青森県十和田市は青森県の東南地方に位置し、優美な自然をその地に抱く人気の観光地です。旅をする目的のひとつに日常のストレス解消がありますね。絶景や温泉や食事を楽しみながら、疲れた心を徐々にパワーチャージ。そんなゆったり時間が過ごせる十和田市のスポットをご紹介します。
森の神
静寂に包まれた森の中、歩みを進めると突然目の前に巨大なブナの木が現れます。圧倒される存在感は「森の神」と呼ばれるに相応しい佇まいです。
『幹が三本に分かれた木には魂が宿る』という古来の言い伝えから、伐採を免れてきた推定樹齢400年の大木です。単幹では日本一に認定された巨木です。
樹高約30mというその姿を見上げると、まるで空へとつながる架け橋のようにも見えます。どっしりと根を下ろす幹の周りを歩いて、木が持つパワーをダイレクトに感じてください。
澄み切った空気の中、心をリセットする至福の体験ができますよ。
十和田神社
東北最強のパワースポットといわれる十和田神社。古くは山伏に始まり、現在でも恐山のイタコや霊能者が訪れる修行場として知られています。
1キロほど続く静かな杉並木の参道を歩いて山門へまいりましょう。十和田神社に来たら外せないのが奥手にある占い場です。
「おより紙」と呼ばれる和紙に願いを込めて湖に浮かべると、叶う場合は水底に沈み、叶わぬ場合は浮いたまま波にさらわれるとか。
現在は占い場へ降りる梯子が使用禁止のため、遊覧船かボートで行くことになっています。
御鼻部山展望台
十和田湖の輪郭を見渡す絶景はまさに感動のひとこと!
- 発荷峠
- 瞰湖台
と並ぶ「十和田湖三大展望所」の中でも、標高1011mというもっとも高い展望台です。
国道102号線の峠道を登りきったところに位置しており、天気のよい日は十和田湖周辺までくっきり見えます。湖の青さと岩手山や八幡平の山並みの緑が織りなす景色はまさに絶景ですよ!
湖畔から眺める景色も素晴らしい十和田湖ですが、視点を変えて眺めてみるとまた違ったパワーがもらえるかもしれません。秋なら道中の紅葉も楽しめます。
イトムカの入り江
天候や時間でその色を変え、太陽が高い昼間に見ると幻想的な碧(あお)が目に染み込んでくる、それがイトムカの入り江です。
イトムカとは「光り輝く水」という意味のアイヌ語で、湖の底から上がってくるキラキラした湧水のきらめきや、光の反射具合で深みを増すエメラルド色の美しさは、まるで湖の神様が姿をのぞかせたようです。
特別保護区内に位置するため歩いて行くことはできません。十和田湖周辺のレンタルボート店を利用するか、ガイドが案内してくれるボートツアーに参加するのがおすすめです。
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奥入瀬渓流 九段の滝
大勢の観光客が訪れる人気No.1スポットとして思い浮かぶのが奥入瀬渓流です。360度自然に囲まれた散策道は、見どころが多すぎてちょっとした冒険気分を味わえます。
例えば滝だけでも十数カ所、長さや水量の異なるいろんな表情で楽しませてくれます。
中でも九段の滝はその名の通り小さな段差が9段あり、繊細な水の流れがその岩肌を落ちていきます。
豪快に流れる滝とは違い、高さも15mほど。複雑な岩盤層と糸のようにも見える水のゆくえが優雅な趣です。
水音に耳を傾けていると、気持ちも透き通っていきそうです。
出合い橋
奥入瀬の自然を全身で感じられる場所、それが蔦川と奥入瀬渓流の合流地点にある出合い橋です。全長55m、幅3mのこの橋は、がっしりとした構造のため揺れません。
空の青さと木々の緑、そして川の流れを楽しみながら、橋が苦手な方でもゆったりと歩けます。秋なら紅葉が絶景です。
中州では、ブナやミズナラの原生林でのバードウォッチングがおすすめです。夏場は、川の周辺で地元の子どもたちが遊ぶ姿も見られます。
たまには童心に返って川遊びに興じてみるのもいいかもしれませんね。
十和田カトリック教会
まるでヨーロッパの聖堂に迷い込んだような雰囲気を味わえる協会です。登録有形文化財にも指定されているこの教会は、昭和7年にスイスの建築家マックス・ヒンデルが設計しました。
ヒンデルが手掛けたカトリック教会は国内に4棟しか存在せず、大変貴重な歴史的財産です。
- シンプルながら温かみを感じさせる外観
- ロマネスク様式の特徴である半円アーチ
- 厚い壁
- 小さな窓に美しいステンドグラス
など、静かに眺めているだけで厳かな気持ちになれそうです。見学する際は、まずお断りしてから回りましょう。
奥入瀬モスボール工房
近年のボタニカルブームの中、「眺めているだけでも癒される!」と人気なのが苔(コケ)です。
奥入瀬は、日本蘚苔類学会により「日本の貴重なコケの森」に選定されているほどの土地です。そこで覗いてみたいのが奥入瀬モスボール工房です。
- 土で包んだ植物の根にコケを貼りつけて作る「モスボール」
- 奥入瀬川の水ですくすく育ったひょうたんで作る「ひょうたんランプ」
の制作教室では、大人も子どもも時間が過ぎるのを忘れて楽しめます。
コケ丸め職人を名乗るユニークな工房長さんの素敵な作品も数多く展示・販売されています。
谷地温泉
十和田湖の北、八甲田山中にある温泉です。日本三大秘湯にも数えられる有名な温泉です。
谷地湿原が広がる地に見える昭和初期を感じさせるレトロな建築。ここだけ時間がゆっくりと流れているようです。
足元から湧き出る38度の霊泉は
- 関節炎
- 疲労回復
に、硫黄の湯花で白濁した42度の湯は
- 不眠症
- アトピー性皮膚炎
に効果があります。あったか湯船で体の芯までほっこり。高い天井を眺めながら心まで癒されます。
名物岩魚料理や、地元の山菜を使った田舎料理も抜群です。運がよければ、かわいい野生のテンに会えるかも!?
大昌園食堂
十和田市を訪れたなら必ず食べたいのがバラ焼きでしょう。バラ焼きとは牛バラ肉と玉ねぎを鉄板で焼くシンプルな料理ですが、2015年のB-1グランプリでグランプリを受賞し、またたく間に有名になったご当地グルメです。
ここ大昌園食堂は昭和38年創業の老舗焼肉屋さんで、美味しいバラ焼きが食べられると地元っ子にも大人気のお店です。
甘辛いタレに絡まれた厚めのバラ肉と玉ねぎのしゃきしゃきの食感はたまりません。ビールやご飯も進みそうです。
午前10時半の開店なので、朝からがっつり肉が食べたい!という方にもぴったりです。
日本一周の旅!
青森市の次に訪れるのは、命の洗濯にはもってこい!?の平川市です。
隣り町にも足を延ばしてみよう!
十和田市に来たのであれば、周辺の町もぜひ訪ねてみましょう!
十和田市は北から時計回りに
の7市町村と隣接しています。十和田市だけではもったいない!是非、足を延ばしてみてください!
十和田市の観光スポット10選!自然の中で心まで深呼吸!【青森県十和田市】のまとめ
優雅な桜、眩しい新緑、鮮やかな紅葉、そして風情ある雪景色。そんな四季を通じ、折々の美しさで迎えてくれるのが十和田です。忙しい毎日を抜け出して、明日への活力がもらえるあなただけのパワースポットを探しに行きませんか。