福岡県福岡市の川端商店街をご紹介したいと思います。福岡の二大繁華街、福岡市中央区天神と、博多区の博多駅地区との中間にある、昔ながらの商店街が「川端商店街」です。博多で最初に栄えた商業の町として歴史のある商店街で、博多の下町の雰囲気を味わいたい方には訪れて頂きたい場所の一つです。
川端商店街とは
川端商店街は、博多最大規模の商店街で、約400mのアーケードに約100の店舗があります。
古くからあるお店も多く、また
- 飲食店
- 洋服店
- 日用雑貨
- 花屋
- 酒屋
など様々な商店が並んでいて、博多の下町の趣きがあります。近くに寺社が多いため仏壇・仏具店が多いのも特徴です。
また、最近では観光客向けのおみやげ物を扱うお店もあり、地元の人はもちろん、国内外の観光客も多く訪れる商店街となっています。
これは、川端商店街の北に博多リバレイン、博多座があり、南に櫛田神社、キャナルシティ博多を結ぶようなかたちで南北に伸びる商店街で、回遊性が高く、博多観光のメインストリートとしての役割もあるためだといわれています。
歴史的にも、博多どんたく、博多祇園山笠のお祭りの舞台として、また、感謝セールのような“せいもん払い”の発祥地として、博多商人の
- 歴史
- 文化
- 伝統
を担う街としても知られています。
お祭りと川端商店街
福岡を代表するお祭りである
- 「博多どんたく」
- 「博多祇園山笠」
と川端商店街は深いつながりがあります。
博多どんたく
毎年ゴールデンウィークの5月3・4日に行われる「博多どんたく」は鎌倉時代前期に始まった、「博多松囃子」を起源とするお祭りです。
福岡市民の祭り
現在では市民総参加の「福岡市民の祭り」となりました。国内外から約200万人以上の人出で賑わう全国でも有数の祭りに発展しました。
博多川水上本舞台
川端商店街では、横に流れる博多川に、対岸の中洲にまで「博多川水上本舞台」を設けます。
福岡市内34カ所に設けられる演舞台の中でも
「5つの本舞台の一つ」
とされ、二日とも、朝10時から夜9時近くまで、歌や踊りなどの演目が披露されます。
博多祇園山笠
毎年7月に行われる「博多祇園山笠」は、鎌倉時代中期に聖一国師が疫病除去のために、甘露水を博多の町に撒いたのが始まりとされています。
博多祇園山笠では、川端商店街には飾り山が展示され、山笠のフィナーレを飾る、「追い山」(山笠をかついでのタイムトライアル)では、他の流れ(山笠における町割り)が担ぐ用の山で追い山に出場するのに対して、川端商店街は、展示してある飾り山(高さ11m 重さ2t)で追い山に出場し、勇壮な走りを見せてくれます。
川端商店街ならではの楽しみ方
川端商店街には、他の商店街にはない楽しみ方があります。
川端ぜんざい広場
まず、「川端ぜんざい広場」はいかがでしょうか?
かつて川端商店街に
「日本一甘いぜんざい」
として、川端商店街名物となっていましたが、昭和60年に店を閉めてしまいました。
その後、この川端ぜんざいを懐かしむ声が上がり、商店街が主体となり、「川端ぜんざい広場」として復活を果たしました。
川端ぜんざい広場には、年中飾り山が展示されています。飾り山が年中展示されているのは、櫛田神社とここだけです。
ぜんざいをいただきながら、飾り山をゆっくり眺めることができます。
船乗り込み
また、博多リバレインに博多座が出来てから、毎年5月下旬に歌舞伎役者による、「船乗り込み」が行われます。
これは、毎年6月に博多座で歌舞伎が公演されるのに合わせて、歌舞伎役者が船に乗って、地元の人にお披露目をするもので、中洲の清流公園から船に乗り、川端ぜんざい広場で口上を述べた後、博多リバレインに向かいます。
毎年多くの観客が訪れ花吹雪、屋号の掛け声と華やかな雰囲気の中で行われます。
現在、船乗り込みが行われているのは大阪・松竹座とここだけです。
せいもん払い
そして、川端商店街、最大のイベントが、毎年11月15~20日に行われる「せいもん払い」です。
これは、明治12年に博多商人の八尋利兵衛が大阪で体験した蛭子(えびす)市から取り入れた、せいもん払いという大セールです。
えびすくじ
お客さまに日ごろの感謝を込めて、一年の利益を還元するセールで、せいもん払いでお買い物をすると、空クジなしの「えびすくじ」にも参加できます。
今でこそ、どこの店でもバーゲンを行いますが、バーゲンなどなかったころから、毎年行われる「せいもん払い」は博多商人も心意気を感じることができます。
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まだまだ見どころいっぱい
川上音二郎の銅像
川端商店街の北側の入り口、明治通り側には、川上音二郎の銅像があります。
川上音二郎は、福岡出身で新派劇の父であり、政治的意見を表明すればすぐに弾圧される明治時代において、
言いたいことを「オッペケペー節」の歌詞に乗せてズバズバ言った
ことで、不満を感じていた民衆に爆発的な人気を博しました。
博多弁番付
また、商店街のアーケードの天井からは、「博多弁番付」なる幕が下がっています。
これは、博多弁の紹介をする幕で、博多弁でも特徴的な単語を言葉とイラストで紹介しています。
イラストは「博多っ子純情」の作者、長谷川法世さん
によるものです。
福岡市博多区の他の見どころはこちら⇒福岡市博多区の観光スポット10選!
川端商店街の見どころ!博多の下町の趣を感じる商店街!【福岡県福岡市博多区】のまとめ
歴史の長い商店街であり、地元の方からも親しまれている商店街です。大きなお祭りが行われ、大きなイベントもあり、また地元の買い物客だけでなく、観光客も多いところなのでいつも賑やかな感じの商店街です。川端商店街を基点に博多の町を観光するはいかがでしょうか?