那珂川市は、町の平地部分が福岡市に近いことからベッドタウンとして発展しています。その一方で他の地域は農地や山地が多いため、自然との調和も楽しめる街です。そんな那珂川市の観光スポットをご紹介していきます。
丸ノ口古墳公園
丸ノ口古墳公園は、丸ノ口古墳群の中の一部を保存公開するために造られた公園になっています。
こちらの古墳群からは、6世紀頃に作られたと推測される多数の土器や武器、馬具などが出土されています。
こちらの古墳は珍しい、石の表面を窪ませるという技法が使われている古墳で、こちらの地方ではこの技法が使われて作られた古墳は数例しか見つかっていません。
そのことから那珂川市と筑後地方の他の場所との繋がりがあったことを示しており、平成11年には町指定の史跡にもなっている場所です。
高橋善蔵の墓
高橋善蔵は、那珂川市出身の人で江戸時代に農民が飢饉で苦しんでいた際にハゼの栽培方法を研究していた人物です。
高橋善蔵は当時、栽培の技術を学ぶために薩摩を訪れましたが、ハゼの殖産方法が他国に漏れることを禁止していました。
そのため高橋善蔵は、握り飯の中にハゼの実を入れてこの地に持ち帰ったという話もあります。
当時ハゼの実は安定収穫でき、大きな利益を生むものだったためそのことが村中に知れ渡り、福岡藩の産物になるまでになりました。
そのきっかけを作ったのが高橋善蔵であり、自分の墓には墓碑を建てずにハゼの木を植えよという遺言を残して死んだことからひっそりとした墓が佇んでいるスポットになっています。
小弐景資の墓
民家の庭先にひっそり佇んでいる五輪の塔は小弐景資という人物の墓です。
この小弐景資は、鎌倉時代に2度日本に攻めてきた蒙古襲来の際、指揮官として活躍した人物だと伝わっています。
指揮官としての実力もさることながら、弓の名手でもあった小弐景資は蒙古の副将であった劉復亨を弓で射止めるといった功績を挙げました。
小弐景資は、父である資能が亡くなった後で兄との家督を巡る争いが起こり、岩門しろで戦没したと言われており、その人物を弔った墓がこちらだという話です。
現人神社
現人神社は、住吉神社発祥の地ともされている神社で航海の神・水の神とされている底筒男命中筒男命と表筒男命の住吉三神をまつっている最も古い神社だとも言われています。
ご神木にもなっている大きな楠が境内の清らかな雰囲気も演出しています。
また、境内には頌徳4年に作られた町指定文化財である町内最古の鳥居もあります。
毎年10月の第3日曜日にはおくんちが行わて、多くの見物客が訪れて賑わうスポットです。
高津神社
高津神社は、本殿に行くまでに長い階段を登っていきます。
長い階段は登ると息が切れてしまうほどですが、その階段を登り切った後には達成感に包まれます。
普段運動する機会が少ないという方は運動に最適な観光スポットです。
神社にたどり着くと、なんとか潜れるくらいの小さな鳥居などもあり楽しめます。
木々囲まれた静かな場所にある神社なのでゆったりのんびりした気分で参拝することができる落ち着いた感じがする神社です。
スポンサーリンク
日吉神社
那珂川市の水田を開拓する神、古事記の天孫降臨の条に最初に登場することでも知られている猿田彦命が祀られている神社です。
参道の横には水田が広がり、故郷に戻ってきたかのように錯覚してしまうような雰囲気が漂います。
境内は緑に囲まれているため、涼しく暑い夏には最適の観光スポットです。
栄木の一種である県指定の天然記念物、オガマタのご神木なども必見です。
参拝や森林浴などにおすすめのスポットになっています。
不入道の滝
不入道の滝は、修行の一つとされる滝行が経験できる場所です。
ちょっと変わっていて、滝の水を3本の管に引いてきて打たせ滝にしているという他にはないような珍しい滝行スポットです。
上の方に向って歩いていくとお社があり、滝の水を身体に感じながら、豊かな木々に囲まれた道を散策することができます。
つつじや石楠花などもあるので、時期になるとそれらが咲き誇り花見スポットとしても最適の場所です。
是非ここに訪れたら滝行を経験して身を清めて帰りましょう。
筑紫耶馬渓「南畑公園」
福岡県の中央を流れ、県内でも重要な水源として知られているのが那珂川です。
この川の上流部で釣垂峡とも呼ばれている南畑ダムの周辺にある整備された公園が南畑公園です。
こちらの公園は通称、もみじ公園と呼ばれている公園で紅葉の時期になると敷地内にあるもみじが真っ赤に色好き紅葉を見物する客がたくさん訪れます。
近くの川では釣りなどをすることもでき、子供も大人も色んな楽しみ方ができる場所になっています。
福岡県那珂川市の見どころ!自然を残したベッドタウンの観光スポット8選【福岡県那珂川市】のまとめ
那珂川市は、大都市にも近い場所でありながら自然を残している素敵な町です。この土地の名前を初めて聞いた人も居るかもしれませんが、ここでしか見れない・体験できないものがたくさんあるのでぜひ観光に行ってみましょう。