広島県尾道市のしまなみ海道は中国地方【広島県尾道市】と四国地方【愛媛県今治市】を結ぶ道路の愛称で、正式名称は「西瀬戸自動車道」です。しまなみ海道は海上に架かる橋梁部が多く、自転車が海の上を走ることができる数少ない道の1つですので、サイクリストたちの聖地になっています!今回はそんなしまなみ海道をご紹介いたします!
しまなみ海道についてよく分かる解説!
正式名称「西瀬戸自動車道」
しまなみ海道は前述の通り、その正式名称が「西瀬戸自動車道」となっておりまして、本州と四国を結ぶ3つの道路のうち西に位置する道路です。
ちなみにこの3つの連絡道路は、西から順番に
- 西瀬戸自動車道(しまなみ海道)
- 瀬戸中央自動車道
- 神戸淡路鳴門自動車道
で、どの道路も本州と四国を結び物流を支えるとても重要な道路になっています。
しまなみ海道は、本州と四国の間にある瀬戸内海に浮かぶたくさんの島々を橋梁で結ぶことで成立しています。
途中にある主な島は、尾道(広島県)側から順に
- 向島
- 因島
- 生口島
- 大三島
- 伯方島
- 大島
と連なり、今治(愛媛県)へと至ります。自動車道そのものの路線総延長は59.4kmです。
しまなみ海道最大の特徴といえるのは、本州から向島に架かる新尾道大橋以外のすべての橋梁で歩行者用、自転車用、原付用の側道が併設されている点です。
新尾道大橋に関しては、並行する尾道大橋または尾道駅前から出ている渡船を利用することで歩行者、自転車、原付は向島に渡ることができます。
これによって、徒歩や自転車を利用して本州―四国間を行き来できる唯一の道路となっています。
この側道はもともと島民の生活道として整備されたものですが、海上を自転車で走行できるとても珍しい道路ということで、国内各所はもちろんのこと、海外からもサイクリストが集まるサイクリングの聖地になっています。
今回はしまなみ海道を、特に自転車で楽しむといった観点から詳しくご紹介したいと思います!
しまなみ海道を自転車で走るには?
しまなみ海道は、サイクリストに人気の道路となり、話題になったことから、周辺の自治体や企業、団体などが様々な支援を施しています。
まずしまなみ海道を自転車で走るには、しまなみ海道のスタート地点となる尾道か今治に自転車を用意しなければなりません。
そこでしまなみ海道沿線の自治体がレンタサイクルを運営しています。このレンタサイクルの親切なところは、しまなみ海道周辺に13か所あるレンタサイクルターミナルで借りた自転車の乗り捨てができるところです。
これによってしまなみ海道を様々な方法で楽しむことができます!(自転車を鉄道に持ち込む「輪行」をする場合は「輪行袋」に入れなければならないので注意が必要です。)
自分の自転車でしまなみ海道を走りたい、という人は何らかの方法で自分の自転車を輸送しなければなりません。
自動車をお持ちの方は、容量さえ問題がなければ自動車に自転車を積む、あるいは自動車の上部に自転車を固定することで輸送できます。
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輪行
自動車以外にも、鉄道を利用するという方法(輪行と呼びます)があります。
ロードバイクやクロスバイクなどは分解して、輪行袋という専用の袋に収納すれば、列車内に持ち込むことが、多くの鉄道会社で許されています。
尾道にはJR山陽本線と山陽新幹線が通っており、新幹線または在来線に自転車を持ち込むことで、尾道に自分の自転車を持ってくることができます。
ちなみに、在来線の列車の場合は先頭か終端の車両の最も端で乗車することで、他の乗客にかける迷惑を最小限にできます。
そして新幹線の列車の場合、荷物置き場が設けられていないときは、各車両の最も後方の座席の後ろに置くことができます。
いずれにせよ、他の乗客に迷惑にならないように注意しなければなりませんね。また今治にはJRの予讃(よさん)線が通っており、輪行方法は同様です。
しまなみ海道を自転車で走るルートは?
尾道駅からすぐの港から出る渡船を利用する場合、尾道駅から今治駅まで約78kmとなっています。
西瀬戸自動車道と共通の区間は橋梁部のみとなっており、島内を走行する際は島内の生活道を利用します。
橋梁は高いところにあるため、橋の前後ではスロープを上り下りしなければならないため、案外高低差があります。
ただ、自転車が通る道の斜度ができるだけ緩やかになるように道路が設計、建設されているため、普段自転車を漕ぎ慣れていない人も上れるスロープになっていると思います。
(自動車道本線の他に、自転車のための斜度が緩やかな道路が用意されています。)
自転車道
また、サイクリストにやさしい対応として紹介したいのが、尾道駅から今治駅までのルート上に「自転車道」として青色のラインが引かれていることです。
このラインは、自動車や歩行者との事故を予防しうるとともに、道案内の役割も果たしています。しまなみ海道沿線自治体の誠意を感じます。
ところで尾道駅から今治駅まで約78kmとのことですが、これは決して短い距離ではありません。この距離を一日で走れない人はどうすればいいでしょうか?いくつか方法があります。
途中の島々までは現在も定期船が運行されているため、途中の島で尾道、あるいは今治へ帰ることができます。
また、途中で宿泊するといったことも可能です。自分の体力に合ったプランを考えていけそうですね。
しまなみ海道の魅力を簡単にご紹介!
瀬戸内海の透明で青い海、そこに浮かぶ島々の景色は壮観の一言です。
瀬戸内の燦々と降り注ぐ日光、青々とした草木、そして透き通るように青い海。そんな豪華な景色の中を颯爽と自転車で駆け抜けるのは爽快です!
そして、海の上を走ることができることです。橋は思ったより高く、少し足がすくみますが、大きな吊り橋を潮風に吹かれながら自転車で走る体験は一生に一度はしてみる価値があると思います!
しまなみ海道の見どころ!サイクリングの聖地!【広島県尾道市】のまとめ
しまなみ海道の魅力が少しでも伝わりましたなら幸いに存じ上げます。日本が世界に誇る自転車道は、自転車が好きな人も、そうでない人も楽しめるおすすめの道です。天気のいい日を狙って、是非走ってみましょう!