富山県

高岡大仏の見どころ!富山県が誇る歴史的文化財の1つ!【富山県高岡市】


富山県高岡市にある高岡大仏は鎌倉大仏と奈良大仏に並ぶ日本三大大仏の1つで、観光名所として名高い像です。浄土宗の寺院である「大仏寺」にあり、現存する阿弥陀如来坐像は昭和8年に再建されたものです。約16mある高さは、観る者を圧倒する迫力を持っています。

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高岡大仏の歴史

高岡大仏は、鎌倉時代に承久の乱を避けた源義勝が仏像の制作を担うとされる仏師を招いて、高岡市の最高峰である二上山の麓に全高約5mの木造大仏を作ったのが始まりとされています。

その後、江戸時代初頭の1609年に、加賀藩主・前田利長が高岡城を築城する際にこの大仏を現存地に移転しました。

それから130年以上経った1745年、その荒廃したさまを見た極楽寺の第15代目住職・等誉上人が嘆き悲しみ、9.7mの金色の木造大仏が建立されました。

77年続いたこの初代大仏は、文政4年(1821年)の高岡大火で焼失してしまいますが、中の金銅像だけ焼け残りました。

20年後、それを再建しようと極楽寺の第26代目住職・謙誉上人が発願して、4.8mの木造の阿弥陀如来坐像が仏師・山本与三兵衛によって刻まれました。

焼け跡から掘り起こした金銅像は、仏像の後ろに付ける光背の頂上に備えた宝塔の中に収められました。

しかし、この再建された二代目大仏も、明治33年(1900年)に再び起こった高岡大火により焼失しました。

火に強い不燃大仏の再建を望む声が高まる中、信徒の世話頭だった松木宗左衛門が大仏再建を発願しました。

その後、幾多の困難がありましたが、昭和8年(1933年)に焼失以来33年の時を経て、青銅製の三代目高岡大仏が建立されたのです。

高岡大仏の特徴

高岡大仏は、坐像の高さが7.43mある青銅製の阿弥陀如来坐像です。

座高約15mの奈良の大仏のほぼ半分の大きさです。

頭部は、松木宗左衛門の発願から10年余り立った明治44年(1911年)にすでに鋳造が終わりましたが、そのほかの部分は、奈良や鎌倉の大仏と同様に下から順に鋳造したと考えられています。

足の部分は一体鋳造ですが、胸や腹のあたりは至る所に丸いリベットの跡が見られることから、四角いパネル状のパーツに分けて作られ骨組みにリベット止めを施されたとも言われています。

仏様の後光を表す光背円は、三代目大仏の開眼供養から25年後に当たる1958年に据え付けられました。

当初は、阿弥陀仏の徳を12種類に分けて称賛した「十二光仏」を建造する予定でしたが、技術的に困難であることから、阿弥陀仏の仏徳を表す梵字「キリーク」を頂点に刻み込んだ丸い光背を配することになりました。

御尊体の下の台座の部分は人が入れるようになっており、阿弥陀如来と観音菩薩、勢至菩薩の阿弥陀三尊が祭られています。

また、高岡城築城以前からあったという御神木「七本杉」が昭和2年に伐採され、その樹木をキャンバスとして用いて描いた13枚の仏画が展示されているほか、焼け残った二代目高岡大仏の頭部と、その後部に配された重くて付けられなかった十二光仏が安置されています。

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高岡大仏の参り方を知っておこう!

大仏寺に入るとまず視界に入ってくるのが仁王像です。

昭和43年に造立されたこの2つの像は、寺院の中に仏様の敵が侵入しないように守護するものです。

参道を進むと台座の前に二基の灯籠が立っているのが見えてきます。

これは、仏様に清浄な明かりを献じるためのもので、灯籠上部の宝珠は、阿弥陀如来様がいらっしゃる宇宙空間における星を表現しています。

手水で手を清め、香炉に線香を立て、浄財を投じて大仏様を拝みます。

信心のある方は、お寺で経を納めて一度読経してくるのも良いでしょう。

納経すると、大仏寺の寺務所に寄れば御朱印を戴けます。

日本三大仏、富山三大仏を回るときの記録になってありがたいです。

また、大仏寺境内には、高岡新西国三十三観音札所の第二十九番「馬頭観音石仏」も祭られています。併せて参るといいかもしれません。

周辺の観光スポットを押さえておきましょう!

高岡駅商店街

大仏寺は街中にありますので、近くに高岡駅商店街が広がります。

アーケードが長く続く御旅屋通りは、加賀藩の藩主が、鷹狩や参勤交代の際に宿泊した宿場が建てられていた道です。

現在は、アパレルショップ、飲食店、カラオケボックスなど、様々な店が立ち並び、高岡に来たときには押さえておきたい観光地です。

高岡古城公園

また、駅から大仏寺を過ぎて少し歩くと、高岡古城公園が見えてきます。

高岡城は、慶長14年(1609年)に、加賀藩主・前田利長公が築造しました。

しかし、元和元年(1615年)の「一国一条令」により廃城になり、その城跡だけが加賀藩主の努力により残されました。

広さは東京ドーム約4.4個分で、水濠や本丸、二の丸、三の丸などの郭の配置が高岡城の往年の姿を想像させてくれます。

平成18年(2006年)に、日本百名城に選ばれました。

公園内には、桜、楓、スダジイ、欅、松、藪椿などの多くの植物が植わっており、四季折々の美しい景色を楽しませてくれます。

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高岡市美術館

古城公園からもう少し脚を延ばすと、高岡市美術館があります。

高岡市美術館は、高岡が銅器の町なので、金属工芸や金属造形について、全国的・国際的な視線で、幅広く作品が収集された美術館です。

企画展も、近代彫刻から版画、絵画など様々なものを開くので、会期に合わせてあらかじめ調べて観光すると、一層高岡を楽しめるでしょう。

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大仏寺へのアクセス

大仏寺は、電車であればJR高岡駅南口から徒歩10分です。

車で来ると、高岡インターから10分程度です。8号線を富山方面にしばらく走り、「昭和町」の交差点を右折し、しばらく行くとJR高岡駅が見えてきます。

その「高岡駅前」交差点を左折し、3つ目の信号「下関町」を通過してすぐの路地を左折すると、200m程で到着します。

寺の近くに数台止められる無料駐車場があります。

高岡大仏の見どころ!富山県が誇る歴史的文化財の1つ!【富山県高岡市】のまとめ

このように、高岡大仏の魅力を概観してきました。高岡大仏は、富山県の数少ない歴史的文化財の1つであり、その信仰は今なお庶民の間に根付いています。その玉体は、観る者をして畏敬の念を感じさせずにはいられません。高岡大仏に参拝することをきっかけとして、御先祖様を振り返ってみるのもいいかもしれません。

 

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