鹿児島県鹿児島市にある「ザビエル公園」をご紹介します。誰しも学生時代に歴史の勉強で目にする宣教師のフランシスコ・ザビエルです。この人が当時の日本に来訪しなかったら、日本にキリスト教が普及することが難しかったでしょう。当時の西洋の文化を日本に伝えたザビエルさんの姿に思いを巡らせながらこの公園を散策してみませんか。また、ザビエル公園周辺にある鹿児島ならではのお店も紹介していきます!
キリスト教伝来の時を感じる公園
この公園は、キリスト教の布教のために来日したフランシスコ・ザビエルの来航400年を記念して作られました。
かつては明治時代に日本最初の仏和辞典を作成したエミール・ラゲ神父が建てた記念教会でしたが、太平洋戦争で焼失しました。
1949年ザビエル来航400年を記念して公園を造営し、その際に教会の廃材を使用して、ザビエル来日記念碑を設置しました。
公園内にはザビエルの等身大像や、ザビエルの日本での布教に協力したヤジロウ、鹿児島のベルナルドと共に布教活動を行なう様子を描いた銅像があります。
また、公園の向かいにはザビエルを記念したカトリック鹿児島カテドラル・ザビエル教会も建てられています。
明治時代には、ザビエルの功績を讃えてザビエル教会が作られました。
第2次世界大戦の時に焼失してしまいましたが、石造りの旧聖堂の一部とザビエル胸像が公園内に残されています。
ザビエルってどんな人?意外と短い生涯だった?
フランシスコ・ザビエルは、1506年にナバラ王国(その後スペインとなる)に生まれたイエズス会の創立メンバーです。
当時ヨーロッパではプロテスタントの勃興により、カトリックとプロテスタントとの対立が激しくなっていました。
そこで、カトリック教会が新たに開けた東洋への航路を使って、積極的な海外布教活動を推し進めるようになったのです。
インドのゴアに派遣されたザビエルは、薩摩出身のヤジロウ(弥次郎)に会い、日本でキリスト教の布教を決意しました。
ヤジロウの案内で、1549年(天文18年)8月15日に鹿児島・祇園之州に上陸しました。
その後、平戸、山口、界を経て、最大の目的地である京都に到着しましたが、戦国時代の都は荒れ果てており、天皇や将軍への謁見も実現できず、失意のうちに京都を離れました。
そして再度訪れた山口で大内吉隆に歓待され、現地で布教を行ないました。
豊後の大友義鎮(宗麟)を訪ねた後に天文21年(1552年)に日本を離れてゴアに戻り、1552年12月に中国への布教の途中で病気になり46歳で亡くなりました。
ザビエル公園へのアクセス
市電「高見馬場電停」下車し、5分歩きます。
または、カゴシマシティビュー「ザビエル公園前」下車して、徒歩ですぐです。
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ザビエル公園の周辺情報です
<さつまいもの館>
さつまいもや、その加工品を一堂に集め、全国に情報発信を行なっています。
お菓子やアイスクリーム、焼酎など勢ぞろいしています。
<徳永屋本店>
鹿児島名物「薩摩揚げ」、地元の言い方では「つけあげ」の製造販売しているお店です。
「えそ」などをすり身にして、ニンジンやゴボウの入ったものや島津家の紋をつけたものなど様々です。
ここではグラムやバラでも売ってくれています。お土産や食べ歩きにいかがでしょう。
<青柳>
鹿児島の伝統のお菓子「かるかん」が置いてあります。
ヤマイモをベースに、おいしいアンコの入った美味しいお饅頭です。
鹿児島にしか売ってないので、お土産におススメです。
<天文館>
最大の繁華街・天文館通りの名は、ヨーロッパ文明を進んで取り入れた島津重豪公が、1779年に天文観測や暦の作成を行う施設「明時館(別名天文館)」を建てた場所にちなんでいます。
この暦はさつま暦と呼ばれ、適時適作により農産物の増産をはかろうとしたものでした。
アーケード内には郷土料理店やみやげもの店をはじめ、カフェやレストラン、ブティックなどが立ち並んでおり、南九州一の繁華街として人気のスポットです。
おまけ!レンタサイクル「かごりん」を使ってみては?
鹿児島には「かごりん」と呼ばれるレンタサイクルがあります。
鹿児島市内に20か所の貸し借りできる場所があります。
ザビエル公園や周辺のお店を回るのに便利ですよ。
鹿児島市の観光・お出かけスポット
鹿児島市の他の見どころをまとめました。
ザビエル公園は日本のキリスト教の原点!周辺の見どころは?【鹿児島県鹿児島市】のまとめ
学生の頃、社会の教科書に載っているザビエルを見た時の衝撃が大人になった今でも忘れられませんね。あの独特の髪型は、髪をわざと剃っているんですって!河童みたいと思ってザビエルの顔にいろいろ落書きしたことを思い出します。でも、ザビエルが日本に来てかったら今頃どうなっていただろうと思いを巡らせながら歩くと楽しく会話も弾むかもしれませんね!歴史に思いをはせながら、本公園を中心に街を観光しましょう。