群馬県安中市は軽井沢への玄関口として知られる、妙義山のふもとにある町です。江戸と京都をつなぐ主要な街道の1つである中山道が通っており、今も昔も街道を通る人達でにぎわっています。安中市の自然と歴史を感じることができる魅力的なスポットを9カ所ご紹介いたします。
秋間梅林
秋間梅林は梅の産地である群馬県の中でも三大梅林のひとつに数えられています。
秋間川の上流の約50ヘクタールもの広い敷地内に、さまざまな種類の梅が約35,000本ほど植えられています。
3月上旬には紅、白の梅の花が一斉に咲き、観梅を楽しむひとたちが大勢訪れています。
6月には梅の実の収穫が行われます。最も美しい花のシーズンには、秋間梅林祭が開催されます。
碓氷湖
碓氷湖(うすいこ)は中山道の南側、中尾川と碓氷川が合流する地点をせき止めて造られた坂本ダムによってできた人造湖です。
湖の周囲約1.2キロメートルは遊歩道が整備されており、20分ほどで一周することができます。
国有林に囲まれた静かな湖は
- 初夏の新緑
- 秋の紅葉
- 冬の雪景色
が見事なことでも知られています。
7月には碓井湖祭りがおこなわれ、ボートに乗ることができます。
JR横川駅からも歩いて行けるアクセスが良い場所にあるため、人気のある観光スポットのひとつです。
新島襄旧宅
新島襄旧宅は同志社大学の創設者であり、ドラマにも取り上げられた新島八重の夫でもある新島襄が暮らしていた住居を保存している資料館です。
新島襄の父親は安中藩士で、新島襄は21歳の時にアメリカへ渡航し10年ぶりに帰国した際に江戸から安中に戻っていた父母と暮らしていました。
- 新島襄の足跡
- 同志社大学に関する資料
を展示する資料館として、昭和39年に開館しました。
旧宅内ではボランティアガイドによる丁寧な説明を受けることができます。
安中教会
安中教会は明治11年、日本で初めて日本人によって設立されたキリスト教の教会です。
設立者はアメリカのキリスト学校で牧師の資格を取得し、安中で伝道を行っていた新島襄です。
最初に新島襄に洗礼を受けたのは30人でした。現在の礼拝堂は新島襄の没後30年を記念して建てられたもので、古橋柳太郎の設計による大谷石で造られたゴシック様式のものです。
当時の建築資料としても貴重な建築物となっています。現在も教会は信者によって運営されていて、内部の見学は事前に予約が必要です。
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磯部温泉
磯部温泉は、旅館・温泉施設が多数あるスポットです。日帰りでも楽しめるよう、足湯などがありますす。
その中でも、日帰り温泉恵みの湯には、砂蒸し風呂もあります。
日本の各地でおなじみの、湯けむりを表している温泉記号の発祥地といわれています。
江戸時代初期の判決文に記号が描かれており、最も古い資料だといわれています。
- 温泉街のそばを流れる碓氷川の橋
- 温泉から眺められる妙義山の風景
が人気です。
- 温泉の鉱泉を利用した豆腐
- 薄いせんべい
が名物となっています。
碓氷峠鉄道文化むら
碓氷峠(うすいとうげ)は、安中市と隣の長野県軽井沢町との境界にある標高約960メートルの峠です。
五街道のひとつで中山道の重要な本道でしたが、難所としても有名な場所でした。
鉄道を敷設する際それまでの方式では峠を越えられなかったため、日本で初めてドイツの高原で用いられていたアプト式という方法を採択し明治26年に横川と軽井沢の間の鉄道が開通しました。
碓氷峠鉄道文化むらは現在も残されている昔の線路や車庫などの施設を使ったテーマパークです。
実際に走っていた機関車が展示されていたり、試験を受ければ実際に動かすこともできます。
めがね橋
めがね橋は、正式名称が「碓氷第三橋梁」という橋です。明治25年に当時の信越本線の橋として、また日本で最初のアーチ橋として完成しました。
イギリス人技師のパウナルによって設計された橋は碓氷川にかけられており、4連のアーチとなっています。
- 高さ31メートル
- 長さが91メートル
と、レンガ造りの橋としては日本でも最も大きな建造物です。
現在は国の重要文化財にも指定されており、現在はJR横川駅からめがね橋まで遊歩道が整備され昔の鉄道跡を歩くことができます。
熊野神社
熊野神社は碓氷峠に鎮座している、日本三熊野のひとつとされている神社です。敷地の中に群馬県と長野県の県境があるという珍しい神社です。
同じ神社ですが、
- 群馬県側が熊野神社
- 長野県側が熊野皇大神社
と別々の宗教法人という扱いになっています。
16世紀の半ばに安中城が建てられた際に、鬼門を守る神社として創建されました。
創建時から安中城主や住民の信仰を総鎮守として集めています。
境内には推定樹齢が1000年とされている大きなクスノキがあり、市の天然記念物に指定されています。
碓氷関所跡
碓氷関所跡は中山道の横川宿に江戸時代の初期に二代将軍秀忠によって設けられた関所です。
明治時代に廃止されるまで、東海道の箱根と並んで「入り鉄砲と出女」を取り締まるための重要な拠点でした。
ケヤキで造られた関所の門は昭和34年に当時の資料などを基に復元されたものですが、屋根の一部や台座の石などは当時のもので群馬県の文化財に指定されています。
すぐ近くには
- 手形を出すために手をついたとされるおじぎ石
- 資料館
などがあります。
日本一周の旅!
安中市の次は長野県に入ります。
長野県で最初に訪れるまちは、誰もが知る憧れの別荘地!軽井沢町です!
隣り町にも足を延ばしてみよう!
安中市に来たのであれば、周辺の町もぜひ訪ねてみましょう!
安中市は北から時計回りに
の4つの町と接しています。是非足を運んでみてください!
群馬県安中市の見どころ9選!中山道の要所!【群馬県安中市】のまとめ
江戸と京都を行き来するために多くの旅人が峠を通った、安中市には魅力がたくさんです。是非一度訪れてみてくださいね。