浜田市世界こども美術館をご紹介します。収蔵品は一流!しかも子どもが楽しめるような工夫がされている美術館です。親子で楽しめるお薦めスポット、どうぞ御覧ください!浜田市世界こども美術館は、海の見える文化公園の一角に「日本海に漂う創造と美の船」をイメージして設計されました。果てしない想像という海を、こどもたちはこの船に乗って元気よく冒険するのです。
世界子ども美術館とは?!?!
浜田市世界こども美術館は、浜田市野原町にある美術館です。
1996年に次代を担うこどもたちのための美術館として誕生し、幼い頃から美術にふれあうことで創造力を養い、感性を養うことをモットーに様々な展覧会を開催し、創作活動にも力を注いでいます。
また、学校教育との連携を図るため、クラス単位で美術館を訪れてもらい、一日かけて鑑賞と創作活動を楽しんでもらう「ミュージアム・スクール」を設けて、市内だけでなく近隣市町の多くの小学校や幼稚園にも気軽にアートを楽しんでもらえるようにしています。
企画展と収蔵品
浜田市世界こども美術館では、こどもも大人も楽しめる、多岐にわたる様々な企画展を常時開催しています。
現在は「山崎修二と山崎に学んだ女流画家展」(2017年6月3日~7月9日まで)が開催されています。
他にも、亀山達矢と中川敦子によるユニットで絵本作家のtupera tupera(ツペラ・ツペラ)の作品である「パンダ銭湯」を美術館に再現して実際にお湯に入れるようにしたりと、企画展も実に自由な発想と魅力にあふれています。
過去には「パブロ・ピカソと岡本太郎展」が開催され、大盛況のうちに幕を閉じました。
ピカソはこう言っています。『ようやくこどものような絵が描けるようになった。ここまで来るのにずいぶん時間がかかったものだ』。
この言葉は、こどもの様に計算高くなく、純粋無垢に絵と向き合い、何の既成概念にもとらわれず、自由奔放に絵を描くことが出来るようになった、という意味であり、この言葉こそが浜田市世界こども美術館のポリシーであるような気がします。
ちなみに、ピカソの作品は、この美術館に収蔵されています。
「ヘアバンドのジャクリーヌ」という作品で、白と黒の絵具のみを使って、ピカソらしい大胆な筆致で女性を描いています。
ピカソの他にも、歌川国芳、アンリ・マティス、マルク・シャガールなどの絵画が収蔵されていますが、残念ながら常設展示は行っておりません。
展示時期については美術館にお問い合わせください。
また、開館以来毎年冬に『浜田こどもアンデパンダン展』を開催しています。
本展では、こどもたちの作品に優劣をつけることのない無審査・無賞の展覧会、毎年魅力あふれる作品が数多く寄せられます。
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浜田市内はもとより、海外の様々な国のこどもたちからの元気いっぱいの作品が大集合します。
思いのままに筆を動かしてできあがった作品、時間をかけて一生懸命描いた作品。
こどもたちの作品の中には、その時の状況や気持ち、興味……など、ひとりひとりの「今」がしっかりと込められています。
構図や視点なども大人では真似出来ないような斬新で、新鮮な表現が多くみられます。
ピカソやミロなども、児童画からインスピレーションを得て、自分の作品に反映させていたというほどです。
芸術家までも魅了されるというこどもの作品は、実に魅力にあふれています。
アートを全身で体験してみよう
浜田市こども世界美術館では、実際に体験できるアート教室が開催されています。
代表的なものがミュージアムスクールです。ミュージアムスクールとは、幼稚園や保育園、小学校のこどもたちを対象とした学校利用のためのプログラムです。
一日かけて、鑑賞と創作活動の両方を楽しんでもらうもので、毎回30人程度の子どもたちを受け入れています。
ミュージアムスクールの内容は多岐にわたり、新聞紙やダンボール、ゴミ袋などを使って様々なアートを体験することができます。
また、ミュージアムスクール以外にも、「ホリデー創作活動」(土・日・祝開催、13:00〜16:00の活動)という、おもちゃやブローチ、写真立て、ブレスレットなどを作ることのできるアート教室があります。
こちらは当日予約が必要で、参加希望の方は当日こども美術館・創作室で、午後1時〜3時30分まで にお申し込みください(要参加費)。
他にも、美術館では楽しいイベントがたくさん開催されています。
こども美術館まつりをはじめとして、浜田の伝統文化フェスティバルや、神楽の小道具づくりワークショップ、オルガンコンサートなど、様々なイベントが開催され、好評を博しています。
特に浜田市にゆかりの深い「石見神楽(いわみかぐら)」を扱ったイベントが多いのが特徴です。
石見神楽とは、演劇性・エンターテインメント性を強めた大衆な芸能として発展してきた神楽です。
一般的な神楽のイメージとは一線を画した『軽快かつ激しい囃子と舞い』が特徴で、こどもから老人にまで幅広く人気があります。
特に「大蛇(おろち)」という、出雲地方に伝わるスサノオノミコトがヤマタノオロチを退治するという演舞は、花火などが使われるとても派手な演出が特徴で、粛々と舞う神楽のイメージを根本から覆してくれます。
機会がありましたら、是非石見神楽を見てください。一見の価値ありです!
アクセス
美術館までのアクセスは、公共機関であればJR山陰本線に乗り浜田駅で下車し、浜田駅から島根県立大学行バスにて「美術館前」で下車してください(所要時間10分)
また車でのアクセスは、浜田自動車道、浜田I.Cより車で10分です。近くには『しまね海洋館アクアス』もありますので、車でお出かけの際にはこちらにも立ち寄ってみることをオススメします。
開館時間は午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)。
休館日は月曜日・祝日の翌日・年末年始・展示替期間。
観覧料は展覧会により異なります。詳しくは浜田市こども美術館のホームページをご覧ください。
子どもはもちろん大人だって楽しめちゃう!浜田市世界こども美術館に行こう!【島根県浜田市】
いかがでしたか?アートとは小難しいもの、と決めつけて敬遠してはいませんか? 確かにピカソの後期の作品を見ても、さっぱり分からないという方も多いかと思います。しかしながら、この美術館ではこどもの視点に立って、難解なアートを分かりやすく説明し、その魅力を教えてくれます。既成概念にとらわれず、様々な名作を生み出した巨匠の作品の数々を、是非その目で確かめてください。きっと、目からうろこが落ちること間違いなしですよ!