石川県金沢市の金沢駅は国内だけでなく海外においても高い評価を得ています。金沢市は北陸の城下町で、名勝・兼六園を擁し、茶屋街や武家屋敷など、昔ながらの伝統文化を味わえる街として有名です。また、現代アートも取り入れ、新しい金沢の文化も発信しています。今回は、その玄関口である金沢駅の魅力をご紹介いたします!
意外と知られていない?!金沢駅に関する豆知識!
石川県金沢市は、江戸時代の加賀前田藩以来の城下町が現在でも残っており、日本三大名勝の一つである兼六園を擁し、日本の歴史文化を体験できます。
また、日本海に面していることから近江町市場に代表されるように、新鮮な海の幸も味わうことができる人気の観光都市の一つです。
金沢を訪れた皆さんは、まず、
- 兼六園に行ってみようか
- 近江町市場で新鮮な魚介類に舌鼓を打とうか
- 茶屋街や武家屋敷をふらりと歩いて江戸時代にタイプトリップしてみようか
とお考えになると思います。思い思いの観光プランを思い描く時間は楽しいものですね。
金沢駅の兼六園口を出ると、迫力満点の「もてなしドーム」と「鼓門」がお出迎えしてくれます。
金沢に来て最初に満喫してほしいのが、金沢駅そのものなのです!
もてなしドーム
金沢駅の東口である兼六園口の前には、ガラスとアルミのフレームで構成されている「巨大な吹き抜け天井ドーム」の“もてなしドーム”があります。
ガラスとアルミフレームで構成されている美しい幾何学模様の組み合わせは、まるで巨大な芸術作品に出会ったかのような感銘力があり、太陽光の強弱や夜間のライトアップによって多種多様な表情を見せてくれます。
使用されているガラスの総枚数は3019枚、アルミフレームは6000本に及びます。
この巨大なもてなしドームは、一年を通じ雪や雨の多い金沢に来ていただいた方々に差し出す大きな傘としてイメージされており、金沢のおもてなしの心が表わされています。
訪れた皆さんは、圧巻の感動体験を得られることでしょう!
その地下には、金沢の各種情報を発信するコーナーやイベント用スペースがあり、ミニコンサートなど多種多様な催しが毎日のように行われています。
鼓門(つづみもん)
そして、もてなしドームの正面にそびえているのが“鼓門(つづみもん)”です。
鼓門は、高さ13.7メートルの2本の大きな柱に支えられています。
それぞれの柱は、らせん状にカーブを描いて組み合わされており、どっしりとした風格を持ちながらも繊細なバランスで設計がなされています。
この2本の柱の中には、実は送水用のパイプが通っていて、門の天井に雨水がたまったときや、雪が積もっても送水用パイプへと流れていくようになっています。
雨や雪の多い金沢ならではの工夫がきめ細かくされています。
この鼓門は、金沢の伝統ある芸能・能楽の加賀宝生(かがほうしょう)の鼓がイメージされています。
能楽は、室町時代から600年以上にわたり継承されてきた日本の伝統的舞台芸能で、加賀宝生(かがほうしょう)は、石川県で広く受け継がれている宝生流の能楽で、金沢市指定の無形文化財になっています。
能楽で使われる鼓がモチーフとされたのは、金沢では古くから生活の中に能楽が溶け込んで、一般の人にも多く愛好されてきたことからです。
地元金沢の人々に愛好されている能楽、そして、その舞台で幽玄な音色を奏でる鼓を表現した門構えで、観光客の皆様をお出迎えしたいというコンセプトから、このようなデザインになっています。
金沢駅に降り立った際には、目的の観光スポットに出発する前に、この鼓門の作りを味わってみてはいかがでしょうか。
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世界で評価された「最も美しい駅」の理由(ワケ)!
金沢駅は、国内だけでなく海外においても高い評価を受けてます。
2011年にはアメリカの著名な旅行雑誌『トラベル&レジャー』において“世界で最も美しい駅14選”に日本で唯一選出されており、第6位にランキングされました!
北陸新幹線の開業
金沢駅は、2015年3月の北陸新幹線の開業に先立ちリニューアルされたのですが、
- 鼓門
- もてなしドーム
、それ自体があたかも巨大な芸術作品とも言えるような佇まいをみせてくれます。
そこでイメージされているのは、
- 江戸時代の加賀前田藩以来の伝統
- 芸能を大切に育んできた金沢のおもてなしの心
です。
そして金沢駅は、伝統芸能と現代アートが融合されている金沢の魅力の発信基地と言うことができます。
金沢には他にも素敵な建造物が多くありますが、その中でもこの金沢駅は特筆に値する建造物と言っても過言ではありません!
金沢駅で見落としてはいけない「歴史あるもの」をご紹介!
輪島塗、九谷焼のアート!
人通りの多い駅ですが、ほっと落ち着けるアートが駅構内の支柱にほどこされています。
輪島塗や九谷焼の伝統工芸をつかったおしゃれなアートです。
「やかん」のオブジェ
金沢駅兼六園口に向かって右手には、こんなに大きな「やかん」のオブジェがあります。
これも単に伝統を墨守するだけではない未来志向の金沢のコンセプトが表れています。
郵太郎
これは「郵太郎」という陶器製の人形ですが、金沢駅構内にある郵便ポストです。
1954年(昭和29年)4月、旧国鉄金沢駅舎が落成された記念に設置されたものです。60年以上にわたって金沢駅を見守ってきました。
能楽に親しもう!
名勝・兼六園の近くには、
- 金沢能楽美術館
- 石川県立能楽堂
があります。
鼓門で味わった感動をより良くするためにも、能楽についての知識を深めてみるのはいかがでしょうか?
金沢駅内のショッピングモール「金沢百番街」
「金沢百番街」は金沢駅のビルの中にあるショッピングモールで、金沢観光案内所やファッション・グルメなどなどのお店があり、お土産屋もあるので様々なお土産を買うのにも便利な場所です。
金沢駅は新幹線開通で人気沸騰!世界で最も美しい駅に選ばれました!【石川県金沢市】のまとめ
金沢駅が観光スポットとして多くの方々から親しまれそして愛されている理由がお分かりいただけたでしょうか?北陸新幹線の開通により、観光客が増加したことで注目を浴びるようになりましたが、大切なのは、金沢が積み重ねきた「おもてなしの心」と「歴史」です。これらの宝が、金沢駅のリニューアルとともに目に見える価値として現れました。ぜひ、金沢駅の魅力を感じながら、有意義な旅や観光を満喫しましょう!