沖縄県那覇市にある旧崇元寺石門は、1527年に創健されたとされている臨済宗の崇元寺の門です。崇元寺は沖縄戦により焼失・全壊しましたが、三連アーチ型の石門が現在でも残っています。また重要文化財で歴史的建造物に指定されています。門は立派な石垣で形成されており、門は戦火をかいくぐって残りました。そんな旧崇元寺石門はふっと心が鎮まるような場所です。写真と共に紹介していきます。
旧崇元寺石門の基本情報
読み方
旧崇元寺石門は”きゅうそうげんじせきもん”と読みます。
歴史
崇元寺は1527年に創建されたと伝わる臨済宗のお寺です。
かつては尚氏王統の菩提寺でしたが、石門を除いて太平洋戦争で焼失した悲しい歴史があります。
戦後、崇元寺の跡地に図書館が建てられ多くの市民に利用されていましたが、現在はその図書館も取り壊され、石門を残すのみとなりました。
住所・アクセス
旧崇元寺石門の住所は”沖縄県那覇市 泊1丁目9-1”、クルマの往来が激しい県道29号線に面しています。
那覇バスターミナルからバスで20分ほどの場所にあり、最寄りのバス停は「崇元寺」停留所です。
また、ゆいレール三栄橋(みえばし)駅から10分歩いても行くことができます。沖縄の国際通りからも徒歩で行けます。
1.6キロ続く国際通りの両側にはお土産ショップや飲食店が並びます。
国際通りで遊んだあと散策しながら石垣に触れたりすることで、古の琉球に思いを馳せることが出来ます。
駐車場
旧崇元寺石門には、専用の駐車場はありません。
ただ、近隣にはコインパーキングが点在しているので、車で巡っている方はそちらを利用しましょう。
重要文化財で歴史的建造物の三連アーチ型の石門
旧崇元寺石門の見どころは琉球石灰岩でできた三連アーチ型の門!
100m近くにわたる重厚な石門は、切石布積み工法で造られたものです。
この三連アーチの門は国重要文化財にも指定されています。
石門の内側は公園になっており、立ち入りは自由です。
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石門を通るとパワーあふれるガジュマルの木!
石門をくぐって内部に入ると神秘的な巨大な木が見えてきます。
崇元寺の境内の大きなガジュマルの木です。まずその大きさに圧倒されます。
ガジュマルの名は沖縄の地方名ですが、由来は不明です。
ガジュマルの名の由来は、こうした幹や気根の様子である「絡まる」姿が訛ったという説もあります。
気根は当初はごく細いですが、太くなれば幹のように樹皮が発達します。
旧崇元寺石門のガジュマルの幹の周囲が12メートル、高さは10メートルあるそうです。
このガジュマルは驚くほどの巨木で夏には、緑一杯の美しい景観を演出します。
また、沖縄県ではガジュマルの大木にはキジムナーと言う妖精のようなものが住んでいると伝えられています。
パワースポット的な場所ではないでしょうか。
真ん中の門の正面には、石段があります。
崇元寺下馬碑
石門をくぐり表に出て、更に進むと石碑”崇元寺下馬碑”が見えてきます。
石碑には由緒書きが書かれています。
由緒書きのすぐ後ろには古い石碑もあります。
今は崇元寺公園になりました。
この旧崇元寺石門ですが、1992年に公園として整備されました。
この迫力のある大きなガジュマルの木がドスンとかまえるこの公園。繁華街の国際通りからそれほど離れていないのに、木陰がたくさんあってとても静かです。
昔にタイムスリップしたような気になります。お昼のひと時をのんびり過ごせる場所です。
かつてはお堂が建っていた段上へ登るとそこは芝生広場になっています。
とにかく一面の広場で、施設らしい施設もないところも魅力的です。
国際通りからのアクセスも良い
旧崇元寺石門からそれほど離れていない場所に国際通りがあります。
1.6キロ程続く国際通りにお土産ショップや飲食店がずらりと並んでいるので立ち寄ってみるのもおすすめです。
ちんすこうや紅芋タルトなどの定番のお菓子や、やちむんや紅型の沖縄の工芸などたくさんのショップが軒を連ねています。
国際通りには沖縄クラフトを扱うお店も多いので、一点ものに出会えることもあります。
また、国際通りはグルメもおすすめです。観光の合間に沖縄で有名なランチをとったり、小腹が空いたらファーストフードもあります。
ステーキなどのディナーもあるので、行ってみるといいと思います。
国際通り屋台村
国際通りには屋台もあります。平成27年6月にオープンしたのが国際通り屋台村です。
20の飲食店と離島マルシェの合計21店舗が地産地消をテーマに、各店舗が自慢の腕を奮う屋台です。
夜にお酒を飲むだけではなく午前11時からすべてのお店でランチを提供しています。
なので、お昼ご飯やカフェタイムにもおすすめです。
また、食事・お酒・スイーツとさまざまなジャンルの店舗があるので、どの時間帯でも楽しめるのが魅力です。
旧崇元寺石門はガジュマルとのコントラストが最高!その周辺の観光情報は?【沖縄県那覇市】のまとめ
国際通りを回ってショッピング・食事・エンタメ施設で遊んだりをして疲れてきたら、旧崇元寺石門までお散歩して静かな空間に包まれると癒されます。また、旧崇元寺石門は元々そんなに混んだ場所ではありませんが、特に早朝だと空いているので、リフレッシュしたいときには、人の少ない時間帯を選んで観光に行けば澄んだ空気を吸いながら、想いにふけたり、ゆっくりできること間違いなしでしょう!皆さんも遊びに行って見てください。