徳島県徳島市の鳴門ガレの森美術館は、徳島県鳴門市撫養町林崎の妙見山公園(妙見山:鳴門市街を見下ろす標高61.6mの山で、妙見山全域が妙見山公園となっています。)の頂上にある小さな美術館です!19世紀のフランスのガラス工芸家、エミール・ガレの作品が中心に展示されており、チタンを炎で焼きあげることで発色する美しい蒼を特徴とするチタンアーティスト与吉の作品も常設展示されています!
エミール・ガレはフランス芸術界を代表するガラスの芸術家
鳴門ガレの森美術館の館内は広々とし、白を基調としたデザイン的な建物となっています。
展示室を回るには個人差がありますが1時間もあれば十分に楽しめると思います!
ガレの作品は
「もの言うガラス」
とも称され、その名のとおりガレの奥深い芸術の真髄に迫ると共に自然に対する愛情・思想についても理解を深める機会となることでしょう。
また時期によっては、他の有名アーティストの個展も同時に開催されています。
八十八カ所巡礼の折にでも、休憩でしばし異空間に入って俗世を忘れて過ごすのも一興です。
アール・ヌーヴォーの代表的な作家で、ガラスの魔術師と一世を風靡したエミール・ガレの世界にしばし浸ってみてはいかがでしょうか?
きっと巡礼も楽しくなることでしょう!
「ガレ」
といえば知る人ぞ知るガラス細工のスタンドが超有名で、日本でも高い評価を得て所有している方も少なくない作家ですね!
でも贋作も多く、真のガレの作品を直接鑑賞できる機会は少ないのではないでしょうか。
そのガレの作品を間近に鑑賞し、世界観に浸ることができるのは日本でも数少ないと思います。
残念ながら作品の画像は取り込めないのですが、大体の館内の様子はお伝えすることはできます!
少し小高い妙見山公園の閑静な森の中に、忽然として佇む美術館はいかにもガレの世界に相応しいと思います。
自然の動植物をモチーフにしたガレならではの素敵な作品に身も心も委ねてしまってはいかがでしょうか?
また、
写真誌「フォーカス」の表紙絵
で親しまれた三尾公三の絵画も季節に合わせて展示されています。
アール・ヌーヴォーというと奇異な意匠を想像してしまいがちですが、ガレの作品は身近な花や野菜、虫など、どこか親しみのある生き物をモチーフにしていて、それでいて美しく優雅な趣きゆえに彼独自の魔術にかかってしまったような空気に包まれてしまうのです。
それがガレ作品の魅力という人も少なくはありません。
彼の作品が珍重され、今では骨董品として高い評価を得て、なかなか一般では入手することができないのが現状です。
富裕層の方々の中にはガレのスタンドを枕元に置いて、素晴らしい悠久の夢を見るのが願望という方も数多おられるのではないでしょうか。
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ゆとりある時間で思想を巡らせて
ガレの作品を観て思うことは、彼の哲学が感じられることです。事実、哲学、植物学を学んでいる彼に相応しい作品が目の当たりにできます。
また、
- 仏教の世界観
- 諸行無常
といった感性が常に感じられるのも、彼ならではでしょう。八十八箇所を巡礼するお遍路さんにとっても、痛感できることではないでしょうか。
ガレの作品を通じて学ぶことが少なくないのも事実です。
たくさんの作品に触れて、ガレを知れば知るほどその世界に圧倒され、心酔させられ、離れられなくなるのはその為かと思えてなりません。
ガレの作品は私達後世の人類に警鐘を鳴らしているといっても過言ではないほど、生き生きと、そして率直に現代人に訴えかけている声なき言葉を感じます。
一生に一度は観ておいて損はない、そんな素晴らしい作品が網羅されている展示と言えるでしょう!
とは言え、切迫感なしにゆとりを持って観られるのもガレの特徴であります。
ときにはユーモラスな作品に目を細めて観られる、恐らくそれがガレの世界観だと思います。
是非、足を運んでみて下さい。きっと心がうずく作品に出逢えると思いますよ!
ゆったりとした森の中でメルヘンの世界に浸りながら心躍る小路を散歩するように歩いて向かってみてはいかがでしょうか?
海辺のみち
美術館へ行く途中、
「海辺のみち」
を楽しみながら漫ろ歩くこともいいでしょう。
鳴門ガレの森美術館の基本情報
- 開館時間:10:00~16:30
- 休館日:木曜日、年末年始(12月29日~1月4日
※臨時休業の場合がありますので、事前にお問い合わせください。- 入場料:大人・800円 学生・500円。20名以上の団体で200円の割引あり。
- 住所地:鳴門市撫養町林崎字北殿町149番地
- お問い合わせ先:088-684-4445
- 交通機関:旧鳴門県道を岡崎城方面へ進むこと約5分、妙見山入り口を登ると、美術館が見えてきます。
鳴門駅からは車で約5分、徒歩で20分程度です。
鳴門のガレの森美術館の見どころのご紹介!しばし俗世からの離脱…【徳島県徳島市】のご紹介の
鳴門のガレの森美術館に辿り着くと何故かしっくりとしています。日本文化に造詣が深いといわれるガレならでは、日本の森の中でも不思議と違和感がないのは当然といえば当然ではないでしょうか?ぜひこれを機に、鳴門のガレの森美術館へ足を運んで見て下さいね!