福島県立博物館のある福島県会津若松市の観光といえば大河ドラマ「八重の桜」で有名な鶴ヶ城を思い浮かべると思います。その鶴ヶ城のある鶴ヶ城公園内に「福島県立博物館」が隣接しています。今回は「福島県立博物館」についてご紹介したいと思います。
施設概要について!
福島県立博物館は歴史・自然に関する資料の収蔵・保存・調査研究・活用を基本的な使命の核としてきました。
福島県の歴史や文化を世界に向けて発信することを目標としており、福島県の歴史や文化の奥深さに触れることができる場所です。
原始から近・現代までの「人々のくらし」を中心として紹介されています。歴史や文化・自然を楽しく見学することができます!
福島県立博物館の基本情報
- 所在地:〒965-0807福島県会津若松市城東町1-25
- TEL:0242(28)6000
- FAX:0242(28)598
- 利用料金:一般・大学生 \270 20名様以上の団体 \210 小・中学生、高校生 無料
- 開館時間: 9:30~17:00
- 休館日:毎週月曜日、祝日の翌日(祝日の翌日が土・日にあたる場合は開館とします)、年末年始(12月28日~1月4日)
交通アクセス
- JR会津若松駅より約3km
- タクシーで約10分
- バスをご利用の場合(会津若松駅バスターミナルから)
- 1.まちなか周遊バス「ハイカラさん」にて約20分 三の丸口下車すぐ
- 2.まちなか周遊バス「あかべぇ」にて約30分 三の丸口下車すぐ
建築
福島県立博物館には広々としたエントランスがあります。
堅苦しさがなく、落ち着いた空間で博物館というよりも美術館といった雰囲気です。
展示スペース
エントランスの先に「常設展」と「企画展」の有料スペースの入り口があります。
各展示室には展示解説員さんがいます。気軽に声をかけてみてください。
企画展
企画展はそれぞれテーマを設けて展示を行います。
ホームページに情報が掲載されているので興味のある展示があればぜひ行ってみてください。
常設展
ここでは福島県の原始時代から現代までの歴史や自然や風土について、それぞれの展示室で紹介されています。
展示室への入口はタイムトンネルとなっており、ここを通るとタイムスリップをした気分になります。
総合展示室
原始(旧石器時代~弥生時代)
福島県に人類が住み始めた旧石器時代から、米作りを始めた弥生時代の生活についての展示がされています。
発掘された道具なども展示され、2000年以上前の暮らしに触れることができます。
古代(古墳時代~平安時代)
ここでは、古墳時代から平安時代について紹介されています。
原山1号墳から出土された福島県の重要文化財に指定されている埴輪が注目です。
地元会津若松市にある、会津大塚山古墳から出土された靭(ゆぎ)が展示されています。
靭(ゆぎ)とは編物からできていて、黒漆が塗られた矢尻(やじり)を上向きにして矢を入れた容器です。
東北地方では陸奥の国が成立した奈良時代のものは、関和久遺跡から発掘された正倉模型が展示され、その当時の様子を土器や瓦などの資料を用いて展示しています。
中世(鎌倉時代~戦国時代)
この時代は、阿津賀志山の合戦をはじめ、南朝・北朝の争いや戦国争乱の様子が展示されています。
また、福島市の信夫山にある湯殿・月山神社などの信仰関係の出土品が展示されています。
近世(江戸時代)
この時代は、幕藩体制が安定し街道などが整備されました。商人や職人が福島に集まり祭礼や市の日に人でにぎわいました。
その様子が模型によって再現されています。また、学問や文化も武士や力のある商人、百姓の間で広がり「会津暦」という独自に作成された地方暦の展示もされています。
近・現代(明治時代~昭和時代)
明治維新から戦後の復興までについて紹介されています。戊辰戦争で使われたアームストロング砲の模型が展示されています。
また、戊辰戦争や自由民権運動で活躍した福島県人も紹介されています。ここでは、福島県が成立した時の様子も知ることができます。
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人間と自然
福島県の水・農産・鉱産・林産・観光などの恵まれた資源について紹介されています。ここでは福島県の気候や風土について学ぶことができます。
部門別展示室 民俗
ここでは五月の節句に飾り付けられる「絵のぼり」や、神木に茅やワラを巻きつけお札などをともに焼く小正月の行事「サイの神」について紹介されています。
地元では「七歳まではカミのうち」といわれるように、子供は「小さな大人」ではなく、生命の不安定さと純真さから「カミ」と「ヒト」との仲立ちをする存在と考えがあり、それを体感することができます。
自然・考古
化石・岩石・鉱物などの資料をもとに、県土を形づくる大地の成り立ちを紹介しています。
いわき市大久町で発見されたフタバスズキリュウやいわき市平の1700mの地層で発見されたイワキゾウ下顎骨(ステゴロフォドンゾウ)の化石や、飯坂町穴原の天王寺層から発見された約700万年前の海底にできた波の跡などが展示してあります。
白亜紀や福島県がまだ海だったころのことまで学ぶことができます。また、考古では縄文時代から古墳時代までの土器が多数展示されています。
ティールーム
入り口脇にはティールームがあります。そこではコーヒー、紅茶、手作りケーキ、軽食などを楽しめます。
鶴ヶ城公園も眺めることができ、自然を満喫しながらお食事ができます。
鶴ヶ城公園
博物館には鶴ヶ城公園が隣接しています。公園内には幕末の戊辰戦争で有名な会津若松市のシンボルである鶴ヶ城があります。
平成23年に葺き替えが完了した赤瓦の天守閣は国内ではここでしか見ることはできません。
春には桜の名所となり、人気の高いスポットです。会津若松市の観光は「鶴ヶ城」は外せません。
会津若松市の観光・お出かけスポット
会津若松市の他の見どころをまとめました。
福島県立博物館の見どころ!鶴ヶ城内にある素敵なスポット!【福島県会津若松市】のまとめ
福島県立博物館は展示室が時代ごとに分けられていて、福島の歴史をより詳しく知ることができました。福島の歴史の紹介のほか、恐竜の化石の展示や昔の遊びなどを体験することができ、子どもからお年寄りまで楽しめます。また、隣接する鶴ヶ城公園を散策することができ、これもまた福島の歴史に触れることができます。ぜひ、会津若松で福島の風土・自然・歴史を体験してください!