日御碕灯台と日御碕神社は、島根半島の西端、出雲大社の近く出雲市大社町に位置している観光地としても有名なスポットの一つです。出雲に観光の際にはぜひ立ち寄ってほしい場所ですので、日御碕灯台と日御碕神社の魅力についてご紹介いたします!
世界灯台100選に選ばれている!出雲日御碕灯台
この引いて来た島根半島、最西端の断崖にそびえるのが出雲日御碕灯台です。
日本一の高さを誇る白亜の日御碕灯台は、明治36年(1903)に設置され、高さは43.65m、海面から灯塔の頭上までは63.30mあります。
光度は48万カンデラで夜間約40km沖合まで達し、110年以上も現役で海の安全を守っています。
また、世界灯台100選や日本の灯台50選に選ばれた日本を代表する灯台で、歴史的文化財的価値が高いため、Aランクの保存灯台となっています。
内部には163段のらせん階段があり、参観料200円で灯台上部の展望台へと上がることができます。
展望台からの眺めは絶景です!眼下に広がるパノラマの日本海に島根半島の全景、晴れた日には遠く南方に中国山地の連なり、はるか北方には隠岐諸島ものぞめます。
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日御碕灯台のオススメ周辺スポットは?
周辺は日御碕遊歩道として整備され、北へと歩けば「出雲松島」と称される絶景へとたどり着き、松並木が続く小径から、入り組んだ崖の方角を見れば、真っ白にそびえ立つ灯台を望むことが可能です。
水平線に沈む夕日の観賞もオススメです。
日御碕からは、マリンブルーの日本海の上、入り組んだ海岸線を船から眺める「グラスボート」(有料)も出航しています。
ガラス製の船底から日本海の澄んだ海底を眺めることもでき、潮風を体全体で感じながら、ウミネコの里・経島(ふみしま)へとナビゲートするオンシーズンオススメの体験プランです。
日御碕灯台でのオススメグルメのご紹介!
おすすめのグルメは、旬の魚がご飯を隠すご当地海鮮丼「みさき丼」です。
駐車場前から灯台へと続く参道沿いには、大社港直送の新鮮なアワビ、ブリ、ヒラマサなどを使った丼を提供する食事処が点在しています。
また、イカ焼きやサザエの壺焼きのいい香りにもお腹が反応してきます。
お問合せ先 出雲日御碕灯台
所在地 島根県出雲市大社町日御碕
電話:0853(54)5341
アクセス
山陰道宍道ICよりR9、県道28号線経由、出雲大社方面へ、県道29号線日御碕方面へ。車で約45分
JR出雲駅より路線バスで約45分
交通アクセス
JR出雲市駅から一畑バスで57分
出雲大社連絡所から一畑バスで20分 (2017年4月時点)
料金
<見学料>中学生以上200円 小学生以下無料
営業時間 9:00~16:30(通年)
定休日 12月30,31日
日御碕神社について
日御碕神社は島根半島の西端に位置し、『出雲国風土記』に「美佐伎社」と記される古社で、神話の主人公を二つの宮に祀る朱い楼門が鮮やかな神社です。
神社は下の宮「日沈宮(ひしずみのみや)」と上の宮「神の宮」という上下二社からなり、両本社を総称して『日御碕神社』と呼びます。
社殿は、徳川三代将軍家光公の命により再建された権現造りの建物です。
上の宮(神の宮:かむのみや)、下の宮(日沈宮:ひしずみのみや)とに分かれ、上の宮には素盞鳴尊(すさのおのみこと)、下の宮には天照大神(あまてらすおおみかみ)と、出雲神話にも登場する伝説の人物が祀られています。
「日沈宮」は【伊勢大神宮は日の本の昼の守り、出雲の日御碕清江の浜に日沈宮を建て日の本の夜を守らん】
(伊勢神宮が「日の本の昼を守る」のに対し、日御碕神社は「日の本の夜を守る」) との神勅により祀ったのが始まりと言われています。
神話に出てくる二人の神様が鎮座される、厄除けや縁結びをご利益とした霊験あらたかな神社です。
この神殿には、数多くの文化財、国宝指定の品々が納められています。
重要文化財
日沈の宮(下の宮)8棟 ・本殿・幣殿・拝殿(合1棟)・玉垣・禊所・廻廊・楼門・門客人社(2棟)・神の宮(上の宮)4棟2基 ・本殿・幣殿・拝殿(合1棟)・玉垣・宝庫・鳥居(2基)・附指定:文書絵図類4種、石燈篭5基・藍韋威腹巻(あいかわおどしはらまき) – 南北朝時代(名和長年寄進)
年間を通じた行事は以下の通りです。
1月3日 御寄神事
1月7日 御饗神事
1月11日 釿始祭
1月5日(旧暦) 和布刈神事
8月7日 例大祭/神幸祭(夕日の祭)
9月1日 爪剥祭(八朔祭)
11月11日 – 17日(旧暦) 神在祭/神去出祭
12月31日 神劔奉天神事
日御碕の西に浮かぶ「経島(ふみしま)」は、出雲風土記にも登場する伝説の孤島です。
白い石灰質の柱状節理が積み重なったような姿が、経典を重ねたように見えることから、この名前が付いたと言われる国の天然記念物です。
この島で有名なのが、11月になると北方から飛来する「ウミネコ」の繁殖地であることです。
現在では数千羽のウミネコが集まり、巣作りと子育てを得て、7月頃に飛び立つまで、この場所で群れをなして生活しています。
見学には、グラスボートへ乗船します。伝説となりつつある鳥をぜひ海上から眺めてみて下さい。
日御碕灯台と日御碕神社の見どころ!出雲観光に外せないスポット【島根県出雲市】のまとめ
出雲日御碕灯台・日御碕神社・経島は、同じ日御碕の地域に位置しており、観光地としては、一つ一つ違った視点で見る事が出来る観光スポットです。観光する季節としては、春から秋が最適と言えます。岬の突端ですのでやはり冬の季節風にさらされる真冬は避けたいところです。からだが冷えたら駐車場に足湯もあるので、そこで温めてください。岬の先端ですので、360度広がる絶景は「日本の自然百選」の一つで、奇岩や絶壁など大迫力の景観が目に飛び込んできます。その一角に立つ出雲日御碕灯台に勇気を出して登ってみて下さい。また、お土産もとして、「板ワカメ」をおすすめします。ワカメをシート状に乾燥しただけで、他に何の調味料も加えていません。日持ちもよく長く風味が楽しめます。心と体が休まる癒しの国出雲にお越しの際には、ぜひ魅力溢れる出雲日御碕灯台・日御碕神社にも訪れてみてください!