奈良県天理市は日本唯一の宗教都市であり、天理教の大本山でもあります。今回は、そんな日本唯一の宗教都市、天理市のおすすめ観光スポットを紹介していきます。
石上神宮
こちらのスポットは「いそのかみじんぐう」と読みます。大和盆地の中央部、龍王山の西麓、布留山の北西麓にあります。
北側に布留川が流れていて、周りには古墳が密集しているところで有名です。
ここは日本最古と言われる神社で、武家の棟梁たる物部氏の総氏神として知られ、
- 健康長寿
- 病気平癒
- 除災招福
- 百事成就
のご利益があるとして、古来からの信仰を集めてきました。
平安後期の白河天皇は石上神宮をことさらに敬愛し、国宝に指定されている拝殿は、白河天皇が宮中の神嘉殿(しんかでん)を寄進されたものだと伝えられています。
他の古い神社と同様、以前は本殿がなく、拝殿後ろの禁足地をご本地とし、その中央に主祭神を、拝殿に諸神を拝祀していましたが、大正2年になって御本殿が造営されています。
神宮の周囲は古木に覆われ、神々しい雰囲気を醸し出しています。また、境内には鶏が放し飼いにされています。
山の辺の道
奈良盆地の東南にあり、三輪山のふもとから春日山のふもとまでを繋げる道です。こちらは大和の古代道路のひとつ、記録では日本最古の道として広く知られています。
盆地の東縁、春日断層崖下を南北に通ずる古道で、7世紀末の藤原京時代からできあがっていたのではないかと推測することができます。
今では昔の繁栄が嘘のように、静寂さを取り戻して山裾に佇んでいます。
長岳寺
天理市にある長岳寺は高野山真言宗の寺院で「釜の口山」ともいいます。山の辺の道のほぼ中間点に位置しています。釜口大師の名で親しまれているものです。
本尊は阿弥陀如来、天長元年(824年)に淳和天皇の勅願により空海が大和神社の神宮寺として開いたとされています。
関西花の寺二十五霊場第19番札所としても知られているお寺です。
四季折々、美しい花が咲く庭園の光景には心が和みます。
奈良健康ランド
地下800メートルという深さから湧き出るナトリウム塩化物温泉を、開放的な露天風呂で満喫できるのが奈良健康ランドです。
併設されている奈良プラザホテルには、屋内プールも営業しています。落ち着きのある店内や御風呂は、街中を旅行したあとの疲れを癒してくれています。
ゆっくりと贅沢な時間を過ごせることが、まるで楽園だと称されてもいます。
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天理教教会本部
広い敷地の中に、荘厳な雰囲気を漂わせている神殿が建設されていて、礼拝場も設けられています。
また、
- 北の教祖殿
- 祖霊殿
は、約800mという長い回廊にもつながっています。
天保9年(1838年)に教祖であった中山みきによって開かれ、親神天理王命の望まれる「陽気ぐらし」を目指しています。
天理市の代表とするこの教会は、信徒ならずとも一度は見ておきたいものの1つです。
大和神社
約2000年も前に創建された、国御霊を祀る日本最古の神社といわれるのが大和(おおやまと)神社です。
もともと、日本大国魂大神(やまとおおくにたまのおおかみ)と天照大御神とを一緒にお祀りしていました。
しかし、崇神天皇5年に国中に人民が死に絶える疫病が流行る事態がおきると、神(天照大御神)と人間(日本大国魂大神)とを祀っているのが原因とされました。
そこで、大倭直の祖・市磯長尾市(いちしのながおち)を祭主として、日本大国魂大神を大市の長岡岬に奉遷したのが大和神社の創祀と伝えられています。
また、戦艦大和の守護神ともされ、境内には太平洋戦争末期に坊の岬沖に沈んだ大和、巡洋艦、駆逐艦の司令官・乗組員の英霊が合祀されています。
夜都伎(やとぎ)神社
乙木集落の北の端に鎮座する式内社で、十三社の一つとされています。
嘉永元年(1848年)に奈良の春日若宮から下げられたと言われる石の鳥居をくぐり森の中に入りますと、石段が続いています。
石段を登ると平地になっていまして、この地方では珍しいと言われる萱葺屋根の拝殿が広場の右手に建っています。
その奥には、春日造りの本殿が4つ並んでいますが、本殿の横に琴平神社も鎮座しています。今の本殿は明治に改築されたものです。
かつてはここ乙木に
- 夜都木神社
- 春日神社
の2つの神社があったのですが、それを春日神社1社にして、社名のみを変えたのが今の夜都伎神社となっています。
崇神天皇陵
崇神天皇陵は位置する地名から「行燈山(あんどんやま)古墳」とも呼ばれている墳墓です。
幕末に柳本藩が潅漑利用を兼ねて大改修されていますので、元の姿とは異なっていますが、綺麗な周壕が残っています。
堤防の上に立つと、壮大な周壕を巡らした威厳ある墳墓であることが見てわかります。
従来より、崇神天皇陵と景行天皇陵は混同されてきましたが、この改修工事の完成直前の慶応元年に崇神天皇陵と冶定されたそうです。
この陵は、龍王山麓の西にある丘陵の上に築かれていまして、全長約242mの前方後円墳で前方の部分が西に向けています。
宮内庁の管轄する古墳ですので、研究者や一般の人達は、普段陵の中へは立ち入りできません。
日本一周の旅!
天理市の次は、ヤマト王権の中心!?桜井市です!
隣り町にも足を延ばしてみよう!
天理市に来たのであれば、周辺の町もぜひ訪ねてみましょう!
天理市は北から時計回りに
の6つのまちと隣接しています。どのまちも見どころがたくさん!是非足を延ばしてみてください!
奈良県天理市のおすすめ観光スポット!日本唯一の宗教都市!【奈良県天理市】のまとめ
天理市は他の街とは違った雰囲気を味わうことが出来る街であり、その光景は他ではなかなか味わうことが出来ない場所でもあります。天理市の観光を考えている人は、日常では味わうことの出来ない街を楽しんでいただけたらと思います。