岡山県美作市の湯郷温泉は温泉街で、中でも有名なのは湯原ダムのふもとにある24時間開放の無料混浴露天風呂「砂湯」!温泉以外にも魅力たっぷりな湯原の魅力をご紹介!
「美作三湯」のなかで一番アクセスしやすい湯郷温泉!
岡山には県北の代表的な温泉3つをまとめて
「美作三湯」
という呼び名でよばれる温泉があります。
1つは岡山県真庭市の湯原温泉。もう1つは岡山県苫田郡鏡野町の奥津温泉。
そして最後が今回ご紹介する岡山県美作市の湯郷温泉です。
もちろん山里にある温泉なので、岡山の市街地からは離れているのですが、それでも他の美作三湯と比べればとてもアクセスがしやすい位置にあります。
車で高速道路を使わずにお越しの場合は、岡山市街地の場合、国道2号線を東に進み、備前焼の里として知られる伊部を過ぎたあたりで国道374号線に乗り換え、あとはひたすら北上。
ひたすらといっても岡山の市街地からならだいたい60キロ程度で、時間にしても1時間30分ほどで温泉街に到着です。
また、電車の場合でも最寄り駅の林野駅から歩いていける距離にありますし、岡山駅から林野駅までの乗り換えなしの直通バスもあるので、比較的交通の便が良いといえます。
まずは観光案内所で情報収集をしましょう!
写真にあるやたらとインパクトの強い顔ハメパネルが目印です。(なぜ親指に顔をはめる設計にしてしまったのでしょうか…)
「鷺(さぎ)の湯」は昭和レトロな温泉街!
湯郷温泉は
別名「鷺の湯」
とも呼ばれており、街中のいたるところに鷺のマークを見ることができます。
その由来は、今から1200年ほど前のこと、平安時代に円仁法師がこの地で修行をしていたときに、鷺に導かれるようにこの温泉を発見したという伝説があるそうです。
円仁といえば天台宗のひらいた最澄の十大弟子のひとりで、のちに天台三代目の座主(天台宗のリーダー)となる人物です。
そんな歴史上の有名人がひらいたありがたい温泉街なので、写真のような円仁の石像が、湧き出る温泉とともに建っているというわけなのです。(ちなみに円仁を取り囲むようにして足下にいる鳥が鷺です。)
そんなありがたい温泉街は、日本の高度経済成長期には社員旅行のメッカとして重宝され、世の中の多くのサラリーマンを癒したといわれています。
しかし時代は今や不況まっただ中、当時隆盛を誇ったであろうスナックやキャバレー、以前はストリップの劇場なんかもあった一大歓楽街だったそうですが、いまではそれらも数が少なくなってしまいました。
しかし、捨てる神あれば拾う神ありの言葉通り、そんなさびれた温泉街の
「さびれ具合が良い!」
として近年再評価を得始めています。
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湯郷温泉側もそうした流行を敏感に察知して(?)さまざまな昭和レトロな観光スポットを宣伝しはじめました。
なかでも有名なのは「てつどう模型館&レトロおもちゃ館」と「あの日のおもちゃ箱 昭和館」です。
てつどう模型館&レトロおもちゃ館
てつどう模型館&レトロおもちゃ館では今子どもから大人まで幅広く流行の兆しのある鉄道模型(Nゲージ)を、懐かしい風景を再現したジオラマのなかで走らせることができ、レトロおもちゃ館には昭和のなつかしい漫画やおもちゃがたくさん展示されています。
あの日のおもちゃ箱 昭和館
あの日のおもちゃ箱 昭和館は、これまた懐かしのおもちゃや漫画、それから当時の小学校の教室やお店を再現したコーナーなどがあり、ものすごくごちゃごちゃした展示品のなかを順路に従って歩いて行くだけでも楽しいスポットです。
また、国内で実働しているもののなかでは最も古いとされる自動販売機も実際に使うことができますよ!
ここに来たらぜひ入り口でもらえるおもちゃ館のクイズに挑戦してみてください!
難しければ職員さんにヒントももらえるので全問正解にチャレンジしてみましょう。
そんな魅力的なスポットももちろんオススメしたいのですが、何より、私が個人的に気に入っているのはこの街の何気ない風景です。
何気ない看板や、壁の落書き、入り組んだ路地など…どこを写真に撮っても不思議と絵になるそんな街です。
夕方近くになると各スナックから上手とも下手ともとれるようなカラオケの声が道にまで響き、そんな中を歩くのも温泉街ならではの魅力ではないでしょうか。
日帰り温泉は湯郷鷺温泉館へ!
もちろん宿泊できる老舗旅館もたくさんある湯郷温泉ですが、日帰り入浴を気軽に楽しみたいなら湯郷鷺温泉館へいきましょう!
鷺温泉館は本館と別館に分かれていて、どちらでもそれぞれ別々の入浴をそれぞれ同じ料金で楽しむことができます。
大きな違いは露天風呂やサウナなどの施設が充実しているのが本館のポイントで、別館はそうした特別な入浴施設はないものの、使われている温泉はすべて掛け流しです。
温泉の質をしっかりと楽しみたいという違いの分かる人は別館に行ってみるとよいでしょう。
備前焼のガチャポン
また、湯郷温泉に来たらオススメなのが、この備前焼のガチャポンです。
なんとこの備前焼ガチャポン、なかに入っている景品はすべて地元の窯で作られた手作りのものばかり!
1回300円でかわいらしい備前焼のおちょこや、置物、マグネットなどが手に入ります。
旅の思い出にぜひ一回回してみてはいかがでしょうか。ちなみに私は2回やって2回ともマグネットが出てきました…。
※価格は平成29年6月現在の情報です。
湯郷温泉の見どころ!昭和の雰囲気の残る温泉街を散策!【岡山県美作市】のまとめ
以上、昭和レトロな町並みを楽しめる温泉街、湯郷温泉を紹介しました。せっかく温泉にきたら、その街歩きも楽しみたいですよね。そんなあなたの期待を裏切らない、ちょっと懐かしい風情ある観光スポットがここにはありますよ。