大阪府豊能郡豊能町は標高400~500mの町で、大阪の中でも気温が低い地域です。隣接する能勢町とともに「大阪の軽井沢」「大阪の北海道」と呼ばれています。そんな豊能町でおすすめのスポットをご紹介しましょう。
とよのコスモスの里
とよのコスモスの里は、花好きの愛好家が始めたコスモス園。
いまでは全国にその名が知られています。
ピンクや白のコスモスは、その数およそ数百万本。
総面積約1ヘクタールの園内に咲き誇ります。
高さが大人の背丈ほどあるため、中にある遊歩道を歩くと迷路のようになります。
所々に設置されたベンチでひと休みしたり、ユニークな姿の案山子と記念写真を撮る方も多いです。
園内ではコスモスの切り花、野菜、果物も販売されています。
お弁当を食べながら、秋の風情を満喫するのも楽しみ方のひとつです。
豊能町立郷土資料館
豊能町立郷土資料館では、先人たちが守り伝えた生活文化財を中心に展示しています。
町内に点在する石仏、石造物の写真のほか、古い屋根瓦のコーナーと、この地域に残されてきた民具が見やすく並べられています。
館内には「豊能博士」になるためのクイズも張り出してあり、子どもたちが楽しみながら見て回れるよう工夫されています。
豊能町の高山地域は、高山右近の生誕地です。
地域の人々が、どのように暮らしていたかを想像しながら、歴史に触れてみるのもよいでしょう。
観光農園 さかえ農園
大自然が広がる豊能町にある観光農園 さかえ農園です。
青空が広がる開放感で溢れています。
春はわらび刈り、しだれ桜、あせび、ミツバチツツジが楽しめます。
澄み切っておいしい空気の中、園内を散策すれば気分爽快になります。
秋には実り豊な栗拾いに、大人も子どもも夢中になれます。
たまには童心に帰って、子どもたちと一緒になって楽しんでみるのもよいかも知れませんね。
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高山マリアの墓
高山「マリアの墓」と呼ばれる墓碑が丘陵にあります。
キリシタン大名として名を馳せた高山右近の母、高山マリアのものであるともいわれています。
高山右近は、武士としてもキリスト教説教者としても、その両方に才能を発揮していました。
厳しいキリスト教弾圧にも耐えました。
信仰のために自分の領地さえ明け渡した高山右近の、不屈の精神が再評価されています。
この地を訪れ、確かめてみてはいかがでしょうか。
高山高札場跡
明治元年(1868)、明治政府がキリスト教の禁止を徹底させるために掲げた札で、その跡地が高山高札場跡です。
石積みの木台の上に瓦屋根をもち、三面を板張りに、前面を棒組みにする構造の高札場が建っています。
札の下には地蔵像が安置されています。
高札は、明治3年(1870)に廃止となり姿を消しました。
そのため、現代に残る数少ない遺構を伝えています。
ここ高山は、戦国時代の武将でキリシタン大名として名高い高山右近の生誕地です。
周辺には高山マリアの墓などキリスト教に関係する史跡が点在しているのが特徴です。
吉川八幡神社
吉川八万神社は、平安時代の冶歴年間(1065-1069)に、源頼国の七男頼仲が、吉川城に住んでいたときに創建されたものとして伝えられています。
主祭神は応神天皇です。平安時代に清和源氏の守護神、軍神として深く信仰されるようになりました。
この神社は享保二十年(1735)と嘉永五年(1852)の二度にわたって火災に遭遇しました。
参拝客の目的は、地鎮祭、宮参り、七五三詣り、厄除祈祷など多様です。
なお、通称は「吉川八幡神社」です。
鳥居、灯籠の標記、宗教法人名簿などでは「八幡神社」となっています。
考鬮寺
考鬮寺(こうきゅうじ)は、天正年中(1573-1592)の創建と伝えられています。
本堂・厨子奥には、本尊阿弥陀如来立像が安置されています。
延宝8年(1680)高代寺の住職・景運と吉川村檀徒が争い、一部の僧は本願八世蓮如に引かれ高代寺を離脱しました。
考鬮寺では毎年お釈迦様の誕生日(5月8日)を祝って、潅仏会かんぶつえ(花祭り)が行なわれます。
高山光明寺
高山光明寺は、紫雲山光明寺と号する浄土真宗の古刹です。
この寺に「親鸞像」として伝わる木像を調査したところ、町内に残る数少ない鎌倉時代の製作のものであることがわかりました。
当像は、町にとって特に文化的価値が高いと認められますので、町文化財として指定いたしました。
厨子内に安置される、像底銘から親鸞の像と伝えられる像です。
新たに指定された、町の文化財をぜひ拝見してみるのはいかがでしょうか。
梅相院
天正9年(1581)覚道上人により開山されました。
山号を八王山と号した浄土宗の寺院であり、御本尊は阿弥陀如来です。
江戸時代に亀岡城主の前田玄以の「位牌預かり所」となりました。
山門は屋根の形が珍しく、四方のどこを正面にしてもおかしくない形をしており、門は「薬医門」の建て方となっています。
境内にある石造物には、地蔵仏があります。
旧摂丹街道にあったものをこの寺院に移したもので、「右いけだ左かめやま」と台座に彫ってあります。
また石碑には、高徳僧徳本上人が八王山に立ち寄ったときにいただいた御名号で「南無阿弥陀仏」と彫られています。
大阪府豊能町のおすすめスポット!自然豊かな町の見どころ【大阪府豊能郡豊能町】のまとめ
豊能町はキリスト教に関連した観光スポットが多数あることから、個性ある場所のひとつとなっています。そして、気温の低い地域ですので、夏に訪れるとさらに豊能町の良さを実感できることでしょう。