長野県上水内郡(かみみのちぐん)小川村は長野市と北安曇郡白馬村のほぼ中間に位置する村です。「長野県内で最も美しい村はどこか?」と尋ねられたら「小川村」(おがわむら)と答える方も多いでしょう。「ふるさと信州風景100選」・「信州サンセットポイント百選」に選ばれるほど素晴らしい景気が観られる村として有名です。小川村の歴史は古く、縄文時代の土器が発掘されるまで遡り、村内の神社・仏閣の多くが文化財に指定されています。歴史に興味がある人はふらりと時代の流れを感じに、素晴らしい風景を眺めながら時代考察の旅をするのも良でしょう。今回は見る場所が多くて解らない人のために、小川村の見どころを4つ挙げさせていただきます。是非、旅のお伴にして下さい。
縄文おやき村
長野県を代表するグルメといえば”おやき”ですね!
ところが、小川村に拠点を置き、長野県を代表する名物「おやき」ではなく「縄文おやき」と一風変わった「おやき」を販売するお店があります。それが「縄文おやき村」です。
普通の「おやき」と「縄文おやき」。違いがどこにあるのか解らない人も多いと思います。
まず、特筆すべきは具の豊富さです。「20品目」以上の具が用意されているので、どれから食べようか迷ってしまいますね?
また、機械で製造するのとは違い、「人間の手で一から作っている」ので温かみがあり、1品1品が全く違います。まさに”お袋の味”なのです。
お袋の味を提供する秘密は「縄文おやき村」を展開している「信州小川の庄」の経営理念にうかがえます。
「信州小川の庄」では小川村に住むお母さんやお婆さんたちに「生涯現役で働ける環境提供」を掲げて経営を行っています。
経営理念がお袋の味を再現する決め手となり、素晴らしい「味」を提供する好循環を生み出しているのです。
しかし、買う側からすれば冷凍された製品だとせっかくのお袋の味も「鮮度が落ちて心配だ」と思う人もきっといると思います。
ですが、「電子レンジ」・「トースター」・「蒸し器」と各機に対応し、味が再現されるところは嬉しい点です。
もちろん、直接縄文おやき村を訪れて注文し、食べるのも可能です。お店は「竪穴式住居」の中で囲炉裏を囲みながらおやきや以外の品も注文して食べることもできます。
雰囲気のある竪穴式住居で食べる縄文おやきは、旅先での思い出の味になるのは間違いないですね!
宝珠山高山寺
信州三十三番礼所の札留め所として多くの参拝客が訪れるお寺です。また、長野県内でも稀にみる七堂伽藍の寺です。
高山寺は
- 庫裏
- 鐘楼
- 本堂
- 舎利塔
の4つの部分から成り立っています。
立山連峰を背景にして三重塔がそびえ立つ姿は、日本の伝統文化や生活習慣が残っている情緒ある小川村だからこそ魅せられる姿です。
小山村の四季折々に見せる風景が、本堂の姿をその季節に合わせて観る者の眼を楽しませてくれます。春は山桜が山腹に花開き、高山寺の風景を華やかにします。
夏は晴れ渡る夏雲と北アルプスの山が清々しい姿で視る者を楽しませてくれます。
9月から始まる紅葉の季節では葉の朱色が情緒感を与えてくれます。
冬はしんしんと降り積もる雪が、厳しい季節を耐え抜く本堂の力強さと雄々しさを改めて見せつけてくれます。
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「立屋の桜」・「番所の桜」・「桜山」
「立屋の桜」・「番所の桜」・「桜山」は、北アルプスを望める絶景スポットです。
小山村の推定樹齢300年(350年とする説も)を誇る、「エドヒガシザクラ」です。樹高は15メートルあり周りにも桜が多く植えられています。
「立屋の桜」・「番所の桜」・「桜山」の3つは隣接しているので3ヵ所をまとめて見て回ることができます。
駐車場から少し歩けば「桜山」と呼ばれる山の斜面に桜が沢山植えられている場所に出ます。ベニシダレザクラを見下ろしながら散策できるので季節になれば桜と風景、両方を楽しめます。
また、駐車場の近くにはチューリップやスイセンが植えてあり、桜を囲うように植えてあります。
ここまで語ったように「立屋の桜」には見所が沢山あり、カメラ好きな人にとっては最良の撮影スポットになります。
小川天文台
小川村には別名「プラネタリウム館」と呼ばれている小川天文台があります。
直径7メートル、高さ9.3メートル60センチの反射望遠鏡では、20等星以上の星が観測可能です。
この望遠鏡の特徴的なところは利用者自身で動かせるところです。
お子様をお持ちの家族連れには晴れた夜限定ですが、好きな星を自分自身の手で動かし観測できるのは大切な思い出になるのは間違いありません。
ただ、利用できるのは「星と緑のロマン館」の宿泊者のみで、日帰りのお客様は要相談になっています。
それでも、夜空を彩る星空を観察できる望遠鏡を自分の手で動かせるとあれば、星と緑のロマン館に宿泊する価値は十分にありますね!
日本一周の旅!
小川村の次は、スキーのメッカ!でも夏も充分に楽しめる!北安曇郡白馬村です!
隣り町にも足を延ばしてみよう!
小川村に来たのであれば、周辺の町もぜひ訪ねてみましょう!
小川村は北から時計回りに
- 長野市
- 大町市
- 北安曇郡白馬村
の3つのまちと隣接しています。星と緑のロマン館を拠点に、これらのまちの名所にも足を運んでみてください!
まとめ
北安曇郡小川村のおススメスポット4カ所をご紹介しました。北アルプスに囲まれた絶景と、昔から残る生活習慣が観る者を情緒感溢れる世界へと誘ってくれること間違いありません。また、四季折々の姿が今でも色濃く残っており、冬はウインタースポーツが楽しめる1年間を通して「飽きない村」であると同時に、日本でも数少ない「文化」が残った村でもあります。都会に疲れた時にふと立ち寄ると、心に残る在りし日の日本文化が見えるでしょう。