鳥取市

鳥取藩主池田家墓所の見どころ!江戸時代以来の伝統ある墓所を巡る!【鳥取県鳥取市】


鳥取県鳥取市の鳥取藩主池田家墓所を詳しくご紹介致します。鳥取県鳥取市に所在する鳥取藩主池田家墓には、鳥取藩主であった池田家代々が葬られています。池田家は、江戸時代の幕藩体制期に因幡(いなば)国と伯耆(ほうき)国の2か国を領有していました。石高は合わせて32万石です。鳥取藩の初代藩主は池田光仲、それから11代の慶栄(よしたか)に至るまで、歴代の藩主とその夫人の墓が墓所には建立されています。池田家の同族の墓も合わせると、墓の基数は70基を超えます。そんな由緒ある歴史が色濃く残る、鳥取藩主池田家墓所を更に詳しくご紹介致しますので、ぜひ最後までご一読くださいませ!

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江戸時代の墓碑形状を今日に伝える貴重な歴史遺産

藩主の場合は特殊な墓碑の形状になります。亀の形をした台石(亀趺(きふ))に頭が丸くされた扁平な墓標を配した墓碑の形状は「亀趺円頭(きふえんとう)」と呼ばれています

藩主夫人や池田家同族の墓碑の形状は、仏説にちなむ宝塔の形状、あるいは石碑墓標(これは江戸時代に普及しました)になります。

江戸時代の大名の葬送や墓碑の形状を今日に伝える貴重な遺跡であるため、国によって史跡に指定されました

池田家の墓所は春の桜の名所、秋の紅葉の名所ですので、多くの観光客がここを訪れます。

墓所に関連するイベントととしては、

  • 写真コンクール
  • ライトアップ(11月下旬から12月上旬にかけて)

などが催されています。

鳥取藩と池田家歴代の墓所の歴史

鳥取藩の初代藩主であった池田光仲が没すると、1693年(元禄6年)に今の鳥取市国府町に光仲を葬りましたこの地が後に廟地に定められました

光仲が葬送の時に、この場所に「千岳庵」が建てられました。翌年には、この庵は伯耆国の名刹定光寺から末寺とされました。その時の寺名は「清源寺」です。

その後、興禅寺(池田家の菩提寺でした)の末寺となりました。千岳庵は明治時代の初めには廃されるのですが、それまでは池田家代々の墓所を管理していました。

墓所には、初代以降幕末までの歴代(11代)の藩主、その夫人、池田家の分家筋(いわゆる「東館」、「西館」)の当主が埋葬されました

合計で墓碑の数は70数基、その周辺には260を超える灯籠が建てられています。

藩主の墓に通じる参道の両側には、初代藩主が寵愛した家臣である

  • 和田光信
  • 光仲の側室
  • 菩提寺の住持

の墓も配置されています。

墓所は四季に恵まれ静寂に包まれていて、往時の32万石の大名の栄光を想起することができます

意匠の凝らされた墓碑も見どころです

歴代の藩主の墓碑は高さが4.6メートルに達する壮大な規模のものです。墓碑の周囲には玉石垣が巡らされていますが、石材は鳥取市内から採取されたものです。

墓碑の構築は、三段に亀腹台石が重ねられ、その上に神獣をかたどった台石が置かれ、同じく鳥取市内から採取された石による頭部が円く扁平な形状の墓標が立てられたものです

この墓碑の前面を見ると藩主の法号、裏面を見ると藩主の業績が刻まれているのが分かります。

「亀趺円頭」の「亀趺」(神獣の像)はそれぞれの墓碑ごとに異なっていて、夫人(紀州徳川家や加賀前田家、奥州伊達家から嫁いできました)の墓にはそれぞれの家紋が刻まれています

これも池田家墓所の見どころのひとつになっています。古絵図や古い写真からは、

  • 廟所
  • 廟門
  • 回廊

が築造されていたことが分かりますが、今残っているのは石造の墓碑や灯籠だけなのは残念ですね。

池田家ゆかりの名所(池田家墓所周辺)を訪ねて

鳥取城跡(国指定の史跡)

西暦1500年代に戦国大名の山名氏が築き、後継の城主吉川氏が変わってから、池田氏が城主になりました

現存する遺構は、

  • 石垣

のみですが、鳥取藩32万石の栄華を偲ぶことができます。

仁風閣(国指定の重要文化財)

これは洋風の建築物で、フランス・ルネサンス様式です1907年(明治40年)に藩主家であった池田家の別邸として建てられました

後に大正天皇として即位する皇太子(明治時代当時)が鳥取県を訪れた際の宿舎になりました。皇太子に随行した海軍大将・東郷平八郎が仁風閣と命名をしました。

宝隆院庭園(鳥取市指定の名勝)

造営されたのは1863年(文久3年)のことです。鳥取藩の最後の藩主である池田慶徳によります。

第10代藩主の池田慶栄は夭逝したので、夫人の宝隆院は未亡人になりました宝隆院を慰撫するための造営でした

観音院庭園(国指定の名勝)

池田家は本来は備前の国岡山の出ですが、鳥取に移封された時に、光仲がおの庭園を築きました。

池や泉を鑑賞する方式の庭園の様式を採用していて、庭の半分は池、残りの半分は築山で、池の中には鶴亀の島を配置した庭園です。様式的には京風とされています

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樗谿(おおちだに)神社(国指定の重要文化財)

この神社が因幡東照宮と呼ばれていたのは、初代藩主光仲が池田家の曽祖父にあたる徳川家康の霊を祀るために日光東照宮から分祀したためです。

1650年(慶安3年)の創建で、江戸時代の初期の神社建築の様式を今日に伝えています

興禅寺

初代藩主の池田光仲が現在の鳥取県に移封された際に岡山から移された菩提寺です。

本来は臨済宗の寺ですが、後に黄檗宗になり、武家書院造り式の庭園が特徴をなします。鳥取市が名勝に指定しました

箕浦家武家門(鳥取市指定の有形文化財)

鳥取藩士の箕浦家(藩主の番頭格で石高2千石相当)の表門で本来は鳥取城の濠端にありましたが、1936年(昭和11年)に鳥取師範学校の校門として移築されました。

上級武士の屋敷としては稀な建築遺構です

大雲院(鳥取東照宮別当寺)

初代藩主の池田光仲が徳川家康を祀る鳥取東照宮に関連する寺院として建立をしました。

徳川歴代将軍の位牌を安置し、鳥取藩の藩主が祈願する場所でもあります。本堂に安置されているのは、

  • 大阿弥陀三尊
  • 33体の観音仏

です。

鳥取藩主池田家墓所の基本情報

アクセス:JR鳥取駅より日ノ丸バス中河原行きにて約20分・宮ノ下口バス停下車、徒歩10分。
ボランティア・ガイド:墓所にはボランティア・ガイドがいて、依頼すれば無料で案内を行ってくれます。所要時間は約1時間。

鳥取藩主池田家墓所の見どころ!江戸時代以来の伝統ある墓所を巡る!【鳥取県鳥取市】のまとめ

歴代の鳥取藩主と藩主夫人が葬られた鳥取藩主池田家の墓所。歴史と伝統が感じられる観光スポットは鳥取駅からバスと徒歩で30分です。静かな雰囲気の墓所で自身を顧みる瞑想にふけるのもGOODかもしれませんね!

 

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