長崎県長崎市にある眼鏡橋は、週末をメインに県内外の散策者や観光客、海外からの訪問者などで賑わう長崎県長崎市にある眼鏡橋。長崎駅から路面電車(蛍茶屋行き)に乗車、公会堂前で下車徒歩約5分の所にあり、周辺には四季の花や柳の緑、さまざまなジャンルのレストランがあり、地域住民にも愛される憩いの場となっています。そんな眼鏡橋のみどころとは…?
眼鏡橋周辺の景色
町の方へ少し歩くと、観光用のおみやげを取り扱っている店や商店街、趣のある寺町通りなどにつながっていき、ついつい足をのばして先のほうへ誘われそうな不思議な魅力があります。
眼鏡橋は周辺もふくめ、旅のはじめにまず長崎の雰囲気を味わうゆっくりした時間を過ごすのにも最適な場所なんですよ。
年間を通して周辺をふくむエリアはイベントの会場となることもあり、期間中はほとんど非日常といっていい位の人であふれかえることもある眼鏡橋。
土日は数多くの旅行者が連れ立ってあちらこちらで写真撮影を楽しみつつ、川中に設けられた飛び石ではしゃいだりしている姿が見受けられます。
長崎の「日本三名橋」はあの橋のモデル
水面に映ったところを含めて全体がめがねのように見えることからその名がついた眼鏡橋ですが、実はある建築内容の一部として取り入れられています。
それは皇居内の御堀にかかる二重橋です。
東京近辺からの来訪者や皇居の建築様式に詳しい方には、その姿に親近感をおぼえる人もいるかもしれませんね。
江戸時代までは名称ではなく番号で「第〇橋」という風に呼ばれていたそうです。
眼鏡橋は第十橋。それから明治時代に長崎の儒学者により「眼鏡橋」と命名され、現在もそう呼ばれています。
東京の「日本橋」、山口県岩国の「錦帯橋」とともに「日本三名橋」と並び称される眼鏡橋。
最初の建設に携わったのは唐からの僧、黙子如定(もくすにょじょう)です。
日本最古の唐寺といわれる興福寺の住職であり、彼が設計に取り組んだ眼鏡橋そのものも日本初の唐風石橋となっています。
架橋からこれまでの間に、たび重なる水害を受けるのですが、そのたび修復・修繕を繰り返しながら、現在まで人々の生活とともに歩んできました。
川沿いの歩道の一角には「水害復興と友好の記念碑」が設置されています。
建設時からゆかりのあった中国と日本との友和、穏やかな日常に対しての感謝と祈りが現されています。
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イベント時の主要開催地!
春節祭や夜市などの催し!
シーズンごとのイベントでさまざまな顔を見せる眼鏡橋。
中国の正月を祝う春節祭や、長崎駅周辺から飾りつけが施され華やかな雰囲気に包まれるランタン・フェスティバルなど、その時期に合わせたようにして訪れる修学旅行生の姿もちらちら目立ちます。
1月中旬から2月初旬にかけては県外・国外の観光者がもっとも多くそぞろ歩いている期間となります。
眼鏡橋周辺に限らず近隣の浜の町アーケードエリアの各地でイベントが行われるため、それを追いかけるように見物の観客も移動してきます。
土日であってもかなり遅い時間帯までイベントが続き、催しごととそれを求める人々の熱気につつまれる様子はまさしく非日常そのもの。
また、夏に入って8月には夜市が開催されます。
日中のうだるような暑さとけん噪がしだいに落ち着いて、藍色の夕闇がせまり始める日暮れの時間から会場である眼鏡橋にだんだんと人が集まり始めます。
夕涼みにぴったりな水辺を散策しながら歩いてまわると、出店の並ぶ一帯は昔ながらの風情あふれる宵やみの時間はあっという間に過ぎてしまうでしょう。
にぎやかな雰囲気をあじわいながら、しばし日頃のあわただしさを忘れて浴衣で一興……、なんて姿も見られるかもしれません。

ランタン・フェスティバル期間中の中島川
女子がさがしているあの形の石…?
季節ごとにちがった花や緑に囲まれる眼鏡橋周辺の遊歩道。
春先の暖かな風にゆれる柳をはじめ桃やソメイヨシノ、ハナミズキなど気温がだんだんおだやかになるにつれ、いろいろなグラデーションのピンクが次第に花ひらき始めます。
子ども連れのファミリーや趣味のランニングに勤しむ人にとって目で楽しめる憩いとなっています。
水辺の心地いい風に吹かれながら散策を楽しむ観光者が楽しんでいるのは、やっぱり飛び石の中ほどに立っていろいろなポーズを試している写真撮影。……も、旅の1ページとしてはやはりかかせないものですが、他にも楽しみが。
石橋の景観に沿って設置された防護壁の中に、実はハート形の石がはめ込まれているというのです。
ある場所にはそのハートストーンのうえにアルファベットの「i」の石があるポイントも。
恋愛運のアガりそうなモチーフとして女子の興味を集める場所でもあるんですよね。
ハート形の石に触れると恋の願いが叶うといわれています。
地上から160cmほどの高さにあるとのことなので、ぜひぜひ探して触れてみてくださいね!
眼鏡橋を四季の見どころイベントと共に楽しもう!【長崎県長崎市】のまとめ
眼鏡橋は1960年に国の重要文化財に指定されるほどの名物で、これまでに紹介した通り日本三名橋に数えられると同時にハートストーンといった一部の人の心をくすぐる不思議な要素があったりします。古い歴史を持つとともに、不思議な見どころもある眼鏡橋、ぜひ一度行ってみることをお勧めします!