大分県大分市の平和市民公園は昭和54年から平成2年にかけて造成された総合公園です。「ムッチャン平和像」が平和市民公園内のシンボルですが、この像以外にも国際交流広場、多目的広場、能楽堂等があります。今回は皆様にこの公園を紹介していこうと思います。
平和市民公園ってどんなところ?
平和市民公園は
- 市民の文化教養
- 休養散策
- スポーツ
等の多様なニーズに対応するためのリフレッシュメントな施設として、長い年月をかけて建設した総合公園です。
園内は友好姉妹都市締結を記念する国際交流広場をはじめ、大分市の平和のシンボルである「ムッちゃん平和像」が有名です。
ムッちゃん平和像
このムッちゃん平和像は、昭和52年に毎日新聞社大阪本社が企画した戦争体験記である終戦
「三十三回忌の夏」
に、京都府宇治市の主婦である中尾町子さんが疎開先で出会った少女の山下睦子さん(当時小学校6年生だったムッちゃん)の思い出の手記を投稿したものを記事として掲載されたことが建立のきっかけになりました。
二度と戦争による惨劇を繰り返さないための
- 「ムッちゃん平和像」が建立されている子供たちの楽園であるワンパク広場
- ボール遊びなどのレクリエーションに利用できる多目的広場
には親子連れが多く、様々な遊びができるので子供たちも大満足ですね。
その他にも螺旋のガードレールが付いた滑り台で遊んだり、ウォーキングやランニングなどをしている方も多い芝生広場など様々な広場があります。
能楽堂
公園南側にある能楽堂では、能楽はもとより、
- 日本舞踊
- 邦楽
- 民謡
- 茶道
など幅広い古典芸能での利用が可能です。
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長細い公園に沿って流れる裏川
大分市を流れる大分川の東側にあり、裏川という川です。モスグリーン色をした川です。
晴れた日には、とても映えて綺麗で、エメラルドグリーンの色に変化します。
雨の日には、ボトルグリーンの色に、嵐の強い日にはヴェールブーティユ、風の強い日には、萌黄色、天候によって色が変わるなんて、なんだか興味をそそりますよね。
エキゾチックなスポットですよね。欄干もスタイリッシュでファッショナブルです。付随する遊歩道も赤い絨毯のようで綺麗です。
裏川沿いにソメイヨシノや八重桜など800本以上の桜を植栽し、四季を通じて、市民憩いの場となっており、毎日多くの人が利用しています。
公園内には2つの姉妹都市に因んだ広場も
国際交流広場
国際交流広場は中国の武漢市やポルトガル・アベイロ市との友好都市・姉妹都市締結を記念し、人と人との関係がグローバルでありつつ、様々な草花にウインウインに巡り会えるふれあいの場として整備された広場です。
広場内には
- 風車や緑のトンネル
- 知音亭のある武漢の森(平和市民公園の中にある庭園で、大分市と友好都市の中国武漢市の締結5周年を記念して建設されました。)
があります。
中国古典建築で作られた庭園は、梅の名所としても知られ、市民に親しまれています。緑にあふれ心安らげる広場です。
総合公園に能楽堂があるなんて!
総合公園の中に能楽堂があるなんて驚きですよね。
能楽は今から600年以上昔の室町時代に、観阿弥と世阿弥親子によって作られた劇で、
「世界で一番最初のオペラ」
ともいわれています。
主人公を演じる役者は「能面」をかけて役を演じます。演目はなんと200種類以上だそうです。
こども能楽教室
現代では難しく思われがちな能楽ですが、こども能楽教室では実際に舞台で声を出したり舞ったりしながら、能楽をより身近なものとして楽しんでいただくことができます。
能という古典芸能を小さな頃から吸収できるのです。呼吸法や発声法なども学べますし、子供たちにとって有意義であり、日常では滅多に体験できないので、貴重な体験になりますよね。
能楽サロン
更には、能楽師の先生を囲んで、能にまつわるお話を伺いながら、お稽古の体験ができる、能楽サロンでお囃子ワークショップが登場します。
能舞台に登場する楽器を鳴らしてみることができるそうです。
御菓子丸
講座修了後のお楽しみは、講師と一緒に、お茶と京都「御菓子丸」のお茶菓子をお楽しみいただける懇談会も行っています。
能楽だけではなく、アコースティックなアンプラグドコンサートが開かれたり、竹の子酵素シロップ講座が開かれたりしています。
平和市民公園へのアクセス情報
- 車で大分駅から10分以内で、電車だとJR日豊本線牧駅下車で大分駅から3分です。
大分駅から徒歩で行くと、歴史を楽しみながら進めるので行くのがオススメですが、40分程かかりますので予めご了承下さい。
大分市の他の観光・お出かけスポット
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平和市民公園の見どころ!風車や能楽堂など、憩いの場で四季折々を楽しもう!【大分県大分市】のまとめ
平和市民公園は、まるで友好姉妹都市であるポルトガルのアヴェイロと言う街並みをモデルとした公園です。そして、日本の伝統的な文化である能楽と抹茶と和菓子を堪能でき、さらには、川の付近には桜の木も沢山有り、3月下旬から4月上旬に訪れると大変ビューティフルな満開の桜の姿を見ることができます。「ムッちゃん平和像」もあり、戦争の悲惨さを伝えていて次世代の人たちに平和を願っています。能楽堂は意外にも、アコースティックなアンプラグドコンサートが開かれたり、竹の子酵素シロップ講座が開かれたりもしていますので、ぜひ一度、ここ平和市民公園でのんびりとした1日を過ごしてみてくださいね!