宮城県角田市は宇宙開発で有名な研究所がある街。平安時代に創建された神社もある、歴史深い街。そし、白鳥が飛来する沼やハスが咲く沼もあり、野鳥の森など自然とも関わりの深い街です。そんな角田市の観光情報をご紹介します。
高蔵寺阿弥陀堂
高蔵寺は819年に徳一菩薩が創建したと伝えられています。
高蔵寺阿弥陀堂は宮城県最古の木造建築で、平安時代の1177年(治承元年)の建立と伝えられています。
飛騨工(ひだのたくみ)の手によるもので鎖釘を全く使用していません。
平安時代の建造物自体が現在全国で見ても26か所しか存在しておらず、東北地方に関しては
- 平泉の中尊寺金色堂
- 福島県白水の願成寺阿弥陀堂
とともに現存する数少ない貴重な文化遺産です。
この阿弥陀堂は1950年(昭和25年)に堂内に安置された阿弥陀如来坐像とともに重要文化財に指定されました。
角田宇宙センター
角田宇宙センターの前身は1965年に発足した科学技術庁・航空宇宙技術研究所の角田支所と、1978年に発足した宇宙開発事業団の角田ロケット開発室です。
ロケットエンジンの研究から開発、試験までを一貫して行っており、2003年に角田宇宙センターとして生まれ変わりました。
角田宇宙センターはJAXAの宇宙推進系の研究開発を主な業務にしていて、
- 打ち上げに用いられる実際のロケットエンジンの開発
- 将来のエンジンの技術研究
などを行っています。
宇宙開発展示室では「失敗から学ぶ」をテーマに、1999年に打ち上げに失敗し海底から引き上げられたH-Ⅱロケット8号機のLE-7エンジンを展示しています。
手代木沼
手代木沼は角田と白石を結ぶ国道113号線の北に位置し、300年ほど前に農業用水を確保するために築かれた人造湖です。
「下の沼」と「上の沼」と呼ばれる大小2つの沼が造られ、春は沼沿いに桜が咲き、冬には白鳥が飛来するため、その姿を見に沢山の観光客が訪れます。
夏に沼一面に咲くハスの花が有名でしたが、現在は生育状況の異変により開花が望めない状態になっています。
沼にあったハスは周辺の池などに分けられ、沼の南側の休耕田などで7月中旬〜8月下旬頃まで見ることができます。
見頃となる8月上旬には各地から絵画や写真愛好家が訪れ賑わいます。
台山公園
台山公園は自然と市民がふれあえる広場とされている都市公園で、
- 噴水広場
- 多目的広場
- テニスコート
- ゲートボールコート
が用意されています。
公園東の丘陵には「スペースタワー・コスモハウス」のほか、角田の基礎を築いた石川家の御廟である「台山廟」があります。
石川氏の菩提寺はこの公園の向かい側にある長泉寺で、そこにある廟の1つと考えられています。 ここには、H-Ⅱロケットの実物大模型があります。
その横に建っているのが「スペースタワー」でまるでロケットの発射台の様に見えます。
四方山
四方山は角田市の東部、亘理町と山元町の境界に存在しており、阿武隈高地の一角に存在している標高272mの山です。
戦争中には頂上に高射砲の砲台が設置されていました。
頂上には高さ8mの展望台があり、360度の大パノラマが広がります。
東には太平洋、北西には晴天時に遠く牡鹿半島や金華山を拝見することができ、西に方向には蔵王連峰の雄々しき姿を観ることができます。
東北を代表する宮城県の仙南地方の象徴ともいえる蔵王を背景にした、美しい景観「みやぎ蔵王三十六景」にも選ばれています。
角田滑空場
角田滑空場は角田市佐倉阿武隈川河川敷に位置し、1200mの草地滑走路と400mの舗装滑走路があります。
西に蔵王連峰、東に阿武隈高地と山に囲まれた、自然豊かな滑空場となっています。
蔵王連峰から形成している山岳波によって、
- 高高度飛行
- クロスカントリー
が楽しめる所です。
角田市の気候環境がグライダーの飛行に適した状態であったため、阿武隈川河川敷に設備されました。
角田滑空場という場所は世界でも5本の指に入ると言っても過言でないくらい、グライダーが飛行するには気象条件がそろった所なので、
- グライダーの飛行
- グライダー・飛行機の曲技飛行
- スカイダイビング
も実施されています。
スポンサーリンク
斗蔵山
斗蔵山は角田市の南西にある、標高238mの山で、地元では「おとくらさん」と呼ばれ親しまれている霊峰です。
斗蔵山に太平洋側の北限となっているウラジロガシの群生林が存在しており、学術参考林として知られています。
また、ナラやブナ等が豊富に見られ風致保安林としても知られており、自然の宝庫として欠かせません。
一帯は「斗蔵野鳥の森」となっており、バードウォッチングをする場所としても最適な場所となっており、
- シジュウカラ
- モズ
- ホオジロ
など、季節ごとにさまざまな野鳥の姿を楽しむことができます。
山頂には弘法大師が賛美したと言われている、斗蔵神社があります。
郷土資料館
明治初年から大正期にかけ郷土の旧大地主の初代と2代目氏家丈吉氏が建築した邸宅を、1985年(昭和60年)に角田市が譲り受け、郷土資料館として整備し開館したものです。
旧氏丈邸は角田市指定文化財であり、漆塗欅大梁の店蔵や大理石の風呂にはステンドグラスなど、明治初期から大正期の生活がうかがえます。
歴史民俗資料や考古資料といった常設展示のほか、
- 企画展
- 歴史講話会
- 季節に合わせた催し物
も行っています。
日本一周の旅!
角田市の次は、”伊達騒動”当事者の城下町!?宮城県の誇る桜の名所がある柴田郡柴田町です!
隣り町にも足を延ばしてみよう!
角田市に来たのであれば、周辺の町もぜひ訪ねてみましょう!
角田市は北から時計回りに
の6つのまちと接しています。これらのまちにも足を運んで、それぞれの魅力に触れてみてください!
宮城県角田市の見どころ8選!宮城県南部の宇宙開発の街!【宮城県角田市】のまとめ
角田市は宇宙と自然、見どころ沢山です。野鳥や渡り鳥も飛来して観光客も多く訪れています。宇宙のロケット関連の施設もあり子供から大人まで楽しめる場所です。蔵王連峰から吹く風も優しく美しい街です。