民芸館の見どころ!
- 合掌造りを移築した「民芸合掌館」
- 庶民の陶磁器を展示する「陶芸館」 ⇒富山市陶芸館の見どころ!
- 郷土の水墨画家・篁牛人の「篁牛人記念美術館」 ⇒富山市篁牛人記念美術館の見どころ!
の7つの博物館はどれも見ごたえのあるものばかりで、あっという間に時間が過ぎてしまいます。
合間には「茶室円山庵」で休憩もできます。
また、「陶芸館」や「とやま土人形工房」では絵付体験が楽しめます。
先人の生活に出会い、自然とふれあい、豊かな時間が過ごせるスポットです。
- 住所:富山県富山市安養坊1118-1
- 電話番号:076-433-8270
- 開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
- 休館日:12月28日~1月4日
- 入館料:◇一般 1館100円 全館券520円 ◇小中学生 1館50円 全館券260円 ※小中学生の土・日・祝日の観覧は無料
- アクセス ◇JR富山駅から地鉄バス「新桜谷行(14番のりば)」で約10分、「安養坊」下車徒歩5分ほど
◇JR富山駅から地鉄バス「呉羽老人センター行(14番のりば)」で約10分、「富山市民民芸村」下車すぐ
◇富山駅南CiCビル横から富山ミュージアムバス運行(無料) 駐車場 無料
富山市民俗民芸村にはどんなものが展示されているの?
◇歴史・民俗系
富山の歴史・民俗資料を中心に収集・展示(売薬用具、埋蔵文化財、生活・生産用具等)しています。
売薬資料の一部は、国重要有形民俗文化財に指定されているものです。
◇民芸系
日本の内外を問わず、用に即した民芸品を収集・展示しています。
(陶磁器、染織品、木漆器、金工品、編組品、民画、ガラス品、その他)
◇美術系
富山市出身の水墨画家である篁牛人の画業を後世に伝え、地域の中から生まれた文化として展示紹介しています。
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周辺のおすすめ観光スポット
○富山市ファミリーパーク
「富山市ファミリーパーク」は呉羽丘陵の里山にすっぽり包まれた、緑豊かな動物園です。
各コーナーの動物を見て回れば、気分はプチハイキングですよ!
野鳥を見ることができ、運がよければ野生のタヌキに出会えることもあります。
動物も自然も、まるごと楽しむことができます。
ファミリーパークでは
- どうぶつガイド
- ごっくんタイム
- 乗馬体験
- ウサギやモルモットとのふれあい
など、イベントも盛りだくさんです。
園内には食堂や売店があるので、手ぶらで行っても大丈夫。1日じっくりと楽しめる動物園です!
- 住所 富山県富山市古沢254
- 問い合わせ 076-434-1234
- 営業時間 ◇3月15日~11月30日 9:00~16:30(入園は16:00まで)
- ◇12月1日~2月末日 10:00~15:30(入園は15:00まで)
- 休園日 12月28日~1月4日、3月1日~3月14日
- 料金 ◇大人500円 ◇富山市民で70歳以上の方250円 ◇中学生以下無料
- アクセス ◇JR富山駅から地鉄バス「富山大学附属病院行」で約25分、ファミリーパーク前下車すぐ
- ◇北陸自動車道富山西ICから車で約5分 駐車場 無料
○富山城址公園
富山城址公園の一角に建つ富山城は、お濠越しに見る姿はなかなか美しく、町の顔ともなっています。
しかしこの天守閣は戦災後(1954年)に建設されたもので、当時を残すのは堀や石垣などだけです。
築城から現在までの歴史を教えてくれるのが、この富山城の内部にある富山市郷土博物館です。
戦国時代に築城されてから現在にいたるまで、400年以上にわたる富山城の歴史が、模型や映像を使ってわかりやすく紹介されています。
また、4階の天守展望台からは江戸時代の富山城の範囲を実感することができます。
前田利長が使用したといわれる、高さが140cmもある兜も必見です。
- 住所:富山県富山市本丸1-62(富山城址公園内)
- 電話番号:076-432-7911
- 開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
- 休館日:年末年始(12/28~1/4)展示替えなどの臨時休館日
- 入館料金:◇一般210円 ◇小中学生100円
- アクセス:◇JR富山駅から徒歩約10分
◇富山ミュージアムバス「郷土博物館・佐藤記念美術館前」下車、徒歩2分
◇富山きときと空港から連絡バスで約20分「城址公園前」下車
◇北陸自動車道富山ICから車で約15分 駐車場 城址公園地下駐車場が利用可能
富山市の他の観光・お出かけスポット
歴史ある富山市には他にも様々な見どころがあります。
そちらにも是非足をお運び下さい!
富山市民芸合掌館の見どころ!富山にまつわる伝説や民話などが聞ける!【富山県富山市】のまとめ
今回は富山県富山市の「富山市民芸合掌館」をご紹介してきました。ここでは年に8回程度「いろりを囲むお話」が開催されていて、富山にまつわる興味深い伝説や民話を聞くことができます。富山の民話に興味がある方はもちろん、そうでない方でも楽しめる「いろりを囲むお話」。「富山市民俗民芸村」を訪れた際には、ぜひ「富山市民芸合掌館」にも立ち寄ってみてください!