大竹市は広島県の南西部、山口県との県境に位置し、瀬戸内臨海工業地域の一角で発展してきました。石油コンビナート等が立地する街ですが、北部の名山三倉岳をはじめとする名勝にも恵まれています。そんな大竹市のおすすめ観光スポットをご紹介しましょう。
三倉岳
通称「三本槍」と呼ばれる朝日岳、中岳、夕日岳の3つの峰からなる岩峰で、ロッククライミングで人気を博しています。
岩山特有の勇壮な景色を楽しむことができるほか、周辺には広島県立自然公園も整備されているので、ロッククライマーのみならず楽しみながらの登山やハイキングにも適しています。
登山道のほか、キャンプ場や駐車場もしっかり整備されているので、山登り目的以外のアウトドア活動をするにもうってつけの場所といえるのではないでしょうか。
弥栄ダム
弥栄ダムは、広島県と山口県の県境にあるダムで、中国地方有数の大きさを誇る多目的ダムです。
ダム本体の圧倒的存在感を楽しむこともできますが、周辺には美しい渓谷が広がっていて、初夏の新緑や秋の紅葉といった美しい自然を目にすることができます。
水遊びやキャンプといったレジャーも楽しめる広場もあるので子供連れの家族や若者たちでにぎわいます。
また、ダム湖上には弥栄大橋が架かり、湖周囲をめぐる周回道路もあるので、色々な角度からの景色を楽しむことができます。
弥栄峡
弥栄峡は広島県を代表する名勝のひとつで、弥栄ダムの上流約1.5kmにわたって見られる美しい峡谷です。
数々の屏風岩や重ね岩といった奇岩が連なっており、季節ごとに色を変えて主張の仕方を変化させる木々とマッチングした姿は、まさに日本的山水の様相をうかがわせます。
遊歩道も整備されていますので、ゆっくりと自分のペースで峡谷全体を堪能できるのもポイントです。
また周辺には、憩の場としてくつろげる広場やオートキャンプ場も整備されていますので幅広い世代の観光客に人気があります。
蛇喰磐
蛇喰磐は、広島県の天然記念物に指定されています。山口県との県境、小瀬川と玖島川の合流地点にあり、川の流れにより川床の岩が侵食されて大小さまざまな凹凸ができている珍しい地形です。
川遊びには絶好のスポットで、夏になると多くの家族連れが訪れ、子供たちの水遊びする声が響きわたり、たいへんにぎわいます。
バーベキューができる施設のほか、周辺にはキャンプ場やバンガローといった宿泊施設もあるので、泊りがけでゆっくりと川遊びを楽しむのもいいかもしれませんね。
錦龍公園
錦龍公園は、錦龍の滝を中心としてひろがっている森林公園で、市民憩の森となっています。
周りを数々の木々に囲まれているので、自然探索や自然研究に最適なほか、森林浴といった癒しの空間としての側面もあります。
公園内には展望台もあって、大竹市の街並みや瀬戸内海を望むことができます。
また、中心の錦龍の滝は高さが10メートル程度ではありますが、地元の子供たちの水遊び場となっていて、知る人ぞ知るハイキングスポットとなっています。
土曜や日曜にはハイカーでにぎわいをみせ、四季折々の景観を楽しむことができます。
亀居公園
亀居公園は、広島城主であった福島正則が築いた、広島城の支城である亀居城の跡地です。亀居城跡地は大竹市指定史跡となっています。
春には植樹された多くの桜の木が訪れる人を出迎えてくれます。
跡地であるため現在お城はありませんが、本丸跡地となっている場所からは美しい瀬戸内海の景色を望むことができます。
大竹市出身の作詞家石本美由起の作詞家生活40周年を記念してつくられた7つの歌碑と記念碑のある遊歩道で、ゆったりと散歩を楽しむことができるようになっています。
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マロンの里交流館
マロンの里交流館は、栗の栽培が盛んで、たくさんの栗の木に囲まれた大竹市の栗谷に建てられている交流館です。
地元新鮮野菜等の地場産品を販売する即売店や地域の農産物をふんだんに使った郷土料理のレストラン、また調理実習室では豆腐やこんにゃくの手作り体験もすることができます。
各季節ごとにイベントも催されているほか、芝生公園ではバーベキュー、川遊びができるスポットもあるので、家族を連れて訪れるのにおすすめとなっています。
阿多田島
阿多田島は、厳島(安芸の宮島)の南方に位置する美しい島です。
一年を通して多くの釣り師たちが訪れるほどの優良な釣り場でもありにぎわいを見せます。
島の西側には白い砂浜が300メートル以上も続いている自然の海岸が海水浴場となっています。
島内には集団宿泊施設もあるので、大人数でレジャー等に訪れた際に利用できます。
国の有形登録文化財として登録・保存されている灯台資料館は一般公開されているので、島を訪れた際には一度は訪れておきたいものです。
大竹市のおすすめ8選!自然を体いっぱい満喫できるまち【広島県大竹市】のまとめ
大竹市は、工業地域としての顔を見せる一方豊かな自然を生かした観光スポットに溢れています。県境の山々では四季の移ろいを身近に感じられるので一年を通して楽しめますが、キャンプやバーベキューなどの夏の時期に訪れるとより楽しめるかもしれません。