北川村は、高知県東部に位置し、四国山地や奈半利川などの豊かな自然に恵まれた小さな村です。美しい川、深い山などの自然や郷土の偉人を観光資源とした、魅力的な場所がたくさんあります。そんな北川村でおすすめのスポットをご紹介しましょう。
北川村 モネの庭 モルモッタン
フランスの印象派画家モネの想いを高知の自然の中に再現したものです。
ただの模倣ではなく、細部にわたって忠実に再現していることから、フランスから「モネの庭」の正式名称を許された、世界で一つだけの庭です。
有名な睡蓮をはじめとして、3つのテーマによる庭をつくり、遊歩道や展望台などの設置により、見事に北川村の自然との融合がなされています。
四季折々に競い合うように咲く花々。絵画そのもの世界が広がり、癒しのひとことでは表現できません。
ギャラリーやショップも充実しており、焼きたてのパンを食べることもできます。
北川村の観光で、絶対にはずすことのできない、おすすめの場所です。
中岡慎太郎館
坂本竜馬とともに明治維新の礎を築いた中岡慎太郎が、この北川村出身であったことにまず驚きます。
この施設は、中岡氏の全てを知ることができる場所といっても過言ではありません。
白漆喰の壁、大きな家紋、外観からも勇壮なイメージが伝わってきます。
施設のつくりにもこだわっていて、タイムトンネルに入るとすぐに、幕末へタイムスリップできるようになっています。
出生から年代ごとに経歴や業績、人となりがわかるように、順路が組まれており、歴史が苦手な方でも、気軽にわかりやすく学ぶことができます。
また、実際に中岡氏が身に付けた袴など、貴重な資料もたくさん展示されています。
中岡慎太郎の魂の叫びが聞こえてきそうな場所です。
野根山街道
奈半利町から北川村、東洋町野根まで、尾根伝いに35㎞を歩く遊歩道です。
景色を楽しむための遊歩道は、観光地によく見られるものですが、この街道の特徴は、歩きながらにして自然のみならず、歴史を感じることができるというものです。
手つかずのまま残された一里塚、巨大な宿屋杉、関所跡、屋敷跡の石垣や墓地、参勤交代を偲ぶ休み場やお茶屋場など、多くの史跡を巡ることができ、それぞれが、当時そのままの面影を残しているため、感慨もひとしおです。
また、身の丈以上に茂るスズタケの間を通り、土佐清水の湧水を飲むなど、自然散策も十分に堪能できます。
徒歩で、自転車で、特に、春、秋頃の爽やかな季節に出かけられることをおすすめします。
不動の滝
水谷渓谷にある三つの滝を総称して呼んでいるものです。
キャンプ場から歩いて行ける距離にあります。
お不動様が祀られ、滝壺壁面には仏様が彫られています。
最初の滝である三の滝までは、景観の素晴らしい遊歩道を150mほど歩きます。
聞こえてくる轟音。
規模は大きくありませんが、優雅にカーブを描きながら、勢いよく水が落ちてきます。
滝壺は、深いエメラルドグリーンです。
離れていても水しぶきが、かかってきそうで、きっとそれ以上のマイナスイオンを浴びていることでしょう。
この後、二の滝、一の滝に進むことになりますが、滝の音を頼りに滝を探しながら、森林浴ができるという、森林浴とリフレッシュを望まれる方には、おすすめのスポットといえます。
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釘抜大明神
のどかな山里に様々なトラブルの釘を抜いてくれるという神様が祀られたほこらがあります。
のんびりとした田園風景の中、野川橋を渡ると、決して広くはないのですが、両脇に緑の木々が生い茂る真っ直ぐにのびた一本道があります。
この時点で、何かに呼ばれているかのような不思議な感覚があります。
参道に入ると、数カ所に釘抜きへの想いやお礼が書かれた碑が立っていて、昔から多くの人が訪れていたのだということがわかります。
そして、ひっそりと祀られた大明神様に対面します。
この神様、結石や安産にもご利益があるといわれ、とにかく何でも抜いてくれるということです。
心のトゲも抜いてくれるかもしれません。
一度、お参りされてみてはいかがですか。
甌穴岩群
国道493号線沿いに流れる小川川。普段の川辺では見ることのない白い石が続いています。
よく、海岸線で、強い風や波に浸食されてできた奇岩というものを目にすることがありますが、ここは川です。
大きな石に小さな石が当たって削られてきたといわれていますが、こんなにも大きな穴が開けたり、石臼のような形をつくったりすることができるものなのでしょうか。
中には、巨大な頭蓋骨に見えるものもあります。
とても不思議な感じがします。
緑豊かな河川敷でもあるので、水遊びや森林浴をしながら、自然の神秘に触れてみることをおすすめします。
魚梁瀬森林鉄道軌道跡
魚梁瀬杉を運ぶために敷かれた森林鉄道が、遺跡として今もなおその姿を残しています。
廃墟のようなトンネルや森から森へとつなぐ橋、朽ちても残っている線路の一部など、巡るほどに哀愁が漂う風景が次から次へと目に飛び込んできます。
また、一部が復元された区間や観光列車が走っている区間などもあり、現代に生きている鉄道を感じることもできます。
当時、どれだけの賑わいをみせながら、自然豊かな景色の中を走っていたのか、そんなことを考えながら、いつもとは違った森林探索をしてみてはいかがでしょうか。
北川村の見どころスポット7選!自然と歴史を深堀りするならココ【高知県安芸郡北川村】のまとめ
町の面積の九割を森林が占める北川村。森林探索やキャンプ、川遊びの他、価値ある遺跡や偉人など文化や歴史を探索するのにもピッタリの場所です。日常の忙しさや喧騒を忘れて、とにかくゆっくりと癒されたい方には、ぜひ、足を運んでいただきたい、おすすめのスポットです。