福島県福島市にある信夫文知摺は、多くの文化財があることで有名です!こちらにある文化財は、松尾芭蕉、正岡子規の句碑、多宝塔や観音堂等が建てられており、自然も土地も豊かなので、木々に咲く花や紅葉を楽しむ事ができます。これらの文化財を拝みに来る観光客がとても多く、観光者からの人気あるスポットですので、皆さん要チェックしてくださいね!
この地の名前の由来について
かつてこの地は、綾形石の自然の石紋と綾形、そしてしのぶ草の葉形などを摺りこんだ風雅な模様の「しのぶもちずり絹」の産地でした。
その名残を今に伝える文知摺石は、都からの按察使(巡察官)、源融(みなもとのとおる)と長者の娘・虎女の悲恋物語の舞台となり、小倉百人一首にも詠まれています。
「みちのくの忍ぶもちずり誰ゆえに みだれ染めにし我ならなくに」
もちずりという名はその「しのぶもちずり絹」から当て字でつけられた地名です。
百人一首でも出てくるこれについて「もちずりって何だろう?」と思われた方も少なくないのではないでしょうか。
しのぶもぢずりとは、草の葉を布にこすりつけて染めた布のことです。
スポンサーリンク
信夫文知摺にはどうやっていくの?
住所は福島県福島市山口字文知摺前70となっており、岡山小学校から右側へまっすぐ向かうと見つけやすいです!
車を使う場合では、JR福島駅から奥州街道(陸羽街道) 国道4号線と中村街道/国道115号線でおよそ20分。
バスを利用する場合では大波、霊山方面行きのバスに乗り、文知摺(もちずり)下車から徒歩20分。
なお境内入口は坂道です、ご年配の方や足腰に自信のない方はタクシー等ご利用ください。
バスの降り口からタクシーを使うと経済的でしょう!また、文知摺にある安洞院のウェブサイトでは、そちらまでのアクセスマップがPDF形式でダウンロードすることができます。
信夫文知摺の見どころは?
見どころは何と言っても、巨大な文知摺石です!都からの按察使の源融と山口長者の娘虎所の悲哀物語を生み、小倉百人首にも詠まれました。
その為に、松尾芭蕉も訪問した由緒正しき場所となっています。なお芭蕉はこの地で「早苗とる 手もとや昔 しのぶずり」の句を遺しています。
また安洞院多宝塔も有名です。今から204年前の江戸時代に、住職大道光隆と言う和尚様が信達地方の人々から浄財を募集し、安藤院多宝塔を建てた塔なのです。
文知摺観音の鐘楼堂は、昭和24年(1949)安洞院14世玄彰和尚の建立とされています。常時自由に鐘を撞くことができるため、参拝者の方がお参りの記念に撞くこともできます。
毎年恒例となっている除夜の鐘も当鐘楼堂で行われ、12時近くには多くの人々が列をつくります。
また、境内の奥のほうにある多宝塔の裏には、美術資料館である傳光閣があります。そこには歴史資料や真筆など、郷土ゆかりの史料が展示されております。
ギャラリーも併設しており、文知摺に縁のある先生方の作品を展示するほか、過去には墨跡展や落語や能楽の会なども開催されました。
大きな窓には四季おりおりの景色に囲まれた多宝塔が映り、自然の景観を生かした構造になっています。
なおこちらは元旦の間(1月1日~3日)は休館日となりますのでご注意ください。
信夫文知摺の楽しみ方って?
春夏秋冬に関係なく、自由に楽しめます。自然を楽しむなら、春や秋がおススメです!
11月ごろには、紅葉が満開で全国各地からの人々が来ます。また、4月と8月には、例大祭が行われます!
例大祭は、神社で毎年行われる祭祀のうち、最も重要とされるもののことであります。
すこしディープな楽しみ方ですが、文知摺にある安洞院のウェブサイトでは、安洞院通信という毎月発行の月間新聞がダウンロードできます。
住職の法話を中心に、季節のエッセイや仏教語解説、行事報告や催しのご案内などが掲載されています。
こちらを読んでいくと、見え方や感じ方が変わり新しい経験を得られるかもしれませんね!
他には、柏屋というお店が「もちずり」というくるみゆべしを販売していますね。
くるみゆべしは東北・北関東近辺のお菓子で、地元の人々にとっては馴染み深く癖になる味だそうです!
お土産にも好評なようですので、要チェックですね!
信夫文知摺の見どころ!歴史を感じられる文化財を観よう!【福島県福島市】のまとめ
今回は信夫文知摺をご紹介しました。信夫文知摺では、福島の豊かな自然の真中にある、歴史ある文化財を楽しめるかと思います。お参り・御朱印をいただくのもいいですし、ギャラリーを眺めるのもいいですし、四季折々の自然と触れ合うのもいいでしょう。紅葉の時期は真っ赤でとてもきれいですよ!信夫文知摺は大自然のため、お越しの際には虫除けスプレーなどを常備しておくと、快適に過ごせますので覚えておきましょう! ふらっと立ち寄るという方でも十分に満喫できますので、ぜひ気軽に足を運んでみてはいかがでしょうか?