石川県かほく市の西田幾多郎記念哲学館についてご紹介します。北陸新幹線開業で金沢が注目されているなか、その周辺にも足を延ばしてみました。その近辺には、七塚中央公園やのと里山海道にある道の駅高松など見どころがたくさんあります!
西田幾多郎記念哲学館
西田幾多郎哲学記念館は石川県かほく市宇ノ気地区にあります。
西田氏の思索を保存する場所であり、また西田氏に関する展示品や古今東西の哲学に触れることができる世界で唯一の「哲学」を称したミュージアムです。
西田幾多郎について
明治3年、石川県河北郡森村(現・かほく市)に生まれました。
第四高等学校中退後、東京の帝国大学哲学選科を修業し四高や学習院を経て京都帝国大学で哲学を教えました。西田幾多郎は勉強熱心で学問的には成功を収めた一人です。
一方私生活では家族の病気や死などが重なり、その経験から生まれたのが「西田哲学」でした。
世界的建築家安藤忠雄氏設計!「考える」をコンセプトにした建築
建物内は迷路のようになっており、迷い考えながら次へ進むという意味が込められています。語り合いや自然との触れ合いをテーマにした場所もあります。
外には、
- 哲学の杜
- 思索の道
- 階段庭園
が設けられ周囲の環境を生かし自然と調和した建築となっています。
哲学の杜のライトアップ
「哲学の杜」はほぼ毎日ライトアップされています。
東京スカイツリーのイルミネーションも手がけた日本を代表する照明デザイナー 戸恒 浩人氏が設計・監修した幻想的な照明をぜひ一度見てみてください。
思索の道
「思索の道」はここを訪れた際、はじめに通る場所です。
「思索の道」は「哲学の杜」のなかにあります。今回訪れたとき、「哲学の杜」には桜が咲いていました。また季節によって姿がかわり、そのなかを思索しながら散策を楽しめます。
階段庭園
「階段庭園」は丘陵地を活かした設計となっており、階段と緑の複雑な配置から「迷い、考える」といった哲学の世界を感じられます。
ここからはかほく市の街が眺望できます。
哲学に触れてみよう!展示室の紹介
展示室は哲学や西田幾多郎のゆかりの品などを展示がされていているエリアで、さまざまな展示室が設けられており、円・井戸・窓をモチーフに考え方の違いを知ることができます。
映像や音声を使ったガイドやタブレット端末でさまざまな哲学者の意見を聞ける仮想の哲学会談ゲームがありわかりやすく楽しみながら哲学について学ぶことができます。
その他にも、西田幾多郎の遺品、原稿、書簡などを生で見ることができ、哲学だけでなく歌を詠み、書を記した西田幾多郎の「書」を通して思想や精神に触れることができます。
空の庭
「空の庭」は四方を壁に囲まれ地下から空にだけ開かれたシンプルで且つ何もない思索の空間です。
だからこそ自分から自然と思索にふけることができました。
セミナーホール
セミナーホールのエリアは私たちが語り合い、思索にふける場所です。
ここには
- ホワイエ
- 図書室
- 喫茶室
- 研修室
- 展望ラウンジ
が設けられています。展示室とは違い外から吸収するのではなく、自分から何を考えるかを楽しむエリアです。
展望ラウンジからは日本海、河北潟、立山連峰などパノラマで眺望できます。日常の忙しさを忘れられるような気がします。
ホワイエ
「ホワイエ」は地下から1階にかけて吹き抜けになっていて、格子状の天窓が設けられた空間です。
「ホワイエ」とは「団らんの場」という意味があり、記念館の憩いや語り合いの場となっています。ぜひ足をとめて考えをめぐらせてみてはどうでしょうか?
きっと、西田幾多郎の哲学の世界を感じ取られるはずです。
骨清窟
西田幾多郎記念哲学館の横には、幾多郎が独り思索を重ねたといわれる骨清窟という書斎があります。
建物が歴史的建造物であるだけではなく、西田幾多郎の遺品や蔵書を収蔵・展示する施設として認められたため国登録有形文化財となっています。
書斎は当時の姿のままであり、そのリアルな雰囲気は見応えがあります。
哲学の小径
西田幾多郎ゆかりの観光スポットは西田幾多郎記念哲学館だけではありません。
JR七尾線宇野気駅前には西田幾多郎像と哲学の径があります。
西田幾多郎の書碑「道」や銅像「考える人」の複製が配置されています。こちらでも、西田幾多郎の世界を感じることができる穴場スポットです。
西田幾多郎記念哲学館の基本情報
- 開館時間:9時~21時
- 展示室のみ観覧料が必要となります
- 休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日)
- 所在地:〒929-1126 石川県かほく市内日角井1 TEL 076-283-6600
西田幾多郎記念哲学館への交通アクセス
- 車:北陸自動車道金沢東IC‐国道8号津幡方面-国道159号(約20分)
- のと里山海道白尾IC(約5分)
- JR:金沢駅-七尾線(約25分)‐宇野気駅-徒歩(20分)
- 飛行機:小松空港‐空港バス(約50分)‐金沢駅‐七尾線(約25分)-宇野気駅
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七塚中央公園
七塚中央公園は県内最長の83メートルの滑り台が特徴です。
私が訪れたときは、親子連れが遊んでいる姿が見られました!
大きな芝生広場がありピクニックなど自由に遊ぶことができると思います。
芝生広場の一部を使ってゲートボールを楽しむお年寄りの姿も見られました!
遊具で遊ぶだけではなく、公園からは雄大な日本海を眺めることができます。
七塚中央公園はこのような一面も持っている魅力的な公園です。
七塚中央公園はレジャー、アクティビティなどで子どもからお年寄りまで楽しめる公園です。家族でお出かけの際にはぜひ立ち寄ってみてはどうでしょうか?
七塚中央公園の基本情報
- 所在地:〒929-1173 石川県かほく市遠塚ニ17番地1
- TEL/FAX 076-285-2191(七塚中央公園管理棟)
七塚中央公園の交通アクセス
- 車:北陸自動車道金沢東IC‐国道8号-国道159号‐県道162号線(約30分)
- のと里山海道白尾IC‐県道162号線(約7分)
- 道の駅高松里海館(下り・能登方面)
道の駅高松
のと里山海道を金沢から能登方面へ向かうと、道の駅高松があります。
下り線が里海館、上り線が里山館と、上下線で施設の名前が違うのです。単に”上り””下り”と言わないところが奥ゆかしいですね!
海里館は日本海に面していることから、日本海の絶景を一望することができます。
お土産やお食事ももちろんですが、自然も満喫することができる道の駅です。日本海に沈む夕日を間近で感じられます。
里海館の前には大きな芝生広場があり、海だけが目に入ります。
芝生とベンチ、そしてドッグランがあります。
ここでは自由にゆっくりと日本海の眺望を楽しむことができます。
足湯
雄大な日本海を目の前にして足湯を楽しむこともできます。
絶景を見ながらドライブの疲れを癒すことができます。
かほっくり
かほく市にはさまざまな名産品があります。
なかでも、おすすめは「かほっくり」です。
「かほっくり」はかほく市で栽培されているさつまいもです。里海館に「かほっくり」を使用したお食事やお土産があります。
小腹がすいたときには「かほっくり棒」はいかがでしょうか?
「かほっくり棒」はかほっくりペーストを使った焼き菓子です。甘いペーストとサクサクしたパイ生地の食感が楽しめます。
お土産には「かほっくりの芋あんころ」がおすすめです!「かほっくり」を餡に使用し、味は甘すぎず、「かほっくり」の味を活かしたあんころ餅です。
のと里山海道にドライブへ行った際は、ぜひ立ち寄ってみて下さいね!
道の駅高松の基本情報
- 所在地:〒929-1211 石川県かほく市二ツ屋町フ13-1
- TEL 076-281-2221 (FAX 076-281-1850)
道の駅高松への交通アクセス
- 車:金沢東IC‐国道8号‐国道159号‐のと里山海道(約25分)
- JR:金沢駅‐特急バス輪島行‐高松SA(約50分)
- ※上り線と下り線をつなぐ連絡路有
日本一周の旅!
かほく市の次は、源平の激戦の舞台!?ひまわりが咲く津幡町です!
隣り町にも足を延ばしてみよう!
かほく市に来たのであれば、周辺の町もぜひ訪ねてみましょう!
かほく市は北から時計回りに
- 羽咋郡宝達志水町
- 河北郡津幡町
- 河北郡内灘町
の3つのまちと接しています。せっかくの機会なので、これらのまちにも足を運んでみてください!
まとめ
文化的の観光スポットである西田幾多郎記念哲学館では、知的好奇心が満たされる大人の場所だと言えるでしょう!このかほく市には、金沢市とは一味違う魅力的なスポットがたくさんあるので、観光の際にはぜひ立ち寄ってみてください!