愛媛県上浮穴郡久万高原町にある面河渓は、国指定の名勝地としても知られています。 新緑のまぶしい春から初夏にかけては森林浴、秋には紅葉の名所となり賑わいます。 今回は、四季を楽しめる人気の渓谷面河渓の魅力をご紹介します。
面河渓(おもごけい)ってどんなところ?
面河渓は四国にある西日本最高峰「石鎚山の麓」、面河川の上流にある渓谷です。
面河渓では渓流の他に奇岩や滝壺、紅葉などの景観を楽しむことができます。
面河川本流沿いと、面河支流の鉄砲川沿いにそれぞれ見どころがあります。
周囲は四国山地の高峻な山々に囲まれ、渓谷の入口付近で標高650メートルに達しているため、年間を通じて冷涼なところです。
ここ数年の間に『青く透明な川の水・仁淀ブルー』という言葉とともに、高知県と愛媛県をまたぐ仁淀川が有名になりました。
この川は愛媛県内では面河川と呼ばれており、面河渓は面河川の上流、まさに絶景の場所なのです。
面河渓周辺の森林は、石鎚国定公園、面河・四国カルスト自然休養林にも指定されており、林野庁の「水源の森百選」にも選ばれており大切に守られています。
面河渓の四季
春の新緑
渓谷の春は遅く、5月初めから木々の新緑を堪能する絶好の季節になります。
春は雪解けの時期で水の透明度が一段とあがり、水面が水色やエメラルドグリーンに輝いており、新緑と川の美しさを楽しまれる方が多くなります。
夏のキャンプ・キャニオニング
夏になると、
- ご家族で涼を求めて川遊びやキャンプを楽しまれる方
- 石鎚山への裏参道登山口があるため石鎚登山をされる方
- 沢登りやキャニオニングを目的とされる方
がたくさんいらっしゃいます。
秋の紅葉
しかし、面河渓の一番のみどころは秋の紅葉です!
四国では一番早い紅葉となり、例年10月中旬から色づき始め、11月上旬に見頃を迎えます。
紅葉の名所としても有名で、モミジやカエデ、トチノキやシロモジなどの色鮮やかな木々を見ようと、県外からも多くの人が訪れています。
特に
- 「五色河原」
- 「紅葉河原」
はまるで錦絵のようだと言われていて、面河渓に通じる愛媛県道12号西条久万線は通称「もみじライン」と呼ばれており、ドライブやツーリングコースとしても人気が高いです。
冬の雪見
冬になると、雪のために立ち入りが制限されることもあります。
華やかな風景とは言いませんが、渓谷に雪、岸壁と氷という組み合わせを楽しみにされている方も多いです。
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面河渓ウォーキングの魅力とは?
面河本流ルート
こちらは面河川ブルーを満喫するコースです。
真っ白な花崗岩、輝く新緑の緑、そして水の青!面河渓の春は、秋では味わえない瑞々しい色彩にあふれています。
水深や天候によって水の表情は七色に変化します。
雪解けの時期は水は一年で最も透き通っており、紅葉河原と熊渕で本物の「水色」に出会えます。
五色河原
五色河原は、アーチ型の五色橋の周辺は休憩スポットが集まる面河観光の中心地で滑らかな広い川床が、水の青、苔の黒、岩の白、藻の緑に秋の紅葉の赤を加えた五色で彩られることから名付けられました。
ここから本流ルートと鉄砲石川ルートに分かれます。
紅葉河原
紅葉河原は清流の両岸にカエデ類が多く、秋には紅葉と清流が織りなす錦絵のような美しい光景が広がります。
亀腹
亀腹は、五色河原にそそり立つ高さ100m、幅200mの巨大な花崗岩の壁です。
大きな亀の腹のように見えることから亀腹とネーミングされました。
面河支流・鉄砲石川ルート
こちらは面河渓の醍醐味、奇岩を巡るコースです。絶景、亀腹を見上げると4月中旬~下旬にアケボノツツジがあります。
五色河原に架かる橋を通り抜けてから、花崗岩をくりぬいたトンネルを抜け、鉄砲石川へ。
キャンプ場に下り川まで進むと、対岸の岸壁にはカエデのような形に電気石(トルマリン)が結晶した紅葉石を見ることができます。
花崗岩の節理がつくり出したお月岩、兜岩、鎧岩など、このルートでは変わった石の姿を楽しめます。
櫃の底
櫃の底は鉄砲石川ルートをスタートしてすぐ現れる透明度が高く澄んだ滝つぼです。
名前は、お釜で炊いたご飯を保存する「お櫃」にちなんだものです。
渓泉亭 面河茶屋で一休み!
渓泉亭 面河茶屋は渓谷の中での休憩所・お食事処です。
面河渓の五色河原や亀腹の絶景ポイントを眼前に望み、地産地消にこだわった地元産の新鮮野菜を使った料理などを味わうことができます。
- 住所:愛媛県上浮穴郡久万高原町若山21−1521
- お問い合わせ:0892-58-2511
久万高原町の観光・お出かけスポット
久万高原町には面河渓の他にも、見どころが沢山あります!
こちらにも足を運んでみましょう!
面河渓は西日本随一の景勝地!石鎚山の渓谷でキャンプとキャニオニング!【愛媛県上浮穴郡久万高原町】のまとめ
今回は愛媛県上浮穴郡にある面河渓をご紹介しました。実際歩いてみると、はじめは水の清らかさに圧倒されるばかりでしたが、慣れてくると岩や流れる水を見ながら、いつの間にか太古の昔に思いをはせたりしてしまうほどでした。このような自然空間にいるからこその時間の過ごし方かもしれませんね。この渓谷を離れると、なにか下界に降りてきたような、違う世界から帰ったような感覚に陥ります。これからの季節、どんどん美しい景色が見られます。愛媛の秘境でぜひ別世界を体験してください!