宮城県仙台市にあるタイムシップ塩竈は塩竈の歴史を楽しみながら学べる展示施設として、平成3年に宮城県塩竈市の市民図書館内に開館しました。この土地の歴史を深く学べる場所になっています。どうぞ御覧ください!
縄文時代の塩竈市について
当時の生活の様子は、松島湾内の貝塚から伺うことができます。
塩竈市内には、船入島貝塚、桂島貝塚、野々島貝塚など、約30ヶ所が知られています。
これらの貝塚は縄文時代のものとのこと、大昔から現在に至るまでこの地で人が生活していたのには驚かされます。
出土したけものの骨は40種類以上です。その中で一番多いのは、シカとイノシシです。
シカの角は魚をとる道具にも用いられていたようです。その他に、マガモ、キジなど鳥類の骨が多く出土します。
魚類も100種以上に上り、タイ、スズキ、サメ、マグロ、トビエイ、ボラ、サワラ、カツオ、イワシ、アジ、クジラなどが当時食べられていたようです。
昔からこの地域の人々は、海の恩恵を受けていたんですね。
船入島からは全国でも古い人骨が発掘され、「松島人骨」といわれています。当時は屈葬が行われていたようです。
塩竈線とは?
日本鉄道(現・JR東北本線等)が建設される際、船での資材搬入は塩釜港を利用していました。
そのため郡山駅より北の区間では、塩釜港からの資材搬入に用いた路線も含め、仙台駅を経て塩竈駅(後に塩釜港駅→塩釜埠頭駅)に至る区間で同時開業しました。
日本鉄道の仙台市(旧仙台区)より北への延伸は、仙台駅から分岐して旧奥州街道に沿って北に向かったり、塩竈駅からそのまま延伸したりせず、仙台駅 – 塩竈駅間にある岩切駅から分岐して松島丘陵を越えるルートで開業し、岩切駅 – 塩竈駅間は支線となりました。
この支線は、日本鉄道が鉄道国有法に基づいて国有化された後の1909年(明治42年)、塩竈線の名になりました。
ラッコ船の歴史について
18世紀、ヴィトゥス・ベーリングのアラスカ探検に同行した博物学者ゲオルグ・ヴィルヘルム・シュテラーは、欧州にラッコの毛皮などを持ち帰り紹介しました。
やがて、ラッコの毛皮は緻密でしなやかな点が評判になり、1872年から千島列島一帯に一攫千金を狙った捕獲者の船が出没し乱獲が始まりました。
日本も1873年以降、狩猟に加わるようになり、明治時代初頭の国内でもラッコの毛皮がブームになったといいます。
このため、19世紀中頃には20万とも30万頭とも推測された生息数はまたたくまに減少し絶滅寸前の状態となりました。
密猟者であったH.J.スノーは、1885年に70-80頭しか捕獲できなくなったことを記しています(「北千島調査報文」北海道庁編)。
同時期に生息域が重複するオットセイも、毛皮のほか漢方薬の原料として流通したため、ラッコと同じように激減してしまいました。
生息域の周辺諸国であるロシア、日本、アメリカ合衆国、カナダの4カ国は1911年に国際条約を締結し、乱獲に歯止めを掛ける措置を講じるに至りました。
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塩竈ゆかりの人物
○中原誠
将棋棋士中原誠は、
- 十六世名人
- 永世十段
- 永世王位
- 名誉王座
- 永世棋聖
という5つの永世称号を保持し、かつ、いずれも引退前から名乗っています。
通算1308勝は
- 大山康晴
- 加藤一二三
- 羽生善治
に次ぐ歴代4位の成績で、通算タイトル獲得数64期は歴代3位です。
初めは塩釜の佐貝正次郎に6枚落ちから丁寧に指導を受け、仙台の石川孟司(たけし)の指導を受けました。
石川の紹介で1956年に五十嵐豊一八段、原田泰夫八段と対戦し、何人かの真剣師と対戦し腕を磨き、昭和32年9月末に石川の紹介で10歳で上京し、高柳敏夫名誉九段門下で修行、兄弟子に芹沢博文がいました。
昭和33年4月に奨励会に6級で入会し、13歳中学2年で初段になります。三段時代に山田道美九段の山田研究会に加入、芹沢の芹沢研究会にも加入しています。
第1回川崎市文化賞(1972年)、塩竈市民栄誉賞(1985年)、鳥取県鹿野町名誉町民(2004年)を受賞しています。
鳥取県生まれですが、生後1か月で転居した宮城県塩竈市を出身地としています。
タイムシップ塩竈の基本情報
- 入場料:無料
- 開館時間:10:00〜18:00(平日)/10:00〜17:00(土・日)
- 休館日:毎週月曜日、祝・祭日・国民の祝日(休日)、月末日、年末年始、特別整理期間
- 〒985-0052 宮城県塩竈市本町1-1 壱番館4F市民図書館内
- TEL:022-365-4343
- URL(塩竈市民図書館):http://lib-shiogama.la.coocan.jp/
塩竈市の観光・お出かけスポット
塩竈市の他の見どころをまとめています。
タイムシップ塩竈の見どころ!楽しみながら学べる歴史展示室!【宮城県塩竈市】のまとめ
今回は宮城県仙台市にあるタイムシップ塩竈をご紹介しました。塩竈市にはこれ以外にも様々な神社仏閣や、漁港などが多数ありますので、ぜひご自身で足を運んでいただき塩竈の歴史や海の幸を堪能してみてください。