岡山県高梁市の備中松山城は、現存する天守を残す城のなかで、最も高い標高にある山城です。雲海の中に浮かぶその姿は、竹田城に続き、岡山の「天空の城」と言われているのですが…今日はそんな備中松山城をご案内!
『真田丸』の興奮ふたたび!石垣に注目!
岡山県高梁市は、岡山の市街地から国道180号線で北西の方角に進んでいった先にあります。
高梁の市街地からは少し離れた位置にある、標高430メートルの臥牛山(牛が臥せたようなかたちをしているからそう呼ばれるそうです)のほぼ山頂の位置に、ぽつんと山城が残されています。
それが備中松山城。鎌倉時代から修復を繰り返し、江戸時代に改修されたのを最後に、今もなおその姿をそのままに残していると言われています。
このお城、城主は誰だったのかと言われると、東西の主要な道路が交差する場所だったために戦国時代は激しい争奪戦が続き、そのたびに城主は交代してきました。
しかし城主が交代しても、その山城は、そのたびに強固に、かつ二度と陥落することのないよう強化され続けてきたのです。
現在は車で通れる道路が整備されているものの、その道も曲がりくねった道となっており、今でも近づく者を皆車酔いに陥れる難攻不落の名城です。
最寄りの駐車場から、天守までは約20分の登山道が続きます。
登山道とはいえ、ほぼ山頂付近まで車で登ることができるので、そう険しい登り道はありませんし、登山道を観光客に増加に伴い、それなりに整備されているのでご安心を。
ちなみに最近、観光客が一気に増加している備中松山城なのですが、その理由が大河ドラマ『真田丸』にあります。
へー、備中松山城って真田幸村と関係があるんだ…と思った方もいるかもしれませんが、全く関係ございません。
ではなぜかと言いますと、『真田丸』のオープニング映像をよくご覧ください。
荘厳な山城が色々なカットから映し出されていることと思いますが、実はこの映像の山城、備中松山城なのです!
NHKの大河ドラマのディレクターが日本の山城を取材しているうちに、この松山城が目にとまったらしく、ロケ地に採用されたそうです。
撮影は普通のカメラだけでなく、ドローンを使った空撮も行われ、あのオープニングの大迫力の映像ができあがったようです。
もちろんCGなどで加工されているので、映像通りではありませんが、ぜひyoutubeなどで映像を確認しながら歩いてみてください。
「あ!この角度から撮ったのね」と確認していくと、きっと新しいこの山城の魅力と出会えますよ。
天空の城は現れるか!?遠くから松山城をカメラに収めよう!
最初にお伝えしたように、備中松山城は、兵庫県の竹田城の二番煎じ…失礼、竹田城に続けとばかりに「天空の城」としてアピールをしています。
実際、雲海の中にうかぶ標高403メートルの山城はとても幻想的で思わず見とれてしまうほどです。
それに竹田城に比べて、アクセスが良いのも備中松山城の良いところです。
もう分かっていることと思いますが、天空の城というのは雲海の中に浮かぶ山城の姿を指すもの!
気をつけていただきたいのは「備中松山城」に直接行ってしまったのでは、その姿を見ることができないという点です。
私はそれが分かっていなくて先に松山城の天守の方に行ってしまいました…。
もし「天空の城」として臥牛山に浮かぶ松山城を見たいなら、国道180号線にいったん戻り、「警察署北」の交差点を曲がってください。
そこから20分、場合によっては30分ほど細い山道を越えていくと看板と仮設トイレがあり、そこで車を停めて歩いていくと展望台にたどりつきます。
そこが天空の城の撮影ポイントです!
雲海が見られるのは温度差の激しい朝の限られた時間のみ、慌てて車で松山城から撮影ポイントへと急いだのですが…
とんでもないくらいたくさんのお猿さんたちが邪魔をします。
車で近づけば退けていくのですが、子連れの猿や、毛繕いしている猿、木の実をかじって喜んでいる猿…後ろにも車がつっかえていなかったので、思わず何枚も写真を撮ってしまいました。
(かわいいですが、エサなどを与えたりしてはいけませんよ!)
しばらく、本来の目的も忘れて、のんびり猿を眺めながら車を運転していると、後ろから地元の方?が運転するパトロールカーがやってきました。
スポンサーリンク
どうやら猿が悪さをしないように監視・巡回しているようです。
「猿が多くて運転がこわいのですが…」と車の窓を開けて相談したら「ああ!勢いよく走ったら逃げてくから気にせんでええよ!」と豪快なことを言われました。そう言われても…
ちなみに、天空の城の展望台には猿は一匹もいませんでした。
そしてお猿に気をとられたせいで…
なんとも雲一つない快晴!
これはこれでキレイですが、せっかくなら雲海が見たかった…。
やはり雲海に浮かぶ天空の城は、何度かチャレンジしないとお目にかかれないようです。
帰りにはパフェはいかが!?カフェ・レスト・シャトーのジャンボパフェ!
天空の城はなかなか見れませんが、高梁にはたくさんの名物があるので、天空の城の撮影チャレンジをするたびに名物にもチャレンジしてみてはいかがでしょう。
なかでもインパクトがあるのは高梁市の市街地にあるカフェ「カフェ・レスト・シャトー (CAFE REST CHATEAU)」のジャンボ・バケツ・パフェ!
これを一人で食べきる強者もいるのだというから驚きです!
まずは友人たちをつれてみんなでチャレンジしてみましょう!ちょっとした松山城の登山で疲れた体を甘いパフェが癒してくれます。…ちなみに普通サイズももちろんありますよ!
日本一周の旅!
高梁市の次は、桃太郎伝説の地!?謎の多い古代の山城がある総社市です!
隣り町にも足を延ばしてみよう!
高梁市に来たのであれば、周辺の町もぜひ訪ねてみましょう!
高梁市は北から時計回りに
- 真庭市
- 加賀郡吉備中央町
- 総社市
- 井原市
- 広島県神石郡神石高原町
- 広島県庄原市
- 新見市
の7つのまちと接しています。せっかくの機会なので、これらのまちの魅力にも触れてみましょう!
備中松山城の見どころ!「天空の城」と言われている場所!【岡山県高梁市】のまとめ
以上、『真田丸』効果で観光客が増加中の備中松山城をご案内しました!岡山県の中でも比較的地味な高梁エリアですが、この松山城観光を目当てにぜひ、他の観光地も開拓していってほしいものです。