大分県臼杵市にある臼杵城跡は、大友宗麟によって弘治年間(1555~1558)丹生島に築かれた「臼杵城」の跡地です。「臼杵城」は江戸時代に稲葉氏の治世のもと、臼杵藩五万石の城として幾多の歴史を積み重ねてきた城です。現在このお城の跡地は、春になると約1000本の桜が見事に咲き誇るお花見スポットとしても大人気のスポットになっています!どうぞ御覧ください!
臼杵城跡ってどんなところ?
臼杵城はキリシタン大名大友宗麟により臼杵湾に浮かぶ丹生島に永禄5年(1562年)に築かれ、江戸時代は稲葉家が治める臼杵藩五万石の城として幾多の歴史を積み重ねてきました。
当時は海に囲まれた城でしたが、現在は埋立により陸続きになっています。
現在は臼杵公園として整備されている臼杵城跡は、春には約1000本もの桜が咲き誇る県南有数のお花見スポットとなっています。
開花にあわせて行われる桜まつり期間中には
- 「芸能フェスタ」
- 「豊後大友宗麟鉄砲隊火縄銃空砲演武」
など、さまざまな催しが行われます。
また、まつり期間中は18:00~22:00までの時間、桜の木がライトアップされます。
臼杵城ってどんなお城だったの?
臼杵城は丹生島に築かれた海城です。
当時の丹生島は断崖絶壁の島で、ここに建てられた臼杵城は四方を海に囲まれた珍しい城だったそうです。
江戸時代には稲葉貞通の居城となり、明治維新まで稲葉氏15代が藩主を務めました。
現在は臼杵公園として整備されており、石垣や空堀が残っています。
また、二の丸に畳櫓が、本丸に切妻造りの卯寅口門脇櫓が、それぞれ現存しています。
臼杵城の周辺のおすすめ観光スポット
サーラ・デ・うすき
大分県臼杵市街の八町大路のなかほどにあるサーラ・デ・うすきは、臼杵の町のコミュニティセンターです。
町の歴史や、南蛮文化などが紹介・展示されています。
フロアの一角には観光用の
- 地図
- 資料
- パンフレット
なども置いてあり、観光の拠点としておすすめの施設です。
「サーラ」とはポルトガル語で「居間」や「サロン」を意味する言葉。
憩いの場として多くの人たちに愛される施設になるようにとの願いが込められているそうです。
サーラ・デ・うすきはふれあい情報センターと連結していて、広場を中心に建物が配された造りになっています。
館内には
- 市民ギャラリーや映像機器を通して大友宗麟時代の臼杵を大画面で紹介する南蛮展示コーナー
- 陶芸や工芸づくりが体験できる体験工房施設「学古館」
などもあり、市民だけでなく広く観光客にも親しめる施設になっています。
サーラ・デ・うすきの基本情報
- 所在地:大分県臼杵市大字臼杵210-3
- 問い合わせ:0972-64-7271
- 営業時間:9:00~19:00
- 休館日:年中無休
- アクセス:臼杵駅から徒歩10分ほど
- 料金:入場無料
臼杵市観光交流プラザ
「臼杵を訪れる観光客が最初に立ち寄る場、市民も集い交流できる中心市街地のにぎわいの場」
を基本コンセプトに、平成26年に完成した施設です。
臼杵市の観光スポットをもっと知りたい方や、街中散策を満喫したい方は、ぜひ立ち寄ってみましょう。
臼杵市観光交流プラザの基本情報
- 所在地:臼杵市大字臼杵100-2
- 問い合わせ:0972-63-1715
- 開館時間:9:00~18:00
- 休館日:なし
野上弥生子文学記念館
昭和60年、99歳で亡くなった女流作家野上弥生子の記念館です。
醸造業の家の長女として生まれ、
- 「海神丸」
- 「秀吉と利休」
などの名作を遺したが、その生家の一部を改装して記念館としています。
- 1階にはビデオコーナー
- 2階には、その一生を写真や年譜で紹介
しているほか、少女時代に使っていた部屋を再現されていて、館の周辺には臼杵の古い町並みが残っています。
野上弥生子文学記念館の記念館
- 開館:9:30~17:00
- 休館日:年中無休
- 問い合わせ:0972-63-4803
- 入館料:大人(高校生以上)300円 小人(小中学生)150円
スポンサーリンク
臼杵市のご当地グルメ
黄飯(おうはん)
黄飯とは、その名のとおり黄色いご飯。
江戸後期、藩主の稲葉氏が財政難から、小豆の代わりにクチナシの実を使ったのが始まりとされています。
一説には
「南蛮のパエリヤを模した」
とも言われていて、
- 大根
- にんじん
- ゴボウ
- ネギ
- 豆腐
など魚を煮込んだかやくを乗せて食べる臼杵の郷土料理です。
旧稲葉藩主の屋敷を一般公開している稲葉家下屋敷では、黄飯などの郷土料理も味わえます。
ほかにも、臼杵と言えば
- ブリやハマチの醤油漬けをおからと混ぜ合わせた「きらすまめし」
- 一年中味わえるフグ
も有名です。
おすすめのグルメスポット
古都の酒家 海鮮かわ村
大正時代の古民家を利用した食事処で、漁港から仕入れる魚介を使った料理が揃います。
中でも
- 甘エビ
- カンパチ
など9種のネタが乗った海鮮丼が人気です。
圧力釜で炊いたご飯との相性は抜群。
ふぐ処ほり川母家
2000年にリニューアルオープンした、地元の人にも人気の高いふぐ料理店です。
味の良さもさることながら、手入れの行き届いた庭を見ながら個室でのんびりいただけるというのも人気の秘密のひとつ。
かぼすの酸味が効いた自家製ぽん酢でいただく、厚めにひかれたふぐ刺しは絶品です。
また、豊後水道で獲れたフグは旨みも歯応えも格別!
喜楽庵
二代にわたり暖簾を守る老舗蕎麦店です。
1974年の開業以来、二代にわたって暖簾を守る蕎麦店で、驚くべきはそのメニューの豊富さ。
そば・うどんだけでもなんと60種類以上もあります。
ほかにも、豊後水道の海の幸を
- 刺身
- 焼物
- 煮物
などに料理して黒塗り膳に盛り付けた御殿風会席料理や、
- 黄飯
- キラスマメス
- けんちん汁
を含む郷土料理などが人気です。
※価格は平成29年6月現在の情報です。
臼杵市の観光・お出かけスポット
臼杵市の他の見どころをまとめました。
臼杵城跡はキリシタン大名大友宗麟の拠点!大分県の史跡に指定された名所【大分県臼杵市】のまとめ
今回は大分県臼杵市にある臼杵城跡をご紹介してきました。現在は臼杵公園として整備されているこの場所は、春に訪れれば絶好のお花見スポットとなります!お花見シーズンに臼杵市を訪れた際は、ぜひ一度「臼杵城跡」に足を運んでみてはいかがでしょうか?