岐阜県美濃市は古くより美濃和紙の産地として有名な紙の街です。江戸時代商家の街並をそのまま残した「うだつの上がった家」は時を越えて今もその風格を保っています。今回は美濃市を訪れたら是非行ってみたいおすすめ観光スポットをご紹介します。
①あかりアート館
あかりアート館は美濃和紙と灯りを融合させた幻想的な空間です。昭和16年ころに建てられた旧美濃町産業会館を利用したレトロモダンな外観です。
中ではうだつの上がった街並がほのかな灯りに浮かび上がり、気分が落ち着きます。たまには蛍光灯を消して、和紙の向こうからもれるほのかな灯りですごしてみませんか?1階では展示販売も行っています。
②旧今井家住宅
旧今井家住宅はうだつの上がった街並に建つ、市内最大規模の商家を保存、展示している建物です。
18世紀末に建てられたとされるこちらは
- 火鉢の置かれた玄関
- 天井に開けられた明かり取りの窓
など当時のままの姿で裕福な商家の暮らしぶりの一端を伺う事ができます。
中庭には水と瓶を使った雅なオルゴール「水琴窟」が据えられており、涼やかな音色を奏でています。
③小坂家住宅
小坂家住宅は江戸時代から営まれている酒屋で、うだつの上がった旧家です。1773年頃に作られたとされ、ゆるやかなカーブを描く屋根、どっしりとした構えの入り口には杉玉が下げられています。
昭和45年に国の重要文化財に指定されています。この小坂家は現在も「小坂酒造場」を経営しており、創業1772年以来、土地の米と水で華やかな日本酒を作り続けています。
④小倉公園
小倉公園は長良川沿いにある公園です。山桜をはじめ1000本の桜があり、春の桜の季節は園内が淡い桜色に染まり、美濃市の有名なイベントのひとつとなっています。
園内にはさらに戦国時代の武将、金森 長近が築城した「小倉城」があり、桜の枝の向こうから見えるうだつの上がった城の凛とした姿は見る人の心を震えさせます。
⑤片知渓谷
片知渓谷は瓢ヶ岳(標高1163メートル)のふもとにある渓谷です。全長6キロ、「かやの滝」をはじめいくつもの滝や奇岩、奇石があり、風光明媚な渓谷です。
春の深緑も、秋の紅葉も楽しめます。遊歩道があるので気軽に散策できる美濃市の憩いスポットです。
また、遊歩道の奥はボルダリングやヒルクライムといったアウトドアでも有名なポイントになっています。
スポンサーリンク
⑥大矢田神社
大矢田神社は緑深い参道を上がった先に建つ、荘厳で豪華な彫刻が見事な神社です。本殿は1672年に建立されたとされ、国の重要文化財に指定されています。
神社のある楓谷は3000本のヤマモミジの原生林があり、秋の紅葉シーズンはえも言われぬ美しさで遠方からも人を集めています。
毎年この季節には「ひんここまつり」が開催され、大矢田神社と神話のお話しを分かりやすい劇にしたものが上演されます。
⑦六角堂
六角堂はかつての街道沿い、「地蔵坂峠」にあったとされるお地蔵様を安置したお堂です。その建立は非常に古く、室町時代(1311年)との記録が残っています。
修繕を重ねているとはいえ、当時のままの部分を残す木造建築は非常に貴重で、昭和54年に国の重要文化財に指定されています。麓から10分ほど山道を登ったところにある静かな空間です。
岐阜県美濃市の見どころ7選!うだつの家などがあります!【岐阜県美濃市】のまとめ
美濃市は歴史ある建造物と自然との調和が素晴らしい街です。訪れるたびに新しい発見があることでしょう。ぜひ次回訪れる際の参考にしてくださいね。