長崎市

旧グラバー住宅は世界遺産登録!園内見どころガイド!【長崎県長崎市】


長崎県長崎市にある旧グラバー住宅は、スコットランド出身の実業家、トーマス・グラバーの邸宅で、現存する日本最古の木造洋風建築です。2015年7月5日、「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の構成資産として世界遺産登録されました。

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世界遺産登録された旧グラバー住宅って?

1961(昭和36)年6月7日に主屋と附属屋の2棟が国の重要文化財に指定

1974(昭和49)年には、他の邸宅や移築されてきた洋館などと併せて、観光施設「グラバー園」となりました。

そして、2015年。

冒頭でも書いた通り、世界遺産登録をされることになりました

第1ゲートから入った場合、旧グラバー住宅は順路的に旧宅の中で最後に見ることができます。

第2ゲートから入った場合は、旧グラバー住宅まで続くなだらかな下り坂を歩いて行くと、第1ゲートと同じように最後に見ることができます。

建物の構造形式は、木造平屋建

屋根は多角形の寄棟造で桟瓦葺

附属屋も木造平屋建の桟瓦葺となっています。

桟瓦葺の屋根は、先端部分に鬼瓦を持っており、和風になっています

珍しいかたちをしたこの建物の全体像をつかもうと周りを見て回りましたが、玄関が設けられていない、ベランダから各室に出入りするバンガロー・タイプのため、正面すらわかりませんでした。

園内にあるマップで確認すると、本当に不思議なかたちをしていることがわかりました。

基本のかたちはT字形で、3つある突き当りの部屋はほぼ円状に近い多角形の壁面で囲まれています。

まるでTの字を強調するかのようなデザインです。

3つの部屋はいずれも周囲を幅の広いベランダで囲われています。

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ベランダ部分の外壁は日本の伝統的な土壁

丘に面した外壁は一部が下見板張りになっています。

附属屋の北側にはグラバー夫人であるツルの部屋といわれている夫人室があります。

昭和初期に行われた修理の際に調査をした結果、和風要素を取り入れていた部屋になっていたことがわかったそうです。

旧グラバー住宅の庭から見た景色はとても美しかったです。

長崎港まで見渡せる絶好のロケーションでした

中に入ってみると、外観以上に難しい造りになっていました。

まるで迷路です!順路が書いてありますが、自分が今家の中のどの辺りにいるのか全くわからないのです。

内向き両開きのフランス窓

部屋数が多いうえに、廊下がほとんどない室内。

T字形の中央に主人の寝室。

そこから見て南西方向に客用の寝室、北西方向には応接室、北東方向に大食堂。

この3つの部屋が、T字形の突き当たりにあたる部分の部屋です

この他にも、主人の寝室に接する部屋が、小道具室と重要書類室。

大食堂に接する部屋に、規模の小さな食堂と広間、大食堂の北に接してあるのが温室です

建物の裏手(東側)には酒倉、料理室、唯一の廊下と勉強室などがあります。

勉強室から東方向へのびる棟には、工作室、浴室、便所なども設けられています

創建当時は、客室用の寝室と応接室部分を含むL字形の小規模なもので、本格的な住宅というよりは高台の応接所のような感じだったそうです。

そしてその後、3回ほど増改築が行われ、大食堂や温室、勉強室などが造られていったようです

各部屋は、当時の再現がされていたり、グラバーゆかりの品が展示されたりしています。

旧グラバー住宅の主、トーマス・グラバーは情に厚い男だった?

イギリス商人のトーマス・グラバーは、21歳の時に、長崎開港直後に来日し、グラバー商会を設立しました。

茶や絹の輸出と船舶・武器の輸入に従事し、激動の幕末時代の中、志士たちを陰で支え、薩摩藩、長州藩や後の明治政府の要人たちとの仲も深めていった人物です。

グラバーが経営した炭坑の坑夫からは「赤鬼」というあだ名をつけられたりしていましたが、実際の彼は、豪胆で情に厚く、使用人の子供にさえお土産を忘れないような繊細な愛情を持つ人だったようです。

親日家であった彼は、日本人女性・ツルを妻とし、1911(明治44)年に没するまで日本にとどまりました。

旧リンガー住宅、旧オルト住宅など様々な建物があります!

グラバー園内には、旧グラバー住宅以外にもたくさんの建物があります。

例えば、グラバーから製茶と輸出の監督の要請を受け、長崎に来訪したフレデリック・リンガーが住んだ「旧リンガー住宅」

1867年頃、トーマス・グラバーの弟であるアレクサンダー・グラバーによって建てられました

リンガーは1883~1907年の間をこの住宅で過ごしたようです。

「旧リンガー住宅」の奥には、製茶事業で財を成したウィリアム・オルトが建設・居住した「旧オルト住宅」があります

その他にも、移築建造物として、元は大浦天主堂そばに建てられていた「旧ウォーカー住宅」、フリーメイソンのシンボルが入った「フリーメイソン・ロッジの門」、船員の休憩宿泊施設として建てられた「旧三菱第2ドックハウス」、外側は洋風だけど中は畳敷きになっている「旧長崎高商表門衛所」、現在はレトロ写真館を営業している「旧長崎地方裁判所長官舎」、元は東山手に建てられていた「旧スチイル記念学校」、現在2階が喫茶室となっている「旧自由亭」などがあります。

レトロ写真館では、レトロな衣装を借りて、園内を歩くことができます

この「旧自由亭」は、2階が喫茶室になっています。とても雰囲気のいいお店ですよ!

恋が叶う?!園内に潜むハートの石を探せ!!

グラバー園内には、建物以外にもお楽しみがあることをご存知ですか?

それは、園内に隠されたふたつのハートの石の存在です。

この石を触ると、恋がかなうとかふたつ見つけるといいことがあるとか…いろんな伝説があるようですよ。

恋人同士で探せば、見つけた時にはきっと付き合い初めの頃のような初々しい気持ちがよみがえってくることでしょう

ひとつめの場所は公式ホームページでも公開されていますので、ぜひチェックしてみてください!

旧グラバー住宅の庭の方位盤の下です。

ふたつめの石は是非自力で探してみて下さい!

もし、「どうしても見つけられない!!」となった人は、園内の案内マップを見てみて下さい。

何かヒントがあるかもしれませんよ?

旧グラバー住宅は世界遺産登録!園内見どころガイド!【長崎県長崎市】のまとめ

園内は、迷子になりそうなぐらい広くて、長崎らしく坂や階段が多かったりして見て回るのは大変と感じる人も多いかもしれません。でも、動く歩道で景色を楽しみながらゆっくり移動したり、ガーデンカフェやレストハウス(休憩所)などもあります。休憩するための椅子もたくさん設置されています。ゆっくり休憩しながら見ることのできる景色は最高です!撮影時は桜も一緒に楽しむことができました。また、音声ガイドペンのレンタルもしていますので利用してみるのもいいかもしれませんね!

 

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