沖縄県名護市にあるわんさか大浦パークのある沖縄島(沖縄本島)北部は、世界自然遺産候補地であるやんばるの森と美しいサンゴ礁が出会う場所です。この海はジュゴンが棲んでいることでも有名です。この海を守り、地域が自立するために建てられたこの施設、観光客にも地域にも魅力的なわんさか大浦パークをご紹介いたします。
わんさか大浦パークとは
「わんさか大浦パーク」は、沖縄本島の北部、名護市東海岸に位置しています。
買い物や食事などをすることができる、旅人にとっては道の駅のような存在です。
「わんさか大浦パーク」は二見(ふたみ)と呼ばれる区に属していますが、ここよりも北を「二見以北10区」と地元の人は呼び、これらの地域の交流拠点施設として作られたのが始まりです。
海、川、マングローブ林などの地域の資源や名所旧跡などを活用した地域参加型のプログラムやイベント等を開催しています。
地域の文化の継承を図り、農産物や魚介類を地域の物産として販売し、地元の産物を活用した料理を提供することにより地産地消型の地域の活性化を図ることを目的としています。
お祭りの季節には豊年踊りやエイサーなどの伝統芸能も行われます。
お店のご紹介
では、何があるのか1つ1つご紹介しましょう。
直売所
その名の通り、地域の農家が愛情込めて作った新鮮な野菜や果物などが販売されています。
冬には
- タンカン
- キンカン
- 大根
- パパイヤ
夏には
- シークァーサー
- ヘチマ
- ゴーヤー
などが扱われています。
商品には産地とともに作った人の名前も記載されています。鑑賞用、園芸用のさまざまな植物の苗も売られています。
物産・加工品コーナーもあり、二見以北地域のアーティストたちによる工芸品の数々や、地域の特産物を加工したジュースやお菓子、ドレッシング、ジャム、なども販売されています。
また地域の自然のことについて書かれた本や、地域の海の生き物のイラストを使ったTシャツやバッグなども あります。
これら商品の会計を行う総合案内カウンターではコーヒーや冷たいジュース、アイスクリームなどがあり、またわんさか大浦パークならではのオリジナル商品も扱っています。
地元で採れるパパイヤを活用したパパイヤいなり、パパイヤクッキーなどの新商品、ジューシー(炊き込みご飯)のおにぎりやサーターアンダギーなどすぐ食べられるものばかりです。
座って食べられるように、海を見渡せる場所に、休憩コーナーも設けられています。
南乃畑(みなみのはたけ)で大満足の食事!
そして、地元の人がよく利用しているのが食事処「南乃畑(みなみのはたけ)」です。
地元の野菜や肉を使ったセットメニューや各定食など種類も豊富です。
オーソドックスな沖縄そばやソーキそばなどから、ゴーヤちゃんぷるやふーちゃんぷるなどのボリューム満点のセットメニューもあります。
最近の新商品としてパパイヤを使った青椒肉絲(チンジャオロース)があるとのこと。筆者はまだ試していませんがおいしそうでした。
このお店は地域の人が本当に多く利用しており、ここで待ち合わせもしていないのに知り合いに会うということも多いです。
食事はもちろんのこと、散歩がてらぜんざいを食べに来る人もいます。
営業時間は10:30~16:00、定休日は火曜日です。
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おきぽたショップ
お隣にはマンゴースイーツのおきぽたショップもあります。沖縄ならではのマンゴーを使った各種のお菓子があります。
地元で作られたおいしい物を食べながら、休憩コーナーから大浦湾を見ると、リラックスできます。
この海には絶滅危惧種であり国の天然記念物であるジュゴンが来ることで有名です。
そのことに思い出させるようにジュゴンの模型が設置されており、一緒に記念撮影をすることができます。
イベントやアクティビティのご紹介
総合案内カウンターではわんさか大浦パークで行われるイベントや二見以北地域の見どころや行事の情報案内を行っています。
楽しめるアクティビティには
- マングローブ遊歩道
- シーカヤック
- グラスボートツアー
などがあります。
大浦マングローブ遊歩道を散策
お手軽に楽しめるアクティビティに、大浦マングローブロード散策があります。
マングローブロードはわんさか大浦パークを出てすぐの場所からマングローブ林に作られた遊歩道で、大浦川を登るように川に沿って作られています。
ところどころ降りられるようになっているので気になる場所をよく見ることもできます。
このマングローブ林は、名護市の天然記念物に指定されているほどの豊かで見ごたえのある場所で、この大浦川の水が流れ込むことにより大浦湾の生物多様性が豊かになっているとも言われています。
ぜひ一度歩いてみて下さい。料金は大人350円、子供200円です。
シーカヤック
シーカヤックにも挑戦してみる価値があります。
シーカヤックにて大浦川のマングローブ林を近くで見ると、川の生き物もよく見ることができます。
夜明けや月光など時間帯を変えて行ってみると、また違う風景や生き物たちに出会うことができます。
グラスボート大浦湾ツアー
沖縄と言えばエメラルドグリーンの透き通った海とサンゴ礁!を思い浮かべる方も多いはず!
わんさか大浦パークでは、船底が透明なグラスボードで濡れずに海底散策ができるツアーが大人気です。
有名なアオサンゴ群落をはじめとする色とりどりのサンゴ、そして鮮やかな色彩の熱帯魚を観察できます。
海底に広がる世界はまるで竜宮城!
小さなお子様でも安心して見られるのも嬉しいポイントです。
嘉陽層の褶曲(しゅうきょく)」ジオツアー
体力がある方にぜひ試していただきたいのが、カヤックで探る嘉陽層の褶曲ジオツアーです。
二見以北10区の嘉陽から天仁屋にかけては国の天然記念物である嘉陽層の褶曲が広がっています。
嘉陽層は陸からも見ることは出来ますが、海から見る方がずっとダイナミックで、なぜ天然記念物に指定されたのかを肌で感じることが出来ます。
わんさか大浦パークへのアクセス
車で
わんさか大浦パークへのアクセスですが、那覇空港からは距離があります。
高速道路(沖縄自動車道、那覇I.C~ 宜野座I.C 間)車で約90分、また下道を使えば約150分です。
また、名護の西海岸、市役所やスタジアムがある方からならば、県道18号線にて車で約20分で着きます。
バスで
今年4月1日からはわんさか大浦パークに那覇空港⇔カヌチャの高速バスが停車するようになりました。
上り下り1日2本ずつ通っています。
わんさか大浦パークのグラスボートで海底散歩!カヤックもおススメです!【沖縄県名護市】のまとめ
沖縄島の北部には豊かな自然が多く残っています。まだあまり知られていない名護市東海岸にぜひ足をのばして、自然を満喫いたしましょう。