佐賀県多久市は史跡の町でもあり、孔子ゆかりの地でもある場所になります。今でもその孔子の教えが残っており、ゆかりの地などもあります。さらに自然も豊かで、史跡と自然の観光スポットが点在しています。ここではそんな多久市の魅力的な観光スポットをご紹介します。
多久聖廟
多久聖廟は、儒学の祖である有名な孔子を祀っている場所です。
多久の4代目菱油である多久茂文が教育を重視し建てたのが学問所である東原庠舎と多久聖廟です。
孔子廟は日本にいくつか存在していますが、栃木県にある足利学校と岡山県の閑谷学校などと同じくらい日本で古いものになっています。
春と秋の年に2回ここでは孔子を祀る伝統行事である釈菜が開催されています。
聖光寺
聖光寺は、竜造寺長信が梶峰城入城の際に鬼門とされている位置に建設したお寺で神仏混合の寺院となっています。
東原庠舎の初代と2代目の墓などもある場所で、多久市の歴史を感じられる場所でもあります。
敷地内には世界最古の花とも言われている二千年ハスの池などもあり、歴史と花の2つを楽しめるスポットになっています。
美しいハスの花を鑑賞しながら多久市の歴史を感じましょう。
専称寺
専称寺には、樹齢600年にもなる市の天然記念物・佐賀の名木100選に選ばれたツツジがあります。
境内には佐賀名木100選に選ばれた核割梅などもあり、季節に応じて色んな花の鑑賞ができる花見スポットになっています。
寺の墓地には色んな時代の墓石などもありとても興味深い場所です。
境内には中世の武将である弐政資や資元の墓所もあり、多久市の歴史を感じられる場所にもなっているお寺です。
大平庵酒蔵資料館
大平庵酒蔵資料館は、明治元年に創業された蔵元でした。
現在は昔の酒造りなどの道具を展示している資料館になっており、当時酒を造るのに使用していた道具が2,334点ほど展示されています。
もともと酒蔵だった場所を資料館として利用しているので、当時の酒蔵の雰囲気を楽しむことができるでしょう。
どのような道具を使用してお酒を作っていたのか、展示品を見ることで知ることができます。お酒が好きな人へおすすめです。
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くど造り民家(川打家・森家住宅)
くど造り民家とは、屋根の棟がコの字になっており、かまどの形をしていることが由来になっている造りのことです。
このような民家は地元ではかぎ屋と呼ばれていて、以前は佐賀県の南部に分布していましたが、時代の経過と共に姿を消していき、現在ではとても貴重な造りの建物になっています。
そのためとても価値の高い建物で、現在は移築され民家を整備して民家の中を見学ができるようにされています。
西渓公園
西渓公園を作ったのは多久出身の高取伊好という石炭王で、私財を投じて作った場所になります。
緑豊かな公園で地元の人にも愛されている場所です。
敷地内にはたくさんの木々や花があり、梅・桜・ツツジなどがあります。
そのため季節に応じて花の鑑賞を楽しめるスポットです。
ここには国の登録文化財にもなった寒鶯亭もあるので、多久市に訪れた際にはこの西渓公園まで足を運んでみましょう。
寒鶯亭
この寒鶯亭も西渓公園と同様に多久出身の石炭王である高取伊好が地元の文化や教育に貢献したいという思いから図書館と一緒に寄贈した場所になります。
亭内にある床の間には高取扇の筆で寒鶯待春と書かれた書があり、それが寒鶯亭と言う名の由来にもなっています。
ここは国の有形文化財にも登録されている場所なので、多久市の観光スポットとしては外せない観光地となっています。
船山キャンプ場
船山キャンプ場は多久市街を一望できるキャンプ場になっています。
施設の設備としては近代的なものは用意されていない場所になりますが、近代的な設備がない分自然豊かな環境でキャンプを楽しめるスポットになっています。
暖かい時期に訪れてワイワイとキャンプを楽しむのも良いでしょう。
眺望も素晴らしく、多久の景色を見ることによって日々の生活の疲れやストレスなどを解消し、リフレッシュできる場所でもあります。
鬼ノ鼻山
鬼ノ鼻山にはその名前の由来から赤鬼が大きな口を開けたインパクトの強い滑り台があります。
この山の標高は435メートルと高くそこからは有明海や雲仙、多久市内の景色などを一望することができる場所になっています。
この山の山頂は元旦の初日の出を見るスポットとしても最適です。
多久市の景色を楽しむならばこの鬼ノ鼻山まで足を運び多久市の自然溢れる風景を楽しみましょう。
佐賀県多久市の観光スポット9選!自然と史跡の町【佐賀県多久市】のまとめ
多久市には、貴重な史跡や自然がいっぱいの町です。なので、普段の忙しさを忘れ癒しを求める人にはぴったりの観光地になっています。歴史に触れることはその町の成り立ちだけでなく、他の街や会社とのかかわりあいや地域構造を解明することが出来ます。町の自然を感じながら、歴史を色んなスポットで感じで多久市を楽しんで歩きましょう。きっとクセになるはずです。