福岡県北九州市門司区は海峡と港に代表される、明治から昭和初期の雰囲気が漂うレトロ感いっぱいのロマンチックな街です。そんな街並みの北九州市門司区の観光スポット10ヶ所をご紹介しましょう。
白野江植物公園
周防灘を望むことのできる、緑豊かで自然がいっぱい溢れる小高い丘の上に“白野江植物公園”があります。
山頂の広場からの眺望は素晴らしく、植物公園としては、北九州では唯一の四季折々の花木が眺められる公園です。
和を基調とした構成で、花木の配置が丘陵地をうまく利用して考えられています。
園内の遊歩道を巡りながら
- 写真撮影
- スケッチ
- デート
にと、それぞれの楽しみ方ができる場所です。
また、公園内には
- 樹齢400年という県指定天然記念物の“サトザクラ”
- 珍しい緑黄色の花の“御衣黄桜(ぎょいこうざくら)”
があり、他にも60種、約800本の桜が一斉に咲き誇る春には華やかな花見が楽しめます。
和布刈公園
和布刈公園は、昔、土地の豪族門司氏の居城があった城址“古城山(175m)”にあります。
関門海峡や周防灘、響灘の絶景を見渡すことができ、公園内には八重桜を中心とした約1000本の桜があります。
5月にはツツジの花も満開となって、それぞれの花の時期には大勢の花見客が訪れます。
また、園内には
- 有田焼の陶板に描かれた壇ノ浦での源平の戦いの巨大な壁画
- ビルマ政府仏教界との合意によって建築された戦没者の供養と世界平和を祈念したパゴタ(仏舎利)
もあって、自然散策とあわせて見学してみるのも良いですよ。
関門トンネル人道
本州と九州を隔てる関門海峡は、歩いて渡れるのをご存知ですか?
門司と下関を結ぶ関門トンネルには、車だけではなく歩行者専用の人道もあるので歩いて本州まで行けるのです。
エレベーターで地下50mまで降りると距離にして約780mの人道トンネルが続いていています。
約15分ほどで九州、本州間を行き来することができ、歩いている方が楽しめるように、壁には魚介や海藻の絵が描かれ、天井には夜空の星が瞬く粋な演出がされています。
歩き終えた方には、記念スタンプ押し場があって“関門TOPPA記念証”が発行されますので、置かれている関門海峡・浪漫マップに忘れずに押しておきましょう。
甲宗八幡神社
甲宗八幡神社は、関門海峡にほど近く和布刈(めかり)神社も近隣にある小高い場所に建立されています。
貞観2年(890)に清和天皇の勅命によって創建されたもので、ご神体は元々宇佐神宮に祀られていた三韓御親征の際に神功皇后が身に付けていたという甲(かぶと)で、50年に一度の大祭が催される折に拝観できるということです。
源平合戦に縁が深く、神社の裏手には“壇ノ浦の戦”で源義経に敗れた平清盛の四男、平知盛のものと云われるお墓が建てられています。
参道の見事な石垣と広大な敷地の境内は静謐な雰囲気に包まれ、遠く歴史の面影を感じさせるものがあります。歴史好きにはたまらない見どころスポットではないでしょうか。
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国際友好記念図書館
国際友好記念図書館は、明治35年に帝政ロシアが中国大連市に建設したドイツ風建築物を、平成6年に北九州市と大連市が友好都市として結んだ記念として復元し建築された建物を利用した図書館です。
その外観はまるでお城のようになっていて素晴らしいものです。
2階、3階が図書館として利用され、中国や東アジア各国の図書など約18,000点が揃えられています。
大連や韓国仁川を紹介するビデオコーナーや資料などの展示もあり、充実した内容となっていて、中国語の絵本や漫画も人気ということですよ。
往年の建物のクラシカルな雰囲気もさることながら、エキゾチックな外観は素晴らしく郷愁を覚えます。
九州鉄道記念館
鉄道ファンでしたらたまらない魅力いっぱいの「九州鉄道記念館」です。
この記念館は、明治時代の建造物である赤れんが造りの旧九州鉄道本社社屋を本館として、実際に九州各地を走っていた様々な車両を展示しています。
本館内には、明治時代からの九州の鉄道で使用されていた鉄道に関する制服などの実物資料の展示や、鉄道模型のジオラマなども展示されています。
また、屋外にはミニ鉄道公園があって、実際にミニ列車の運転体験ができるようになっています。
ドイツの鉄道技術を取り入れて始まったという九州の鉄道の歴史などが解りやすく、また鉄道のことなら何でも学べるということですので、お子様連れでぜひ見学されると良いでしょう。
門司麦酒煉瓦館
ビール好きならたまらないビールの資料を集めたのが「門司麦酒煉瓦館」です。
門司駅から歩いて5分という所にあるこの施設は、大正元年に帝国麦酒株式会社として創業した際に鉱滓(こうし)煉瓦といって耐火性の高いネズミ色のレンガを使用して建てられたものです。
当初はサクラビールという銘柄を製造販売していましたが、後にサッポロビールと合併して平成12年まで営業していました。
現在は、創業当時からのビール製造の歴史を伝えるミュージアムとして、レトロな佇まいの建物とともに多くの人たちが見学に訪れています。
めかり神社
関門大橋の真下、九州最北端の海沿いにある神社が「めかり神社」です。
社殿のすぐ前が関門海峡で潮の流れを目の当たりにすることができる景勝の地にあります。
名前の由来の”めかり(和布刈)”とは、”ワカメを刈る”の意味であって、毎年旧暦元旦の未明の干潮時に3名の神職がそれぞれに松明や手桶、鎌を持って海に入り、ワカメを刈り取って神前に供え漁の安全と豊漁を祈願するという古式ゆかしい「和布刈神事(めかりしんじ)」が行われます。
壇ノ浦の合戦前夜、平家が勝利を祈願して願文を奏上したという伝承がある神社です。
眺めの良い風景のなか、歴史を感じながらお参りしてみるのも良いですよ。
関門海峡ミュージアム(海峡ドラマシップ)
門司港レトロ側の海沿いに巨大な船の形を思わせる全面ガラス張りの巨大な建物が”関門海峡ミュージアム”です。
関門海峡の歴史や文化、自然にまつわる展示を行っていて、見て、学んで、遊ぶの3点をコンセプトにすえて公開している新感覚のスケール感溢れるミュージアムです。
館内は、
- 音と光の映像で海峡の歴史を体感する「海峡アトリウム」
- 大正時代のロマンを感じさせる建物や町並みを再現している「海峡レトロ通り」
- 歴史人物を人形で再現して見せている「海峡歴史回廊」
などのほか、遊具が充実した「海峡こども広場」があり、家族連れでもゆっくり見学したり遊んだりできます。
老松公園
見どころいっぱいの門司観光に疲れたら、戦前から市民の憩いの場所として親しまれてきた「老松公園」に立ち寄ってホっと一息ついてみてはいかがでしょうか。
特にこれといった特徴のある公園ではないのですが、どこにでもある普通の公園というのが落ち着ける理由なのでしょうね。
若いお母さんたちや幼児たちが遊び、野生の小鳥たちのさえずりも聞こえたり、遊歩道があってゆっくり散策をしたり、疲れたら所々に据えてある木陰のベンチで一休みと、ゆったりと心や身体が休まる公園です。
観光やドライブの途中に立ち寄って一休みしてみてはいかがでしょうか。
日本一周の旅!
北九州市門司区の次の町は、歴史文化を感じられる!北九州市小倉北区です。
福岡県北九州市小倉北区の見どころ観光スポット10選! 伝統文化をそのまま継承している魅力溢れる街【福岡県北九州市小倉北区】
隣り町にも足を延ばしてみよう!
門司区に来たのであれば、周辺の町もぜひ訪ねてみましょう!
門司区は北から時計回りに
- 北九州市小倉南区
- 北九州市小倉北区
と接しています。せっかくの機会なので、北九州市全域を巡ってみましょう!
北九州市門司区の見どころ!ノスタルジックロマンあふれる街【福岡県北九州市門司区】のまとめ
明治から大正、昭和にかけて往時の歴史を感じさせるレトロ感いっぱいの北九州市門司区は、見て感じるスポットがまだまだいっぱいあります。ぜひ、自然とロマンあふれる門司の町並みを楽しんでください。