香川県丸亀市のMIMOCA 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館は丸亀市ゆかりの画家、猪熊弦一郎の魅力がたっぷりつまった美術館です。香川県というと、まず思い浮かぶのがうどんですね。でも、最近はアートの方でも人気が高まっているんです!丸亀市がある香川県は数々の美術館が立ち並び、瀬戸内国際芸術祭でも話題です。
MIMOCA 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館の設立に全面協力した、猪熊弦一郎とは?
猪熊弦一郎はポップでキュートな包装紙など、数々の素晴らしい具象画、抽象画を遺しているんです。
猪熊弦一郎と言えば、三越の包装紙
「華ひらく」
を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
猪熊弦一郎は1902年香川県高松市に生まれ、東京美術学校(現 東京藝術大学)に進学します。
1938年にフランスに渡り、画家アンリ・マティスに師事し、さまざまな刺激を受けました。
マティスからは
「お前の絵はうますぎる」
と言われ、自身の画風確立へ模索の日々が続きました。
1940年に第二次世界大戦が勃発し、日本へ帰国することになります。
もう一度自分を見直すために、1955年に再度パリへ向かおうとした道中に立ち寄ったニューヨークの街に魅せられ、それからの20年間はニューヨークを拠点に活動します。
ニューヨークの刺激はそれまでの画風を一掃し、幾何学モチーフを多用したカラフルな抽象画へと変化します。
1975年に病に倒れたのちは、毎年冬の間はハワイで過ごし、1993年に亡くなりました。
MIMOCA 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館の特徴
“駅前美術館”をうたうMIMOCA 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館は、香川県丸亀駅を出て徒歩1分!前衛的なモニュメントを配したボックス型の美術館です。
1991年、猪熊弦一郎の全面的な協力を経て開館しました。
猪熊本人より寄付を受けた約2万点の作品は、
- 常設展
- 企画展
などで紹介されています。
設計は、建築家の谷口吉生が手がけており、自然光を取り入れた開放的な空間にはゆったりした雰囲気が流れています。
- 書籍やアート雑貨も扱うレストランカフェ
- オリジナルグッズなどを販売するミュージアムショップ
- 無料で美術書などが閲覧できる美術図書室
なども併設しており、1日中楽しめる美術館なのです!
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魅力的な抽象画と数々のコレクション
猪熊弦一郎の作品は、生涯を通して変わっていきましたが、なんといっても一番魅力的なのは感性の赴くままに描かれた抽象画でしょう。
- ダイナミックな構図
- 目にも鮮やかな配色
は、なんともパワフルでエネルギーに満ちています。
作品に鮮やかな色彩を取り入れたのは、ハワイで過ごすようになった1975年頃からと言われています。
「絵には勇気がいる」
と語っていた猪熊弦一郎は、常に新しい表現方法を常に模索し続けた結果、自由でのびやかな抽象表現にたどりつきました。
また、無類の猫好きとして知られ、一時には「半ダースほど」の猫達と一緒に暮らしていたそうです。
猫をテーマにした作品は約700点にも及び、2013年には
『猪熊弦一郎猫画集 ねこたち』
という画集も出版されています。
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館の館内には、猪熊弦一郎が作家生活の中でコレクションしたオブジェも展示されており、さまざまなものからインスピレーションを得ていたことが伺えます。
ゆったりと時間が流れる、おしゃれカフェレストラン
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館では軽食も充実しており、企画展に合わせたスイーツなども用意されています。
11時から14時のランチタイムは、
- 雑穀米や季節の野菜を使った定食、いのくまの昼飯(1,200円)
- たっぷり野菜のライスグラタン(950円)
- ひよこ豆と挽き肉のカレー(950円)
などが楽しめます。(平成29年6月現在)
いのくまの昼飯
私が食べたいのくまの昼飯(1,200円)は、メインがサーモンの甘酢フライだったのですが、さくっとした軽い食感に、じゅわっとサーモンのうまみと甘酢あんが口に広がり、本当に美味しかったです!
レストラン内では、猪熊弦一郎の作品集をはじめ、アート関連本も自由に読むことができます。
店内のインテリアはイサムノグチなど、猪熊弦一郎と親交のあったデザイナーが手がけており、心地よい時間を演出してくれます。
アート女子なら見逃せない!ミュージアムショップ
猪熊弦一郎の作品は、老若男女問わず使えるテイストなので、おみやげにもぴったりです。
中でも私のおすすめはスカーフです!
「街では売っていないもの、美術館だからあるもの」
をコンセプトに、猪熊弦一郎の作品をモチーフにした
- ステーショナリー
- Tシャツ
- バッグ
- スカーフ類
まで、約200種類を取り揃えています。
ダイナミックな模様を落とし込んだスカーフは、首もとに巻くだけで、コーディネートのアクセントになります。
インナーは無地のブラックなどを着用すると、ハッとするような華やかさが際立ちます。
また、今までの企画展でピックアップされた作家の画集なども取り扱っており、コアなファンを虜にしています。
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丸亀市の他の見どころをまとめました。
MIMOCA 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館の見どころ!駅が目の前!アート心を刺激する!【香川県丸亀市】のまとめ
猪熊弦一郎の作品に対する情熱、挑戦し続ける心は、見る者の心にもパワーをくれます。ときには一足のばして猪熊弦一郎の世界に浸ってみましょう。きっと明日からの元気をもらえるはずです!カメラは必需品です!多くの作品は撮影可なので、たくさん撮影してインスピレーション源をストックしておきましょう